【キャデラック XT5クロスオーバー 試乗】神経を逆撫でしない快適さは「キャデラック」の持ち味だ…島崎七生人
キャデラックのSUVには、全長が5.7m+の『エスカレードESV』がある。日本市場に導入されるのはさすがに標準ボディのほうだが、そういうサイズ、用途が必要なユーザー向けのモデルというわけだ。
対して『XT5クロスオーバー』は、人気車だった『SRXクロスオーバー』の後継モデルとして2017年から導入されたモデル。ハンドル位置こそ本国と同じ左ではあるものの、1915mmの全幅の割には運転席に座ったことを後悔するほど扱いにくい印象がない……というより、取り回しも容易に感じるのは、近年のキャデラックに共通する。あくまで個人の見解ながら、インパネに水平のラインが通してあるなど、奮ってはいても、自動車らしい基本をおさえたデザインが施されているからだろう、と思う。
走りっぷりは期待どおり。搭載エンジンは3.6リットルのV6で8速ATの組み合わせだが、街中から高速走行まで、自分のアクセル操作に従順というか自然な加速フィールを味わわせてくれる。もちろん絶対的な性能は十分なものでストレスも感じない。ステアリングフィールのなめらかさ、軽快な身のこなしも特徴。キャデラックの一員らしいしなやかな乗り味も快適性が高く心地いいものだ。あくまで神経を逆撫でしない快適な走りはキャデラックの持ち味だ。
居住空間ももちろん快適。天井がバックスキン調であったりと、さりげなく上質な仕立てで、包容力のある(!?)座り心地の前後シートは、いかにもアメリカ車らしい。
電動式のバックドアは、運転席側ドアトリム部に備わるダイヤルで、ハネ上がる高さを4分の3に制限できる機能を備える。自宅ガレージが地下式で高さに気を遣う場合など、ありがたい機能だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
対して『XT5クロスオーバー』は、人気車だった『SRXクロスオーバー』の後継モデルとして2017年から導入されたモデル。ハンドル位置こそ本国と同じ左ではあるものの、1915mmの全幅の割には運転席に座ったことを後悔するほど扱いにくい印象がない……というより、取り回しも容易に感じるのは、近年のキャデラックに共通する。あくまで個人の見解ながら、インパネに水平のラインが通してあるなど、奮ってはいても、自動車らしい基本をおさえたデザインが施されているからだろう、と思う。
走りっぷりは期待どおり。搭載エンジンは3.6リットルのV6で8速ATの組み合わせだが、街中から高速走行まで、自分のアクセル操作に従順というか自然な加速フィールを味わわせてくれる。もちろん絶対的な性能は十分なものでストレスも感じない。ステアリングフィールのなめらかさ、軽快な身のこなしも特徴。キャデラックの一員らしいしなやかな乗り味も快適性が高く心地いいものだ。あくまで神経を逆撫でしない快適な走りはキャデラックの持ち味だ。
居住空間ももちろん快適。天井がバックスキン調であったりと、さりげなく上質な仕立てで、包容力のある(!?)座り心地の前後シートは、いかにもアメリカ車らしい。
電動式のバックドアは、運転席側ドアトリム部に備わるダイヤルで、ハネ上がる高さを4分の3に制限できる機能を備える。自宅ガレージが地下式で高さに気を遣う場合など、ありがたい機能だ。
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オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
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