【マツダ CX-3 試乗】これからオーナーになる人には「待ってました!」の仕上がり…島崎七生人
登場から3年3か月、4度目(!)の商品改良。最新技術、設計をタイムリーに投入するのが最近のマツダ車の方針だそうだが、これからオーナーになりたい…そう考えていた人には、待ってました!の仕上がりぶりに思えた。
イチバン嬉しいのは、乗り心地が大幅に改善された点。街中の駐車場や自宅のガレージから走り出すシーンをイメージしていただくと、クルマが動き出した瞬間から、スピードを乗せていくまで、何しろしなやかでフラットな乗り心地に激変している。ハードウェアでは前後ダンパーの大径化とバネ定数の低減、スタビ小径化などを実施。タイヤもサイドウォールをよりしなやかにした専用品に作り変えたという。
加えて「G-ベクタリングコントロール」ではクルマのロールとピッチの同期を改善、電動パワーステアリングの制御も見直された。全部じゃないか!の反応は上がって当然。だが個人的には『CX-3』登場時にもっとも乗り味を期待してもっとも残念な仕上がりぶりだった4WDモデルで、改善の成果が顕著だったのに目を見張った次第。
同時に高減衰ウレタンを前席座面に新採用し、乗り心地の向上に寄与させたというシートについては、着座した際の硬さが座面の平板さを印象づけている感じがした。そこから先に適度な“沈み込み”と“たわみ”がもっと感じられたほうが、ゆったりとした乗り味を楽しみたいSUVである『CX-3』には似合うように思う。
新搭載の1.8リットルディーゼルターボは、スポーティなガソリンエンジンのような振るまい、パワー感で、快活な走りを楽しませてくれる。
内・外観のデザイン変更は、適度な新しさを実感させてくれるもの。インテリアは質感、機能の向上が実感できるが、新しいセンターコンソールは大容量なのは大歓迎だが、その分、席から見下ろすと常に内部が丸見えの状態。家の部屋でも“スッキリ収納”が好みのせいか、スルルル…と引き出し式のシャッターなどあったほうがより上質感を損なわないのでは…と感じた。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
イチバン嬉しいのは、乗り心地が大幅に改善された点。街中の駐車場や自宅のガレージから走り出すシーンをイメージしていただくと、クルマが動き出した瞬間から、スピードを乗せていくまで、何しろしなやかでフラットな乗り心地に激変している。ハードウェアでは前後ダンパーの大径化とバネ定数の低減、スタビ小径化などを実施。タイヤもサイドウォールをよりしなやかにした専用品に作り変えたという。
加えて「G-ベクタリングコントロール」ではクルマのロールとピッチの同期を改善、電動パワーステアリングの制御も見直された。全部じゃないか!の反応は上がって当然。だが個人的には『CX-3』登場時にもっとも乗り味を期待してもっとも残念な仕上がりぶりだった4WDモデルで、改善の成果が顕著だったのに目を見張った次第。
同時に高減衰ウレタンを前席座面に新採用し、乗り心地の向上に寄与させたというシートについては、着座した際の硬さが座面の平板さを印象づけている感じがした。そこから先に適度な“沈み込み”と“たわみ”がもっと感じられたほうが、ゆったりとした乗り味を楽しみたいSUVである『CX-3』には似合うように思う。
新搭載の1.8リットルディーゼルターボは、スポーティなガソリンエンジンのような振るまい、パワー感で、快活な走りを楽しませてくれる。
内・外観のデザイン変更は、適度な新しさを実感させてくれるもの。インテリアは質感、機能の向上が実感できるが、新しいセンターコンソールは大容量なのは大歓迎だが、その分、席から見下ろすと常に内部が丸見えの状態。家の部屋でも“スッキリ収納”が好みのせいか、スルルル…と引き出し式のシャッターなどあったほうがより上質感を損なわないのでは…と感じた。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
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