【アウディ A7スポーツバック 新型試乗】例えるならそう、氷の微笑って感じ…今井優杏
実に7年ぶりのフルモデルチェンジで2代目に進化したアウディ『A7スポーツバック』は、実に威風堂々たる姿で悠々と、我々の前にその流麗な姿を表したのだった。
◆機能美は何者にも勝る
いやはや、なんとも美しい。ちょっと近づき難いくらいの別嬪(べっぴん)さんである。例えるならそう、氷の微笑って感じ。
全長4970×全幅1910×全高1415mmというたっぷりしたボディーサイズを持ちながら、デザインとしての間延びした印象を微塵も与えず、むしろ硬質なまでにキリリと引き締まっている。
その秘密は、まるでデザイナーのスケッチから抜け出したような、ルーフラインのなんとも言えない芸術的な角度。そしてそれだけではなく、最新のプレス技術を駆使して盛り込まれた、強い折り目のようなキャラクターラインの数々からももたらされるものだ。
リアエンドもまた、綺麗。
ハッチゲートの先端がダックテール状に少しだけ突き出ているのだが、これがダラっとしがちなデザインを上手くまとめている。実はコレ、120km/hでは内蔵されたスポイラーが自動的に伸長してリアのダウンフォースを高めてくれるモノなのだから、やはりクルマにおいて機能美は何者にも勝るということなのだろう。
◆最大の進化はインフォテイメント・システム
しかし、先代から数えて7年という月日がもたらした最も大きな変化は、インフォテイメント・システムにこそ集約されている。
これはのちに他の同社モデルも追従していくと思われるが、同日に発表された同社フラッグシップセダン『A8』と同様のシステムが搭載された。
従来のダイヤル式プッシュボタンやスイッチ類はすべて排除され、上段には10.1インチの、そして下段には8.6インチのスクリーンが備えられたのだ。
上段では主にナビゲーションシステムやオーディオ、車両の走行モードなどのインフォメーションが、下段ではエアコンの空調や文字入力がタッチパネル式で行えるようになっている。
これは大いに歓迎!個人的にアウディのダイヤル式プッシュボタンの使いにくさったら、輸入車屈指だと思っていたから!
◆A8よりもクイックな走り
パワートレーンはV6 3.0リットルガソリンエンジンと最新の四輪駆動システム“quattro” の組み合わせ。これに48V電装システムを主電源とするマイルドハイブリッドシステムを搭載して、低燃費とともにズバッと爽快な加速までもを叶えている。
ハンドリングは抜群。個人的にはA8のいかにも高級セダン然とした、ゆったり感を強調したようなチューンより、ややアシ周りをシメてハンドリングもクイックなコチラの方が断然、好み。
ドアを開けた瞬間に現れる、レディな雰囲気すら漂うエレガントな内装×この切れ味鋭い走りのコントラスト。さらにコレにレーザースキャナーを含む最大23個(!)のセンサーやカメラを搭載した高度な運転支援システムが付いてくるんだから、通常ラインナップモデルで1000万円超えしていても、もし私のウチにコレが来たら、な~んて夢想せずにいられない。ああ、ほんとタイプだった。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
今井優杏|モータージャーナリスト
レースクイーン、広告代理店勤務を経て自動車ジャーナリストに転向。WEB、自動車専門誌に寄稿する傍らモータースポーツMCとしての肩書も持ち、サーキットや各種レース、自動車イベント等でMCも務めている。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
(レスポンス 今井 優杏)
◆機能美は何者にも勝る
いやはや、なんとも美しい。ちょっと近づき難いくらいの別嬪(べっぴん)さんである。例えるならそう、氷の微笑って感じ。
全長4970×全幅1910×全高1415mmというたっぷりしたボディーサイズを持ちながら、デザインとしての間延びした印象を微塵も与えず、むしろ硬質なまでにキリリと引き締まっている。
その秘密は、まるでデザイナーのスケッチから抜け出したような、ルーフラインのなんとも言えない芸術的な角度。そしてそれだけではなく、最新のプレス技術を駆使して盛り込まれた、強い折り目のようなキャラクターラインの数々からももたらされるものだ。
リアエンドもまた、綺麗。
ハッチゲートの先端がダックテール状に少しだけ突き出ているのだが、これがダラっとしがちなデザインを上手くまとめている。実はコレ、120km/hでは内蔵されたスポイラーが自動的に伸長してリアのダウンフォースを高めてくれるモノなのだから、やはりクルマにおいて機能美は何者にも勝るということなのだろう。
◆最大の進化はインフォテイメント・システム
しかし、先代から数えて7年という月日がもたらした最も大きな変化は、インフォテイメント・システムにこそ集約されている。
これはのちに他の同社モデルも追従していくと思われるが、同日に発表された同社フラッグシップセダン『A8』と同様のシステムが搭載された。
従来のダイヤル式プッシュボタンやスイッチ類はすべて排除され、上段には10.1インチの、そして下段には8.6インチのスクリーンが備えられたのだ。
上段では主にナビゲーションシステムやオーディオ、車両の走行モードなどのインフォメーションが、下段ではエアコンの空調や文字入力がタッチパネル式で行えるようになっている。
これは大いに歓迎!個人的にアウディのダイヤル式プッシュボタンの使いにくさったら、輸入車屈指だと思っていたから!
◆A8よりもクイックな走り
パワートレーンはV6 3.0リットルガソリンエンジンと最新の四輪駆動システム“quattro” の組み合わせ。これに48V電装システムを主電源とするマイルドハイブリッドシステムを搭載して、低燃費とともにズバッと爽快な加速までもを叶えている。
ハンドリングは抜群。個人的にはA8のいかにも高級セダン然とした、ゆったり感を強調したようなチューンより、ややアシ周りをシメてハンドリングもクイックなコチラの方が断然、好み。
ドアを開けた瞬間に現れる、レディな雰囲気すら漂うエレガントな内装×この切れ味鋭い走りのコントラスト。さらにコレにレーザースキャナーを含む最大23個(!)のセンサーやカメラを搭載した高度な運転支援システムが付いてくるんだから、通常ラインナップモデルで1000万円超えしていても、もし私のウチにコレが来たら、な~んて夢想せずにいられない。ああ、ほんとタイプだった。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★
今井優杏|モータージャーナリスト
レースクイーン、広告代理店勤務を経て自動車ジャーナリストに転向。WEB、自動車専門誌に寄稿する傍らモータースポーツMCとしての肩書も持ち、サーキットや各種レース、自動車イベント等でMCも務めている。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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