【VW ティグアン 新型試乗】「R-Line」のなめらかな走りに目からウロコ…島崎七生人
◆どのティグアンよりも乗り心地がいい
グレード違い(Highline)のTDI 4MOTIONのレポートはすでにお届けした。この時、実は乗り心地への懸念から自己判断で“非R-Line”の試乗車を選んだのだった。が、今回R-Lineの試乗の機会を得て、目からウロコが何枚落ちたのだろう……そんな思いにさせられた。
とてつもなく乗り心地がよい、のである。現行モデルで最初に試乗したのは非R-LineのFFモデルだったが、当初の下ろしたての個体でもあったせいか、突っ張った感の否めない乗り味が残念に思えた。次いで今年10月、TDI 4MOTIONの導入時に冒頭でも書いたHighlineに試乗。FFに対しざっと200kg車重が増えたことの乗り味のいい影響を期待するも、それほどには感じなかった。
ところが今回は、試乗車で走り始めてスグに「おお!」と唸らせられた。これまで乗ったどの『ティグアン』よりも、乗り心地が格段によかったからだ。
◆SUVでも一体感がある走り
試乗車はオプションの“DCCパッケージ”を装着しており、ダンパーの減衰力、電動パワーステアリングの特性などが調整される。このパッケージでは20インチタイヤ&ホイール(試乗車はコンチネンタル・スピーツコンタクト5)も装着する。が、DCCのどのモードでも何しろフラットでなめらかな乗り味を感じさせてくれ、大きめの入力があってもその伝わり方は非常にヤンワリとしたものに緩和され気にならない。
乗り味も操縦安定性もクルマとの一体感が味わえるこのシャシーコントロールは見事なもので“同車イチ押しのグレード”と声高に叫びたくなったほどである。最新カタログ巻末の主要装備表によれば、DCCはほかにTDI 4MOTION Highlineでも選択可能だ。
もちろん2リットルのTDIエンジンは扱いやすく、特性を切り替えればDSGのキレ味のいい変速で、スポーティにも走れる。
試乗車にはR-Lineのロゴ入りのレザーシートも装着されており、実用車ながら上質な味わいの室内空間が楽しめた。
SUVのなかでもコンパクトな部類で、しかも最小回転半径が5.4m(先代は5.7mだった)の扱いやすさ、Aピラーが寝過ぎておらず手前にあることによる車両感覚の掴みやすさ、それから『ゴルフ・オールトラック』+40mmのホイールベースによるゆとりの室内空間、安全支援機能など、改めてこのクルマの良さを実感した次第だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
グレード違い(Highline)のTDI 4MOTIONのレポートはすでにお届けした。この時、実は乗り心地への懸念から自己判断で“非R-Line”の試乗車を選んだのだった。が、今回R-Lineの試乗の機会を得て、目からウロコが何枚落ちたのだろう……そんな思いにさせられた。
とてつもなく乗り心地がよい、のである。現行モデルで最初に試乗したのは非R-LineのFFモデルだったが、当初の下ろしたての個体でもあったせいか、突っ張った感の否めない乗り味が残念に思えた。次いで今年10月、TDI 4MOTIONの導入時に冒頭でも書いたHighlineに試乗。FFに対しざっと200kg車重が増えたことの乗り味のいい影響を期待するも、それほどには感じなかった。
ところが今回は、試乗車で走り始めてスグに「おお!」と唸らせられた。これまで乗ったどの『ティグアン』よりも、乗り心地が格段によかったからだ。
◆SUVでも一体感がある走り
試乗車はオプションの“DCCパッケージ”を装着しており、ダンパーの減衰力、電動パワーステアリングの特性などが調整される。このパッケージでは20インチタイヤ&ホイール(試乗車はコンチネンタル・スピーツコンタクト5)も装着する。が、DCCのどのモードでも何しろフラットでなめらかな乗り味を感じさせてくれ、大きめの入力があってもその伝わり方は非常にヤンワリとしたものに緩和され気にならない。
乗り味も操縦安定性もクルマとの一体感が味わえるこのシャシーコントロールは見事なもので“同車イチ押しのグレード”と声高に叫びたくなったほどである。最新カタログ巻末の主要装備表によれば、DCCはほかにTDI 4MOTION Highlineでも選択可能だ。
もちろん2リットルのTDIエンジンは扱いやすく、特性を切り替えればDSGのキレ味のいい変速で、スポーティにも走れる。
試乗車にはR-Lineのロゴ入りのレザーシートも装着されており、実用車ながら上質な味わいの室内空間が楽しめた。
SUVのなかでもコンパクトな部類で、しかも最小回転半径が5.4m(先代は5.7mだった)の扱いやすさ、Aピラーが寝過ぎておらず手前にあることによる車両感覚の掴みやすさ、それから『ゴルフ・オールトラック』+40mmのホイールベースによるゆとりの室内空間、安全支援機能など、改めてこのクルマの良さを実感した次第だ。
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(レスポンス 島崎七生人)
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