【スバル XV e-BOXER 新型試乗】軽快な加速感とハイセンスな仕立てがいい…藤島知子
◆軽快な加速が味わえる「e-BOXER」
現在のスバルの魅力といえば、アイサイトがフォローする予防安全機能の数々、重量物をバランスよく配置したシンメトリカルAWD、それらがもたらす操縦安定性の高い走り。その全てを網羅した都会派のコンパクトクロスオーバーSUVがスバル『XV』だ。
これまで、パワーユニットは1.6リットルの水平対向エンジンを搭載していたが、最上位グレードとして設定された「Advance(アドバンス)」には、マイルドハイブリッドの「e-BOXER」が搭載された。
2リットルノンターボの水平対向4気筒エンジンにはモーターが組み合わされ、発進加速やバッテリー残量やアクセルの踏み込みの負荷が少ない場合など、モーターのみで走り出すことが可能。エンジンが再始動する際に違和感はなく、追い越し加速などを行う際はエンジンの動力にモーターの力が上乗せされて、軽快に加速していける。
燃費性能はWLTCモードで15.0km/リットル(JC08モードで19.2km/リットル)。エンジンブレーキやフットブレーキのエネルギーを回生し、バッテリーに蓄えた動力をモーターの力に変えて車体を動かせば、ガソリン消費量を抑えた低燃費走行が見込める。
◆回生ブレーキのコントロールには"慣れ”が必要
ただし、回生ブレーキを備えた足下は、荒れた路面の走行など、バネ下重量の重たさを意識させる場面もある。ダラダラ渋滞でブレーキを掛けた時など、車速をコントロールをする上では、ブレーキの制動力の効き具合がリニアリティに欠けていて、目標車速に落とすには、ペダルの踏み方を調整するなど、少し慣れが必要だ。
ハイブリッド車ならではの低燃費、モーターアシストによる力強い加速を求めるならe-BOXERがオススメだが、フットワークの軽さや意のままの操縦性を求めるのであれば、ガソリンエンジンの仕様を選ぶほうが賢明だと思う。
◆「Advance」専用装備はお洒落でハイセンスな仕上がり
Advance専用に設定されている内外装の装備はとてもお洒落。専用色のラグーンブルー・パールはモダンなデザインになった2代目XVのエクステリアにマッチしているし、ローマウントルーフレールはブラック仕立てで引き締まった印象に見せる。LEDヘッドランプはブラックベゼルに映える精悍な表情で乗り手をクールに引き立ててくれそうだ。
インテリアはネイビーとライトグレーのコンビネーションシートを採用。インパネとドアを繋ぐ加飾パネルにはツヤを抑えたブルーの塗装があしらわれていて、ハイセンスな仕上がり。上級グレードに相応しい雰囲気に仕立てられているところがいい。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
おすすめ度:★★★★
藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。COTYの選考基準は、クルマと共に過ごす日常において、気持ちを豊かにしてくれるクルマかどうかに焦点を当てる。
(レスポンス 藤島知子)
現在のスバルの魅力といえば、アイサイトがフォローする予防安全機能の数々、重量物をバランスよく配置したシンメトリカルAWD、それらがもたらす操縦安定性の高い走り。その全てを網羅した都会派のコンパクトクロスオーバーSUVがスバル『XV』だ。
これまで、パワーユニットは1.6リットルの水平対向エンジンを搭載していたが、最上位グレードとして設定された「Advance(アドバンス)」には、マイルドハイブリッドの「e-BOXER」が搭載された。
2リットルノンターボの水平対向4気筒エンジンにはモーターが組み合わされ、発進加速やバッテリー残量やアクセルの踏み込みの負荷が少ない場合など、モーターのみで走り出すことが可能。エンジンが再始動する際に違和感はなく、追い越し加速などを行う際はエンジンの動力にモーターの力が上乗せされて、軽快に加速していける。
燃費性能はWLTCモードで15.0km/リットル(JC08モードで19.2km/リットル)。エンジンブレーキやフットブレーキのエネルギーを回生し、バッテリーに蓄えた動力をモーターの力に変えて車体を動かせば、ガソリン消費量を抑えた低燃費走行が見込める。
◆回生ブレーキのコントロールには"慣れ”が必要
ただし、回生ブレーキを備えた足下は、荒れた路面の走行など、バネ下重量の重たさを意識させる場面もある。ダラダラ渋滞でブレーキを掛けた時など、車速をコントロールをする上では、ブレーキの制動力の効き具合がリニアリティに欠けていて、目標車速に落とすには、ペダルの踏み方を調整するなど、少し慣れが必要だ。
ハイブリッド車ならではの低燃費、モーターアシストによる力強い加速を求めるならe-BOXERがオススメだが、フットワークの軽さや意のままの操縦性を求めるのであれば、ガソリンエンジンの仕様を選ぶほうが賢明だと思う。
◆「Advance」専用装備はお洒落でハイセンスな仕上がり
Advance専用に設定されている内外装の装備はとてもお洒落。専用色のラグーンブルー・パールはモダンなデザインになった2代目XVのエクステリアにマッチしているし、ローマウントルーフレールはブラック仕立てで引き締まった印象に見せる。LEDヘッドランプはブラックベゼルに映える精悍な表情で乗り手をクールに引き立ててくれそうだ。
インテリアはネイビーとライトグレーのコンビネーションシートを採用。インパネとドアを繋ぐ加飾パネルにはツヤを抑えたブルーの塗装があしらわれていて、ハイセンスな仕上がり。上級グレードに相応しい雰囲気に仕立てられているところがいい。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
おすすめ度:★★★★
藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。COTYの選考基準は、クルマと共に過ごす日常において、気持ちを豊かにしてくれるクルマかどうかに焦点を当てる。
(レスポンス 藤島知子)
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