【メルセデスベンツ Bクラス 新型試乗】尖ったところがないぶん、使いやすい1台…竹岡圭

メルセデスベンツ Bクラス 新型(B180)
◆スポーティなデザインへと変貌した「Bクラス」

ずいぶんとスポーティになりましたよね~『Bクラス』。先代はデザインは「A」、実用性は「B」なんて言われてましたけど、今回はインテリアのデザインなんかは、Bクラスの方が私好み。

リアルウッドの感じや、ストレートになったドアハンドルなど、温かみのあるオシャレさが伝わってきます。メルセデスベンツらしい質の高さは言うまでもなく、十二分にアピール度高しです。

そしてビックリしたのが後部座席。想像以上に広い上に、シートが驚くほどしっかりしてるんですよね。これなら大柄の方が座っても満足していただけるんじゃないかな?と思います。

ここまでくると、ほぼフラットに広がる荷室を確保する際に、後部座席をラゲッジ側からワンタッチで倒せるような機構が欲しくなってきたりしちゃうのは、もはや欲張りさんでしょうか。


◆一見コンパクトも、ゆとりのあるファミリーカーに

今回は「B180」の17インチタイヤのモデルに乗ったのですが、以前試乗した18インチの『Aクラス』に比べると、断然乗り心地面は上でしたね。

パワー的にもさすがにエコモードは正直カッタルさを感じますが、コンフォート以上は問題ナシという感じ。7速DCTも変速ショックなどは感じさせず、スムーズな仕上がりでした。

Cd値0.24というクラストップレベルの値を叩き出したデザインがそう見せているのかもしれませんが、外から見るとコンパクトに見えますが、中はゆとりのあるファミリーカーに仕上がっています。尖ったところがないぶん、使いやすい1台だと思いました。

そんなB180は「Hi! メルセデス」と呼びかければお話しもできます。もう少し認識してくれる言葉が増えるともっと面白いけれど、ユニークな隠しコマンドは結構遊べます。同じことを聞いても返ってくる答えが違ったりするので、ひとり黙ってクルマに乗るのは寂しいという人には、そういう意味でも相棒になってくれるかもしれませんね。



■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリスト。テレビのバラエティ番組のMCから、官公庁の委員まで、硬軟幅広く携わっている。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦、現在は全日本ラリー選手権に自らチームを立ち上げチャレンジ中。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

(レスポンス 竹岡圭)

[提供元:レスポンス]レスポンス

MORIZO on the Road