【マツダ3 新型試乗】100kgの車重差を補って余りあるディーゼルのトルク感…吉田匠
同じく新宿副都心を中心にして、『マツダ3』のセダンにも乗った。しかもこちらは1.8リットル直4ディーゼルターボエンジン搭載のモデル、XDプロアクティブで、パワートレーンもガソリン2リットルのファストバックと異なっている。
◆一般的な体格の4人の乗員に不足のないスペース
まずボディサイズから比べると、セダンは4660×1795×1445mm、ホイールベース2725mmと、ファストバックより全長が200mm長く、全高が5mm高い。先代『アクセラ』セダンとの比較でも全長が80mmほど伸びているところが、先代よりむしろ短くなったファストバックとの違いだ。
スタイリングはこれも、スムーズな凸面で構成されたドア周辺のプレスが特徴的で、丹精を込めたデザインという印象をうけるが、セダンゆえにCピラー部分の造形が一般的なものであるため、ファストバックほど個性的なインパクトは感じられない。
インテリアのルックスは同様のグレードのファストバックと基本的に変わらず、シンプルなデザインと丁寧な仕上げが落ち着いた雰囲気を醸し出す。前後シートのレッグルームやヘッドルームもファストバックと変わらず、特に広くはないが、一般的な体格の4人の乗員に不足のないスペースを提供するはずだ。
◆はっきりと背中を押される印象のトルク感
マツダ3で唯一となるディーゼルエンジンは「SKYACTIV-D」と呼ばれるもので、排気量は1.8リットル。もちろんターボを備えて、116psのパワーと27.5kgmのトルクを発生し、6段ATと組み合わせられる。ディーゼルターボにはFWD=前輪駆動とAWD=4輪駆動の2種類の駆動方式があるが、試乗したのは後者だった。
試乗車の車重はファストバックの1360kgより100kg重い1460kgとされる。ファストバックとセダンというボディの違い、ガソリンとディーゼルというエンジンの違い、それにFWDとAWDという駆動方式の違いを考えれば、100kgの重量増は当然だろう。
ところが、ディーゼルターボ独特のトルク感は100kgの車重差を補って余りある印象で、低回転から踏み込んだときの加速感は、ガソリンエンジンのファストバックよりもはっきりと背中を押してくる。したがって、今回のような市街地や首都高をメインとする試乗では、ガソリンエンジン搭載車より歯切れのいい走りが味わえる。その代わり、ディーゼル特有の音が少し室内に使わってくるが、それも決して気になるレベルではない。
◆ファストバックより確実に快適な乗り心地
それに加えてもうひとつ、ファストバックより明らかに好ましく感じたのが、乗り心地だった。ファストバックでは路面の細かい突起を超えるたびに18インチタイヤから明確な衝撃を感じたが、同じタイヤを履いているにもかかわらず、セダンではそれがほとんど気にならなかった。
その違いが100kgの重量増の効果によるものなのか、それとも両車のサスペンションセッティングが異なるのかは不明だが、いずれにせよ乗り心地は、ディーゼルターボのセダンの方がガソリンのファストバックより確実に快適だったといえる。
となると逆に、コーナリングに関してはどうなのかというと、ワインディングロードを速いペースで駆けるといった場合には、ファストバックとの違いが出る可能性は考えられる。けれども、首都高のコーナーを気持ちいいペースで走る程度のレベルでは、車重の重さによる弊害は特に感じられなかった。
というわけで、ディーゼルターボのセダンは快適さを含むいくつかの点で、ガソリンのファストバックより好ましく感じられたのだった。こうなるとディーゼルターボのファストバックがどういう乗り味なのか、試してみたくなったというのが正直なところだ。
(レスポンス 吉田匠)
◆一般的な体格の4人の乗員に不足のないスペース
まずボディサイズから比べると、セダンは4660×1795×1445mm、ホイールベース2725mmと、ファストバックより全長が200mm長く、全高が5mm高い。先代『アクセラ』セダンとの比較でも全長が80mmほど伸びているところが、先代よりむしろ短くなったファストバックとの違いだ。
スタイリングはこれも、スムーズな凸面で構成されたドア周辺のプレスが特徴的で、丹精を込めたデザインという印象をうけるが、セダンゆえにCピラー部分の造形が一般的なものであるため、ファストバックほど個性的なインパクトは感じられない。
インテリアのルックスは同様のグレードのファストバックと基本的に変わらず、シンプルなデザインと丁寧な仕上げが落ち着いた雰囲気を醸し出す。前後シートのレッグルームやヘッドルームもファストバックと変わらず、特に広くはないが、一般的な体格の4人の乗員に不足のないスペースを提供するはずだ。
◆はっきりと背中を押される印象のトルク感
マツダ3で唯一となるディーゼルエンジンは「SKYACTIV-D」と呼ばれるもので、排気量は1.8リットル。もちろんターボを備えて、116psのパワーと27.5kgmのトルクを発生し、6段ATと組み合わせられる。ディーゼルターボにはFWD=前輪駆動とAWD=4輪駆動の2種類の駆動方式があるが、試乗したのは後者だった。
試乗車の車重はファストバックの1360kgより100kg重い1460kgとされる。ファストバックとセダンというボディの違い、ガソリンとディーゼルというエンジンの違い、それにFWDとAWDという駆動方式の違いを考えれば、100kgの重量増は当然だろう。
ところが、ディーゼルターボ独特のトルク感は100kgの車重差を補って余りある印象で、低回転から踏み込んだときの加速感は、ガソリンエンジンのファストバックよりもはっきりと背中を押してくる。したがって、今回のような市街地や首都高をメインとする試乗では、ガソリンエンジン搭載車より歯切れのいい走りが味わえる。その代わり、ディーゼル特有の音が少し室内に使わってくるが、それも決して気になるレベルではない。
◆ファストバックより確実に快適な乗り心地
それに加えてもうひとつ、ファストバックより明らかに好ましく感じたのが、乗り心地だった。ファストバックでは路面の細かい突起を超えるたびに18インチタイヤから明確な衝撃を感じたが、同じタイヤを履いているにもかかわらず、セダンではそれがほとんど気にならなかった。
その違いが100kgの重量増の効果によるものなのか、それとも両車のサスペンションセッティングが異なるのかは不明だが、いずれにせよ乗り心地は、ディーゼルターボのセダンの方がガソリンのファストバックより確実に快適だったといえる。
となると逆に、コーナリングに関してはどうなのかというと、ワインディングロードを速いペースで駆けるといった場合には、ファストバックとの違いが出る可能性は考えられる。けれども、首都高のコーナーを気持ちいいペースで走る程度のレベルでは、車重の重さによる弊害は特に感じられなかった。
というわけで、ディーゼルターボのセダンは快適さを含むいくつかの点で、ガソリンのファストバックより好ましく感じられたのだった。こうなるとディーゼルターボのファストバックがどういう乗り味なのか、試してみたくなったというのが正直なところだ。
(レスポンス 吉田匠)
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