ボルボ XC40 B4 新型試乗 上級モデルをイメージさせる走りっぷり…島崎七生人
◆マイルドハイブリッドの「B4 MOMENTUM」
2021年モデルから『XC40』のパワートレインが一新され、全車電動化を果たすこととなった。当面はPHEV(プラグインハイブリッド)と48VのMHEV(いわゆるマイルドハイブリッド)の構成で、追ってBEV(いわゆるピュアEV)も用意されるという。
今回の試乗車はモデル名に“B”がつくMHEVの「B4 MOMENTUM(モメンタム)」。2リットルガソリンターボに電気モーターを組み合わせ、前輪を駆動するというモデル。
車重は1670kgで試乗車はオプションのサンルーフ分がプラスされ、車検証上はきっちりと1700kg(前:1020/後:680kg)の状態。さらに“アイスホワイトパッケージ”のオプションも選択されており、ルーフやドアミラーのハウジングがホワイトとなり、タイヤ&ホイール(専用)には19インチ(標準は18インチ)が奢られていた。
◆静かな始動は、いやが上でも上質感が味わえる
何はともあれ走らせてみると、想像以上の快適さ、上質感をまず感じた。ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)は発電、回生、モーターアシストだけでなくエンジン始動の役割も果たすから、このスッと静かな始動は、いやが上でも上質感が味わえる。
さらに走り出せば、もともと197ps/30.6kgmと十分なスペックをもつエンジンと電気モーターの力強いサポートによって、登坂路、要求スピードなどいかなる場面でも意のまま以上の加速も得られる。
いわゆるマイルドハイブリッドだから、モーターのみでの走行は行わないが、その代わりに折々でのシステムの作動具合は自然でまさにシームレス。日常的な走行の範囲でハイブリッドであることをことさら意識させられることなく、快適なクルマとして乗っていられる。
◆上級モデルのイメージの走りっぷり
今回は試乗会の1枠分だったが、よりじっくりと乗ることができれば、気筒休止の様子や好燃費を引き出す運転の仕方なども探ることができるはずだ。ブレーキのフィーリングは問題なしだった。
もちろん走行モードを切り替えて、たとえば“DYNAMIC”を選べばより俊敏な加速が得られる……といった風に、好み、状況に合わせた走らせ方も可能だ。
オプションの19インチタイヤはピレリP ZERO(VOL)だったが、タイヤ自体が発する音、振動がごく小さく、さらに車室内の静粛性も高く保たれているため、多少の路面状況の変化ではノイズのボリュームが変わらないのもいい点。しっとりとスムースな乗り味も含めて、ボルボの上級モデルのイメージの走りっぷりに思えた。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
2021年モデルから『XC40』のパワートレインが一新され、全車電動化を果たすこととなった。当面はPHEV(プラグインハイブリッド)と48VのMHEV(いわゆるマイルドハイブリッド)の構成で、追ってBEV(いわゆるピュアEV)も用意されるという。
今回の試乗車はモデル名に“B”がつくMHEVの「B4 MOMENTUM(モメンタム)」。2リットルガソリンターボに電気モーターを組み合わせ、前輪を駆動するというモデル。
車重は1670kgで試乗車はオプションのサンルーフ分がプラスされ、車検証上はきっちりと1700kg(前:1020/後:680kg)の状態。さらに“アイスホワイトパッケージ”のオプションも選択されており、ルーフやドアミラーのハウジングがホワイトとなり、タイヤ&ホイール(専用)には19インチ(標準は18インチ)が奢られていた。
◆静かな始動は、いやが上でも上質感が味わえる
何はともあれ走らせてみると、想像以上の快適さ、上質感をまず感じた。ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)は発電、回生、モーターアシストだけでなくエンジン始動の役割も果たすから、このスッと静かな始動は、いやが上でも上質感が味わえる。
さらに走り出せば、もともと197ps/30.6kgmと十分なスペックをもつエンジンと電気モーターの力強いサポートによって、登坂路、要求スピードなどいかなる場面でも意のまま以上の加速も得られる。
いわゆるマイルドハイブリッドだから、モーターのみでの走行は行わないが、その代わりに折々でのシステムの作動具合は自然でまさにシームレス。日常的な走行の範囲でハイブリッドであることをことさら意識させられることなく、快適なクルマとして乗っていられる。
◆上級モデルのイメージの走りっぷり
今回は試乗会の1枠分だったが、よりじっくりと乗ることができれば、気筒休止の様子や好燃費を引き出す運転の仕方なども探ることができるはずだ。ブレーキのフィーリングは問題なしだった。
もちろん走行モードを切り替えて、たとえば“DYNAMIC”を選べばより俊敏な加速が得られる……といった風に、好み、状況に合わせた走らせ方も可能だ。
オプションの19インチタイヤはピレリP ZERO(VOL)だったが、タイヤ自体が発する音、振動がごく小さく、さらに車室内の静粛性も高く保たれているため、多少の路面状況の変化ではノイズのボリュームが変わらないのもいい点。しっとりとスムースな乗り味も含めて、ボルボの上級モデルのイメージの走りっぷりに思えた。
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