日産 リーフNISMO 新型試乗 「eプラスNISMO」の登場が待たれる…渡辺陽一郎
『リーフ』のような電気自動車の特徴は、優れた環境性能とされるが、モーター駆動にはアクセルペダルを踏み込んだ瞬間に高い性能を引き出せるメリットもある。このモーターのスポーツ性に注目したのが『リーフNISMO』だ。2020年モデルは運転感覚をさらに洗練させた。
◆2018年モデルとの大きな違いは
リーフNISMOの2020年モデルで最も注目されるのは、ステアリング操作に対する車両の動きが従来型(2018年モデル)以上に正確になったことだ。ステアリングのギヤ比もクイックに改められ、操舵角を20%減らした。カーブに入る時の動きが一層滑らかになっている。
車両の動きを機敏にすると、走行安定性も底上げしてバランスを整えることが大切だ。そこでサスペンションのスプリングレートとショックアブソーバーの減衰力を高め、横滑り防止装置の制御も見直している。
その効果で、峠道などを走っても旋回軌跡を拡大させにくい。後輪の接地性も高まり、カーブを曲がったり車線変更する時の安定性が全般的に向上した。
◆「eプラスNISMO」の登場が待たれる
動力性能もアクセル操作に対する反応を機敏にしたが、基本性能はベースのグレードと共通だ。リーフNISMOのリチウムイオン電池容量は40kWhだから、最高出力も150ps、最大トルクは32.6kg-m(320Nm)になる。
今後は62kWhの『リーフ eプラス』をベースにしたNISMOの登場が待たれる。動力性能は218ps・34.7kg-m(340Nm)だから、NISMOが手を加えれば、ますます楽しい走りを満喫できるだろう。
現行リーフが登場して既に3年を経過したので、62kWhのリーフ eプラスが設定されると、従来型から乗り替えるユーザーにも喜ばれそうだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。
◆2018年モデルとの大きな違いは
リーフNISMOの2020年モデルで最も注目されるのは、ステアリング操作に対する車両の動きが従来型(2018年モデル)以上に正確になったことだ。ステアリングのギヤ比もクイックに改められ、操舵角を20%減らした。カーブに入る時の動きが一層滑らかになっている。
車両の動きを機敏にすると、走行安定性も底上げしてバランスを整えることが大切だ。そこでサスペンションのスプリングレートとショックアブソーバーの減衰力を高め、横滑り防止装置の制御も見直している。
その効果で、峠道などを走っても旋回軌跡を拡大させにくい。後輪の接地性も高まり、カーブを曲がったり車線変更する時の安定性が全般的に向上した。
◆「eプラスNISMO」の登場が待たれる
動力性能もアクセル操作に対する反応を機敏にしたが、基本性能はベースのグレードと共通だ。リーフNISMOのリチウムイオン電池容量は40kWhだから、最高出力も150ps、最大トルクは32.6kg-m(320Nm)になる。
今後は62kWhの『リーフ eプラス』をベースにしたNISMOの登場が待たれる。動力性能は218ps・34.7kg-m(340Nm)だから、NISMOが手を加えれば、ますます楽しい走りを満喫できるだろう。
現行リーフが登場して既に3年を経過したので、62kWhのリーフ eプラスが設定されると、従来型から乗り替えるユーザーにも喜ばれそうだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。
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