【VW ゴルフヴァリアント 新型試乗】サラリと安定感のある走りの「eTSI Style」…島崎七生人
◆「eTSI Style」に愛犬と試乗
試乗中、とある公園の駐車場でトルネードレッドの“7”のヴァリアントと遭遇、並べてみると、新型の“進化感”がジワリと感じられた。先代をいかにも古臭く見せないところが昔ながらの欧州車で、安心して長く乗っていられる秘訣でもある。
今回、実は柴犬のハルを乗せて撮影をしようと予定していたのだが体調を崩しロケを断念。代わりに急遽、予約ナシでカレをかかりつけの動物病院まで乗せていくことになった。
写真の中のひとつ(iPhone Xにて撮影)は、その時の自宅を出発する際のカットで、夕方だったため室内のアンビエントライトが点灯しているのがわかるが、急いでおり、シートの上に愛用のマットを敷き、首輪とシートベルトキャッチャーを専用のベルトで繋いだ状態で出かけたのだった。
が、カレは『ゴルフ』には“7”のオールトラックに試乗経験があったせいか、大人しくフセの乗車姿勢で乗っていた。シートの座面前後長がたっぷりとあるので、フルフラットにせずとも、このような使い方が安心してできた。
◆サラリとしていながら安定感の高い走りっぷり
安心といえば、今回の試乗車の「eTSI Style」のサラリとしていながら安定感の高い走りっぷりは印象的だった。とくにコーナリング中のリヤの接地感がしっかりとしているのがよく、後席の乗員もドライバー自身もまったく不安感を覚えない。
もちろん安全運転支援機能の充実は非常に心強く、かつ有効で、静電容量式センサーを用いているというステアリングに軽く手を触れていれば、設定した速度内で前車に追従しながら車速、車間距離、車線を維持してくれる。今回、高速道路を使い、関東圏内だったが足を伸ばした試乗ができたが、自分自身の疲労度の小ささを実感した。
◆低速で扱い安く、高速走行時のストレスもまったくなし
7速DSGが組み合わせられた1.5リットル4バルブターボは、48Vベルト駆動式スタータージェネレーターとの組み合わせで、始動も意識させないし、走行中の気筒休止もほとんどそれを実感させない。低速で扱い安く、高速走行時のストレスもまったくなかった。
小振りのレバーとボタンを組み合わせたシフターも慣れると扱いやすい。ドライビングプロファイルの切り替えは、各々のモード差は穏やかだが、必要に応じて適切な走行フィールが選べる。
今回は燃費走行に徹した走らせ方はしなかったが、最終的な燃費は車両返却時に手元で算出した満タン法で16.53km/リットルだった。WLTCモード(17.0km/リットル)にほぼ近く、上手に走らせれば、もちろん伸び代はまだまだあるはずだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
試乗中、とある公園の駐車場でトルネードレッドの“7”のヴァリアントと遭遇、並べてみると、新型の“進化感”がジワリと感じられた。先代をいかにも古臭く見せないところが昔ながらの欧州車で、安心して長く乗っていられる秘訣でもある。
今回、実は柴犬のハルを乗せて撮影をしようと予定していたのだが体調を崩しロケを断念。代わりに急遽、予約ナシでカレをかかりつけの動物病院まで乗せていくことになった。
写真の中のひとつ(iPhone Xにて撮影)は、その時の自宅を出発する際のカットで、夕方だったため室内のアンビエントライトが点灯しているのがわかるが、急いでおり、シートの上に愛用のマットを敷き、首輪とシートベルトキャッチャーを専用のベルトで繋いだ状態で出かけたのだった。
が、カレは『ゴルフ』には“7”のオールトラックに試乗経験があったせいか、大人しくフセの乗車姿勢で乗っていた。シートの座面前後長がたっぷりとあるので、フルフラットにせずとも、このような使い方が安心してできた。
◆サラリとしていながら安定感の高い走りっぷり
安心といえば、今回の試乗車の「eTSI Style」のサラリとしていながら安定感の高い走りっぷりは印象的だった。とくにコーナリング中のリヤの接地感がしっかりとしているのがよく、後席の乗員もドライバー自身もまったく不安感を覚えない。
もちろん安全運転支援機能の充実は非常に心強く、かつ有効で、静電容量式センサーを用いているというステアリングに軽く手を触れていれば、設定した速度内で前車に追従しながら車速、車間距離、車線を維持してくれる。今回、高速道路を使い、関東圏内だったが足を伸ばした試乗ができたが、自分自身の疲労度の小ささを実感した。
◆低速で扱い安く、高速走行時のストレスもまったくなし
7速DSGが組み合わせられた1.5リットル4バルブターボは、48Vベルト駆動式スタータージェネレーターとの組み合わせで、始動も意識させないし、走行中の気筒休止もほとんどそれを実感させない。低速で扱い安く、高速走行時のストレスもまったくなかった。
小振りのレバーとボタンを組み合わせたシフターも慣れると扱いやすい。ドライビングプロファイルの切り替えは、各々のモード差は穏やかだが、必要に応じて適切な走行フィールが選べる。
今回は燃費走行に徹した走らせ方はしなかったが、最終的な燃費は車両返却時に手元で算出した満タン法で16.53km/リットルだった。WLTCモード(17.0km/リットル)にほぼ近く、上手に走らせれば、もちろん伸び代はまだまだあるはずだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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