【ダイハツ ハイゼット 新型試乗】街中を思いどおりに移動できる「言い訳なしの実用性」…島崎七生人
プロユースのダイハツ『ハイゼット』の活躍ぶりは、日頃から街中で目にしている。とはいえ試乗の機会はそうそうあるものではなく、なので今回の取材は、試乗場所こそ農道ではなかったものの、非常に興味深いものだった。
試乗できたのはフルモデルチェンジした新型『ハイゼットカーゴ』と、マイナーチェンジした『ハイゼットトラック』の2台。
商用車初のDNGAに、新開発のFR用CVTを搭載
まず“カーゴ”から触れると、初代から数えて実に11代目となる今回の新型は、商用車で初めて最新プラットフォームのDNGA(Daihatsu New Global Architecture)を採用。軽キャブオーバーバンではクラス最大の積載スペースを実現したほか(2021年12月現在、ダイハツ調べ)、実車でも確認できるとおり荷室の側面、床をフラットにし、言い訳なしの実用性、使い勝手のよさを実現している。
試乗車は「デラックス」で、NAエンジン+新開発のFR用CVTが組み合わせられたモデルだった。初めて乗るとアクセルペダルの踏力の軽さは意識したものの、パワーの出方を会得した上で走らせると、街中を思いどおりに移動することができた。
ボディ幅いっぱいの開口部のリヤゲート、水平格納式リヤシートも扱いやすい。試乗中は最大大人3名まで経験したが、やはり荷重がかかったほうが乗り味はドッシリとしたものになる。
トラックもボタンで始動、電動格納式ドアミラーも
一方で『ハイゼットトラック』は、日本の津々浦々、なくてはならない存在だが、今回、エンジン始動にプッシュボタン式スタートをクラス初採用。コレはドアの開閉もキーフリーだから、農作業用のズボンにカラビナか何かでキーを繋いで所持しておけば、いざクルマに戻って「クルマのキー、クルマのキー」とメガネのように探さなくても済みそう。ちなみに広い納屋で必要かどうかは別として、電動格納式ドアミラーもクラス初採用されている。
運転は気分的にも気安く、想像以上の安定感でしっかりと走らせられる。今やブレーキペダルもしっかりとオフセットされ適正な位置にあり操作しやすい。フレーム構造の昔ながらの安心感のある走りっぷりがいい。
それと『ハイゼットトラック』の販売の約20%を占めているという“ジャンボ”の展示車にも座って確認ができた。よく見ればハイルーフ化でヘッドルームも余裕のコチラは、ハイバック化されたシートの後方に奥行き175mm、幅1345mmのスペースがあるのが魅力。標準のトラックでは2名乗車では手持ちの荷物さえ荷台に置かなければならないが、奥行き175mmといってもこのスペースがあるとないでは利便性は大違いだ。
運転席は140mmのスライドが効き、リクライニングが可能な点も嬉しい。荷台の前後長も軽最大のトラック(2030mm)に僅かに及ばないが1990mmもある。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
試乗できたのはフルモデルチェンジした新型『ハイゼットカーゴ』と、マイナーチェンジした『ハイゼットトラック』の2台。
商用車初のDNGAに、新開発のFR用CVTを搭載
まず“カーゴ”から触れると、初代から数えて実に11代目となる今回の新型は、商用車で初めて最新プラットフォームのDNGA(Daihatsu New Global Architecture)を採用。軽キャブオーバーバンではクラス最大の積載スペースを実現したほか(2021年12月現在、ダイハツ調べ)、実車でも確認できるとおり荷室の側面、床をフラットにし、言い訳なしの実用性、使い勝手のよさを実現している。
試乗車は「デラックス」で、NAエンジン+新開発のFR用CVTが組み合わせられたモデルだった。初めて乗るとアクセルペダルの踏力の軽さは意識したものの、パワーの出方を会得した上で走らせると、街中を思いどおりに移動することができた。
ボディ幅いっぱいの開口部のリヤゲート、水平格納式リヤシートも扱いやすい。試乗中は最大大人3名まで経験したが、やはり荷重がかかったほうが乗り味はドッシリとしたものになる。
トラックもボタンで始動、電動格納式ドアミラーも
一方で『ハイゼットトラック』は、日本の津々浦々、なくてはならない存在だが、今回、エンジン始動にプッシュボタン式スタートをクラス初採用。コレはドアの開閉もキーフリーだから、農作業用のズボンにカラビナか何かでキーを繋いで所持しておけば、いざクルマに戻って「クルマのキー、クルマのキー」とメガネのように探さなくても済みそう。ちなみに広い納屋で必要かどうかは別として、電動格納式ドアミラーもクラス初採用されている。
運転は気分的にも気安く、想像以上の安定感でしっかりと走らせられる。今やブレーキペダルもしっかりとオフセットされ適正な位置にあり操作しやすい。フレーム構造の昔ながらの安心感のある走りっぷりがいい。
それと『ハイゼットトラック』の販売の約20%を占めているという“ジャンボ”の展示車にも座って確認ができた。よく見ればハイルーフ化でヘッドルームも余裕のコチラは、ハイバック化されたシートの後方に奥行き175mm、幅1345mmのスペースがあるのが魅力。標準のトラックでは2名乗車では手持ちの荷物さえ荷台に置かなければならないが、奥行き175mmといってもこのスペースがあるとないでは利便性は大違いだ。
運転席は140mmのスライドが効き、リクライニングが可能な点も嬉しい。荷台の前後長も軽最大のトラック(2030mm)に僅かに及ばないが1990mmもある。
■5つ星評価
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フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★
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1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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