【トヨタ アクア 新型試乗】『ノート』押し除けコロナ禍でも人気の理由…渡辺陽一郎
トヨタ『アクア』はコロナ禍の影響を受けながらも、2022年1~3月に、1か月平均で約8100台を登録した。『ヤリス』(『ヤリスクロス』と『GRヤリス』を除く)は約6200台、日産『ノート』は約7100台、同『ノートオーラ』は約4200台だから、アクアはハイブリッド専用車ながら売れ行きは好調だ。
アクアが人気を高めた理由は、各種の機能、デザイン、快適性が優れ、なおかつ価格を割安に抑えたからだ。
インパネ周辺の質感は、ヤリスよりも高い。売れ筋グレードの場合、アクアでは助手席の前側が布貼りになり、ステッチ(縫い目)も入る。収納設備も、グローブボックスの上側にアッパーボックスを装着するなど充実させた。
室内空間にも余裕がある。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2600mmと長く、身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ弱を確保した。全高を立体駐車場を使いやすい1550mm以下に抑えたコンパクトカーながら、4名で乗車しても快適だ。プラットフォームを共通化したヤリスは、膝先空間が握りコブシ1つ少々だから、4名で乗車すると窮屈だが、アクアならファミリーカーとしても使える。
直列3気筒1.5リットルエンジンをベースにしたハイブリッドは、売れ筋グレードの場合、バイポーラ型ニッケル水素電池の採用もあって、ヤリスハイブリッドよりも加速が力強い。またアクアはホイールベースが長いため、操舵感はヤリスに比べて穏やかだが、走行安定性と乗り心地は上まわる。
しかもアクアは価格が割安だ。「Z」は240万円だから、ヤリスハイブリッドZに比べて7万6000円高いが、アルミホイールと100V・1500Wの電源コンセントを標準装着する。この2つの装備をヤリスハイブリッドZにオプション装着すると、12万6500円の上乗せになるため、総額ではアクアZが約5万円安い。
このようにアクアは、機能を幅広く充実させ、価格も割安だから人気車となった。
■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。
アクアが人気を高めた理由は、各種の機能、デザイン、快適性が優れ、なおかつ価格を割安に抑えたからだ。
インパネ周辺の質感は、ヤリスよりも高い。売れ筋グレードの場合、アクアでは助手席の前側が布貼りになり、ステッチ(縫い目)も入る。収納設備も、グローブボックスの上側にアッパーボックスを装着するなど充実させた。
室内空間にも余裕がある。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2600mmと長く、身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ弱を確保した。全高を立体駐車場を使いやすい1550mm以下に抑えたコンパクトカーながら、4名で乗車しても快適だ。プラットフォームを共通化したヤリスは、膝先空間が握りコブシ1つ少々だから、4名で乗車すると窮屈だが、アクアならファミリーカーとしても使える。
直列3気筒1.5リットルエンジンをベースにしたハイブリッドは、売れ筋グレードの場合、バイポーラ型ニッケル水素電池の採用もあって、ヤリスハイブリッドよりも加速が力強い。またアクアはホイールベースが長いため、操舵感はヤリスに比べて穏やかだが、走行安定性と乗り心地は上まわる。
しかもアクアは価格が割安だ。「Z」は240万円だから、ヤリスハイブリッドZに比べて7万6000円高いが、アルミホイールと100V・1500Wの電源コンセントを標準装着する。この2つの装備をヤリスハイブリッドZにオプション装着すると、12万6500円の上乗せになるため、総額ではアクアZが約5万円安い。
このようにアクアは、機能を幅広く充実させ、価格も割安だから人気車となった。
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インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。
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