【三菱 エクリプスクロス PHEV 新型試乗】「S-AWC」の安定感+新マイパイロットの恩恵…諸星陽一
2021年11月に一部改良をうけ、マイパイロットが搭載された三菱『エクリプスクロス PHEV』に試乗した。
エクリプスクロスは2018年に登場したSUVで、三菱のフラッグシップモデルとなる『アウトランダー』の弟分的存在となる。アウトランダーでは3列シートモデルも用意するが、エクリプスクロスは2列シートまで。クーペSUVらしいスタイリッシュさが特徴だ。
「S-AWC」の安定感+新マイパイロットの恩恵
前述のとおり2021年の改良で快適性と安全性をさらに向上。従来からACCは搭載されていたのだが、昨年のマイナーチェンジでは車線中央の走行をアシストするLKA(Lane Keep Assist)などが追加された「マイパイロット」に進化している。
新しくなったマイパイロットによって、走りはよりイージーになった。速度をセットしてしまえば、その速度で車線の中央を走り続ける。一般的な高速道路の屈曲であれば、車線を外れることなく走行し続けられる。今はもう当たり前の機能で、新車を買うのであればACC+LKAの付いたクルマを買うことをおすすめする。ただし、なかにはLKAのしつけが悪く、修正舵によってクルマがぴょこぴょこと動くことがあるが、エクリプスクロスのマイパイロットはよくしつけられていて、快適に高速道路をクルージングできる。
そもそも三菱の4WDは「S-AWC」というシステムを使って、4輪の駆動力と制動力を最適に制御している。PHEVの場合、駆動力はモーターを制御することになるのでエンジンよりもずっと緻密に素早く制御が可能で、それだけでも直進安定性やコーナリング時の安定性が高い。もともときちんとしている状態でのLKAの採用なので快適性が高いのは当たり前だ。ACC+LKAではステアリングフィールがビシッと座った印象があり、じつにスムーズにクルージングできる。渋滞時の再発進もスムーズだ。
まるでスポーツハッチ、“鈍”なフィールは皆無
パワーユニットや足まわりは変更されていないが、相変わらずのスポーティさを披露してくれた。かつては3ドアハッチなどがコンパクトなスポーティカーの代表であったが、現在のようにSUVが当たり前の車型になってくると、SUVでもそうした走りが欲しくなるもの。その思いを叶えてくれるのがエクリプスクロスPHEVだ。
発進の力強さや、加速のスムーズさはもちろんだが、なによりもハンドンリングが気持ちいい。いわゆるSUV的な鈍なフィールは皆無で、ステアリング操作に対してクルマがシャープに反応する。ワインディングなどの左右に切り返しながら走る道ではスポーツハッチかと思わせるほどの走りを披露してくれる。
ボディサイズは若干大きいが、クルマとしての全体としてのバランスと、今の日本でのSUVの支持率を考慮すれば、道路環境などとの親和性もいい。マイパイロット化にともなって、セカンドグレードの「G」では8万8000円、トップグレードの「P」では3万3000円の値上げとなっているが、価格アップ分の価値はあると考えていい。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
エクリプスクロスは2018年に登場したSUVで、三菱のフラッグシップモデルとなる『アウトランダー』の弟分的存在となる。アウトランダーでは3列シートモデルも用意するが、エクリプスクロスは2列シートまで。クーペSUVらしいスタイリッシュさが特徴だ。
「S-AWC」の安定感+新マイパイロットの恩恵
前述のとおり2021年の改良で快適性と安全性をさらに向上。従来からACCは搭載されていたのだが、昨年のマイナーチェンジでは車線中央の走行をアシストするLKA(Lane Keep Assist)などが追加された「マイパイロット」に進化している。
新しくなったマイパイロットによって、走りはよりイージーになった。速度をセットしてしまえば、その速度で車線の中央を走り続ける。一般的な高速道路の屈曲であれば、車線を外れることなく走行し続けられる。今はもう当たり前の機能で、新車を買うのであればACC+LKAの付いたクルマを買うことをおすすめする。ただし、なかにはLKAのしつけが悪く、修正舵によってクルマがぴょこぴょこと動くことがあるが、エクリプスクロスのマイパイロットはよくしつけられていて、快適に高速道路をクルージングできる。
そもそも三菱の4WDは「S-AWC」というシステムを使って、4輪の駆動力と制動力を最適に制御している。PHEVの場合、駆動力はモーターを制御することになるのでエンジンよりもずっと緻密に素早く制御が可能で、それだけでも直進安定性やコーナリング時の安定性が高い。もともときちんとしている状態でのLKAの採用なので快適性が高いのは当たり前だ。ACC+LKAではステアリングフィールがビシッと座った印象があり、じつにスムーズにクルージングできる。渋滞時の再発進もスムーズだ。
まるでスポーツハッチ、“鈍”なフィールは皆無
パワーユニットや足まわりは変更されていないが、相変わらずのスポーティさを披露してくれた。かつては3ドアハッチなどがコンパクトなスポーティカーの代表であったが、現在のようにSUVが当たり前の車型になってくると、SUVでもそうした走りが欲しくなるもの。その思いを叶えてくれるのがエクリプスクロスPHEVだ。
発進の力強さや、加速のスムーズさはもちろんだが、なによりもハンドンリングが気持ちいい。いわゆるSUV的な鈍なフィールは皆無で、ステアリング操作に対してクルマがシャープに反応する。ワインディングなどの左右に切り返しながら走る道ではスポーツハッチかと思わせるほどの走りを披露してくれる。
ボディサイズは若干大きいが、クルマとしての全体としてのバランスと、今の日本でのSUVの支持率を考慮すれば、道路環境などとの親和性もいい。マイパイロット化にともなって、セカンドグレードの「G」では8万8000円、トップグレードの「P」では3万3000円の値上げとなっているが、価格アップ分の価値はあると考えていい。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
最新ニュース
-
-
『これはいるのか?』ストリートカーでも使える? ロールバーの選び方と装着のコツ~カスタムHOW TO~
2024.11.19
-
-
-
「クルマファンを増やす」ため茨城のトヨタディーラーが結集! その核となる「茨城ワクドキクラブ」が目指す先
2024.11.19
-
-
-
レクサスの3列シート大型SUV『TX』に「Fスポーツハンドリング」追加
2024.11.19
-
-
-
NISMOフェスティバル、ブランド40周年で富士スピードウェイに歴代レーシングカー集結 12月1日開催
2024.11.19
-
-
-
トムス、キッズEVカート無料体験イベント開催、全日本カート選手権EV部門最終戦で
2024.11.18
-
-
-
アキュラ、新型コンパクトSUV『ADX』発表…1.5リットルVTECターボ搭載
2024.11.18
-
-
-
イチオシ機能の“実効空力”は本物なのか? ホンダアクセス「モデューロ」が30周年!
2024.11.18
-
最新ニュース
-
-
『これはいるのか?』ストリートカーでも使える? ロールバーの選び方と装着のコツ~カスタムHOW TO~
2024.11.19
-
-
-
「クルマファンを増やす」ため茨城のトヨタディーラーが結集! その核となる「茨城ワクドキクラブ」が目指す先
2024.11.19
-
-
-
レクサスの3列シート大型SUV『TX』に「Fスポーツハンドリング」追加
2024.11.19
-
-
-
NISMOフェスティバル、ブランド40周年で富士スピードウェイに歴代レーシングカー集結 12月1日開催
2024.11.19
-
-
-
トムス、キッズEVカート無料体験イベント開催、全日本カート選手権EV部門最終戦で
2024.11.18
-
-
-
アキュラ、新型コンパクトSUV『ADX』発表…1.5リットルVTECターボ搭載
2024.11.18
-
MORIZO on the Road