【ヒョンデ コナ 新型試乗】走りは「普通でした」BEVとしてソツのない仕上がり…島崎七生人
『アイオニック5』に続き、ヒョンデが日本国内で展開するBEVの第2弾がこの『KONA(コナ)』。グレードは全4グレードが用意され、一充電走行距離は仕様により456kmまたは541km~625kmとなっている。
◆馴染みやすいサイズのSUVスタイル
実車は、『アイオニック5』に初めて接した時のような「実物を着てみて肩幅も丈も大きいのがわかったアメリカサイズのポロシャツのような印象」はなかった。単純にボディサイズで比較するとアイオニック5の全長×全幅×全高=4635×1890×1645mmに対し、コナは同=4355×1825×1590mmだから、非常に馴染みやすい。
フロント、リヤのデザインこそあまり見かけない処理で、ボディサイドに走る斜めのキャラクターラインはアイオニック5と共通ながら、全体としては今どきの割とオーソドックスなSUVの体を成している……と思える。
ちなみに充電リッドはフロントに備わるが、普通充電と急速充電の“2口”は日本仕様独自で、リッドも幅があり通常の片開きでは開けた際にリッドが大きく迫り出してしまうため、わざわざ専用の凝ったリンクにし、リッドがバンパーに対し平行移動で開くよう作り直してある。
◆今どきのEVらしいインテリア
インテリアも今どきのEVらしい。インパネはアイオニック5に通じるデザインで、シフト操作はステアリングコラム右側下方のレバーで行なう。ちなみにウインカーレバーはその上、つまり右側に備わるため、日本車から乗り換えでもまごつかずに扱える。
センターコンソール後端には、日本の家庭用と同じ1口/1500W容量のACコンセント(とUSB-C×2口)も用意される。フロントシートのシートバック背面が30%削られるなどしたといい、後席は広いレッグルームとフラットな床をもち、座面が高めでシッカリとした着座姿勢のとれるシート(天井も十分に後方まで平らに伸ばされている)の着座感は上々だ。
◆思わず「普通でした」と答えてしまった
試乗車はバッテリー容量64.8kWh、一充電走行距離541km、消費税込み489.5万円の“Lounge”。試乗後にヒョンデ関係者から「どうでしたか?」と訊かれ、思わず「普通でした」と答えてしまったが、動力性能、ステアリングフィール、ハンドリング、乗り心地など、非常にクセがなくソツなくまとめられている印象。静粛性の高さも十分に思えた。
ドライブモードの切り換えも用意され、パドルで回生ブレーキを切り替え、いわゆるワンペダルの運転も可能だが、パターンごとの特性に極端な違いを設けていない印象で、「このモードでは運転がしにくい」といった違和感は抱かない。
ひとつだけ、キーフォブが異様に軽く、ハウジングの仕上げもいささかチープで(それがサブキーか何かなのかどうかは未確認だが)これだけは今どきのプレミアムカー並に、もう少し掌にズシリと自重を感じたい……と思った。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
◆馴染みやすいサイズのSUVスタイル
実車は、『アイオニック5』に初めて接した時のような「実物を着てみて肩幅も丈も大きいのがわかったアメリカサイズのポロシャツのような印象」はなかった。単純にボディサイズで比較するとアイオニック5の全長×全幅×全高=4635×1890×1645mmに対し、コナは同=4355×1825×1590mmだから、非常に馴染みやすい。
フロント、リヤのデザインこそあまり見かけない処理で、ボディサイドに走る斜めのキャラクターラインはアイオニック5と共通ながら、全体としては今どきの割とオーソドックスなSUVの体を成している……と思える。
ちなみに充電リッドはフロントに備わるが、普通充電と急速充電の“2口”は日本仕様独自で、リッドも幅があり通常の片開きでは開けた際にリッドが大きく迫り出してしまうため、わざわざ専用の凝ったリンクにし、リッドがバンパーに対し平行移動で開くよう作り直してある。
◆今どきのEVらしいインテリア
インテリアも今どきのEVらしい。インパネはアイオニック5に通じるデザインで、シフト操作はステアリングコラム右側下方のレバーで行なう。ちなみにウインカーレバーはその上、つまり右側に備わるため、日本車から乗り換えでもまごつかずに扱える。
センターコンソール後端には、日本の家庭用と同じ1口/1500W容量のACコンセント(とUSB-C×2口)も用意される。フロントシートのシートバック背面が30%削られるなどしたといい、後席は広いレッグルームとフラットな床をもち、座面が高めでシッカリとした着座姿勢のとれるシート(天井も十分に後方まで平らに伸ばされている)の着座感は上々だ。
◆思わず「普通でした」と答えてしまった
試乗車はバッテリー容量64.8kWh、一充電走行距離541km、消費税込み489.5万円の“Lounge”。試乗後にヒョンデ関係者から「どうでしたか?」と訊かれ、思わず「普通でした」と答えてしまったが、動力性能、ステアリングフィール、ハンドリング、乗り心地など、非常にクセがなくソツなくまとめられている印象。静粛性の高さも十分に思えた。
ドライブモードの切り換えも用意され、パドルで回生ブレーキを切り替え、いわゆるワンペダルの運転も可能だが、パターンごとの特性に極端な違いを設けていない印象で、「このモードでは運転がしにくい」といった違和感は抱かない。
ひとつだけ、キーフォブが異様に軽く、ハウジングの仕上げもいささかチープで(それがサブキーか何かなのかどうかは未確認だが)これだけは今どきのプレミアムカー並に、もう少し掌にズシリと自重を感じたい……と思った。
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