【シトロエン C5 X PHEV 新型試乗】人生、まあゆったりと行きましょう…島崎七生人
カタカナ表記すると「ヒプノス・プラグインハイブリッド」がモデル名の試乗車は、今年になりシトロエン『C5 X』に加わった、新しい特別仕様車である。
日本市場でのC5 Xは、今やシトロエンのフラッグシップの位置づけ。導入時、前後して登場したトヨタの新型『クラウン』のクロスオーバーのカタログにアングル“も”ほぼ同じ写真が載っており「ほほぉ」と思わせられたが、今どきクロスオーバー方向を目指すと、シトロエンもこういうスタイルになるということか。
とはいえ19インチの大径タイヤ&ホイールを履き、全長×全幅×全高=4805×1865×1490mmのおおらかなボディサイズとデザインのこのC5 Xからは「人生、まあゆったりと行きましょう」と言われているような気もする。
グリプラチナムと呼ぶボディ色(もう1色ブルーエクリプスもある)、ダークコーティングが施されたホイール、フェンダーとリヤの赤いアクセントバッジは専用。他方インテリアはコンビのシート表皮、ドアトリム、センターコンソールに明るいベージュを使うほか、インパネにも明るい木目柄があしらわれ、優しげで居心地のいい雰囲気に仕立てられている。
パワートレインは1598ccの4気筒ターボに8速ATを組み合わせ、さらにモーターを加えたPHEVで、このクルマに見合った設定。サスペンションはプログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)に、ダンパー内の油圧を制御しモードが切り換えられるアドバンストコンフォートアクティブサスペンションを組み合わせた構成で、シトロエンらしいカドの取れた乗り味を示す。穏やかな乗り味と走行中のメカノイズの小ささに我が家のシュン(柴犬・オス・2歳5カ月、乗り心地・NVH評価担当)も満足げだった。
もちろん現状でもまったく不満はないのだが、かつての『C6』や『C5』を思い出すと、“X”ではなくとも、あと薄い座布団1枚分だけ低く座ってC5 X同等の心地よさが堪能できるこのクラスのセダンがあればなおいいなあ、とも思った。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
日本市場でのC5 Xは、今やシトロエンのフラッグシップの位置づけ。導入時、前後して登場したトヨタの新型『クラウン』のクロスオーバーのカタログにアングル“も”ほぼ同じ写真が載っており「ほほぉ」と思わせられたが、今どきクロスオーバー方向を目指すと、シトロエンもこういうスタイルになるということか。
とはいえ19インチの大径タイヤ&ホイールを履き、全長×全幅×全高=4805×1865×1490mmのおおらかなボディサイズとデザインのこのC5 Xからは「人生、まあゆったりと行きましょう」と言われているような気もする。
グリプラチナムと呼ぶボディ色(もう1色ブルーエクリプスもある)、ダークコーティングが施されたホイール、フェンダーとリヤの赤いアクセントバッジは専用。他方インテリアはコンビのシート表皮、ドアトリム、センターコンソールに明るいベージュを使うほか、インパネにも明るい木目柄があしらわれ、優しげで居心地のいい雰囲気に仕立てられている。
パワートレインは1598ccの4気筒ターボに8速ATを組み合わせ、さらにモーターを加えたPHEVで、このクルマに見合った設定。サスペンションはプログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)に、ダンパー内の油圧を制御しモードが切り換えられるアドバンストコンフォートアクティブサスペンションを組み合わせた構成で、シトロエンらしいカドの取れた乗り味を示す。穏やかな乗り味と走行中のメカノイズの小ささに我が家のシュン(柴犬・オス・2歳5カ月、乗り心地・NVH評価担当)も満足げだった。
もちろん現状でもまったく不満はないのだが、かつての『C6』や『C5』を思い出すと、“X”ではなくとも、あと薄い座布団1枚分だけ低く座ってC5 X同等の心地よさが堪能できるこのクラスのセダンがあればなおいいなあ、とも思った。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
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パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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