トヨタ プリウスα マイナーチェンジの概要
実用性の高い5シーターと7シーター
「ひとまわり大きなプリウス」として、プリウスの特長である燃費のよさを受け継ぎながら、より広い居住スペースとラゲージルームを備えて実用性を引き上げたプリウスα。ステーションワゴン的なパッケージングの2列シート5人乗りのほか、3列シートの7人乗りもラインナップするハイブリッドカーである。
そんなプリウスαが2014年11月、マイナーチェンジを受けた。トピックはふたつ。ひとつはさらなる先進性を印象付けるエクステリア&インテリアだ。フロントマスクは刷新され、ダークグレーメタリックのアンダーグリルが開口部を強調するとともに左右に配したLEDクリアランスランプが精悍(せいかん)さを強調。ヘッドランプも新デザインとなった。
インテリアは、幾何学模様を用いたピアノブラック塗装のセンタークラスターを採用したほか、合成皮革とファブリックを組み合わせたシート表皮(上級グレード)や合成皮革のアームレストで上級感を引き上げた。また、メーターには4.2インチTFTカラーのマルチインフォメーションディスプレイが標準装備されて表示がより多彩に。視認性の向上も図られている。
世界初のヘッドライト技術も搭載
もうひとつのトピックは先進装備の採用だ。最大60km/h減速するプリクラッシュブレーキアシストと最大30km/h減速するプリクラッシュブレーキ(自動ブレーキ)などを持つプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)を筆頭に、車線の逸脱を検知・警告するレーンディパーチャーアラート、夜間走行時にハイビームとロービームを自動で切り替えるオートマチックハイビームも新たに採用。
そして世界初の機構として、1灯の光源でロービームとハイビームを切り替える「Bi-Beam LEDヘッドランプ」を「G」系と「S“ツーリングセレクション”」に装備。ハイブリッドカーにふさわしい先進性を身につけている。
グレード構成は、ベーシックグレードの「S」と上級グレードの「G」があり、スポーティな仕立ての“ツーリングセレクション”をいずれにも設定。「S」には装備を絞った“Lセレクション”も用意している。5人乗り(2列シート)のみとなる“Lセレクション”を除き、乗車定員は5人と7人(3列シート)が選択可能だ。
価格は、5人乗りが247万9091円から317万8145円まで、7人乗りは282万8618円から338万4327円までとなっている。
駆動方式は全車2WD(FF)でパワートレーンは基本的に全モデル共通だがバッテリーは乗車定員により異なり、5人乗りはニッケル水素電池、7人乗りはリチウムイオン電池を組み合わせている。いずれも燃費(JC08モード)は26.2km/Lとハイブリッドカーならではの低燃費を誇る。
-
- トヨタ・プリウスα G(7人乗り)
-
- トヨタ・プリウスα G(7人乗り)
トヨタ プリウスα マイナーチェンジの概要
トヨタ プリウスα グレード解説
トヨタ プリウスα 運転席まわりの機能装備 徹底検証
トヨタ プリウスα シート、ラゲージスペース 徹底検証
トヨタ プリウスα 小物収納スペース 徹底検証
トヨタ プリウスα VS スバル エクシーガ 比較リポート
トヨタ プリウスα VS ホンダ ジェイド 比較リポート