トヨタ ノア/ヴォクシー 徹底ガイド シートの形状とラゲージスペースのアレンジを確認してみた
運転席および助手席
シート表皮はグレードにより、ファブリック、上級ファブリック(写真左)、そして合成皮革+ファブリック(写真右)の3タイプ。装備充実のグレード「Z」や「S-Z」には「快適温熱シート」が備わり、寒い日の移動を快適にしてくれる。ヒール段差(フロアと着座基準位置の高低差)は先代モデルよりも20mm小さい360mmとなっている。
セカンドシート(7人乗り仕様)
7人乗り仕様車のセカンドシートは、左右が独立した2人掛けのキャプテンシートで、前後745mmの超ロングスライド機能を採用。シートを内側に寄せるなど特別なアレンジをしなくても、最も後ろまでスライドできるようになったのが新型の進化ポイントだ。スライド操作のシンプル化に加え、シートの位置を問わず左右席間の折りたたみ式大型サイドテーブルが利用できるようになっているのもうれしい。シートベルトはシートに内蔵されているので、どのシートポジションでも最適なベルト装着が可能。リクライニング機構やアームレストは全車に備わっており、「Z」や「S-Z」ではシートヒーターやオットマンが追加できる。
セカンドシート(8人乗り仕様)
8人乗り仕様車の2列目は6:4分割チップアップシートで、3人掛けが可能。左右独立して前後スライドでき、スライド量は705mm。後方へスライドするとゆったりと足を伸ばして座ることができるようになる。リクライニング調整が、座面側面のレバーに加えて背もたれ上部のレバーでも行えるのが便利だ。
サードシート
全車、サードシートには3人が座ることができる。中央席用のヘッドレストも用意される(写真は取り外した状態)。シート形状は表皮を除き全車共通で、5:5の分割式。リクライニング調整は左右別々にできる。従来モデルに対して座り心地は向上している。
ラゲージスペース(サードシート展開時)
サードシート使用状態のラゲージスペースは、奥行きは270mmで、その容量(シートのリクライニングはニュートラル状態)はサードシートバック上端までで298リッター、ルーフまで含めると414リッター。畳んだベビーカーであれば2つが無理なく収まる空間だ。
サードシートはね上げ操作のポイント
ラゲージスペースの側面(左側)にはサードシート中央席のヘッドレストをすっきりと収められるホルダーが備わる。ハイブリッド車では、その下にAC100V電源を用意。1500Wという大容量が特徴で、電気ポットや電子レンジなど一般的な車載電源では消費電力が大きくて対応できない電化製品も利用できるから心強い。サードシートの格納は左右はね上げ式。ストライカ固定による簡単ロックに加え、レバーを引くだけで簡単にロック解除できるため使いやすい。
ラゲージスペース(7人乗り仕様/サードシートはね上げ時)
はね上げたサードシートの張り出しは少ないので、荷物を積む際に邪魔になりにくい。荷室の奥行きは、セカンドシートの前後スライドおよびリクライニングポジションをニュートラルにした状態で、シートバック上端からバックドアトリムまで980mm。その際の容量はセカンドシートバック上端から下の空間で1243リッターだ。天井まで含めると1959リッターとなる。
ラゲージスペース(7人乗り仕様/セカンドシート前方スライド時)
セカンドシートを最も前までスライドすると、奥行き1650mm(背もたれを前へ倒した際の背もたれ上部からバックドアまでの間隔)の広いラゲージスペースが生まれる。容量は1563リッター(セカンドシート背もたれ上端まで)。床がフラットなのも実用的で、大人用の自転車も楽に積載できる。
ラゲージスペース(8人乗り仕様/サードシートはね上げ時)
8人乗り仕様でも、サードシートはね上げ時の奥行きや荷室容量は7人乗り仕様と共通だ。サードシートのはね上げ方法や格納時の収まり方なども同様である。
ラゲージスペース(8人乗り仕様/セカンドシートスライド時)
セカンドシートは左右6:4分割で前後スライドが可能。座面をはね上げれば、7人乗り仕様車のセカンドシート(キャプテンシート)並みに、前方へとスライドできる。
床下収納スペース
洗車用品を収納するなど荷室の整理整頓に役立つ、荷室床下のスーパーラゲージボックス。ガソリン車でもハイブリッド車でも同じ容量を実現したのが、新型ノア/ヴォクシーのトピックである。メーカーオプションのスペアタイヤを選んだ場合は容量が変わってくる。
バックドア操作のポイント
新型ノア/ヴォクシーには、駐車スペース後方に余裕がない場合などの「ドアが開くのを途中で止めたい」というニーズに対応できる「フリーストップバックドア」が採用されている。一度保持したドアは、閉じる方向のみ作動する仕掛けになっている。オプション設定される電動開閉式の「パワーバックドア」では、ドアが開く際にユーザーが後ずさりしなくて済むよう、開閉スイッチを車両の両側側面に設置。任意の位置で停止させることも可能となっている。
※掲載内容は2022年4月時点
[GAZOO編集部]
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