自己流にご注意! 知っているようで知らない洗車の手順をポイント別に解説
クルマ好きで洗車に無頓着な方はいないだろう。愛車という言葉があるだけに、洗車をするというのはただきれいにするだけでなく、クルマを愛でる行為でもある。普段は時間や場所がないこともあって、セルフの洗車機に入れている人もぜひ時間を作って洗車をしてみて欲しい。
自宅で洗車というと大げさで手間がかかるものと思うかもしれないが、キチンと正しい方法でやれば時間もかからないし、効率よくきれいにもできる。
そもそも洗車というのはほとんどの人が誰かに教えてもらったわけではなく、自己流がほとんど。時間や手間がかかるだけでなく、場合によってはきれいにしているつもりが、逆にキズを付けることにもなりかねないので正しい方法は大切だ。
実際の手順としてはカーシャンプーで洗って水ですすいで、拭き上げておしまいといった感じだろう。もちろん流れとしてはいいのだが、漫然とやってはダメで、ポイントを押さえることが大切。そのポイントを中心に洗車の仕方を紹介しよう。
目次
ポイント1 天気を見極める
雨の日に洗車をする人はいないだろうが、かといってボディが高温になるような炎天下は水分やシャンプーがすぐに乾いてしまい、洗車には厳しい。ベストは曇りで、とにかくボディ表面の水分がすぐに乾いてしまうような時間は避ける。
ポイント2 まずは水をかけて表面の汚れを落とす
いきなりカーシャンプーで洗い出してはダメ。洗車とはいかに効率よく、確実に汚れを落とすか。またキズを防止するかが大切だ。手を触れる前に可能な限り、塗装面に付いた汚れを落としてやる。
ポイント3 洗車の専用品を用意する
用意するのはバケツ、シャンプー、スポンジ、拭き上げクロスの4つのみ。スポンジは目の荒い洗車専用のものを用意する。ソフトタッチなだけでなく、無数に空いた大小の穴に汚れが取り込まれ、キズを防止してくれる。
吹き上げクロスは吸水性の高いマイクロファイバークロスがオススメ。
ポイント4 洗車はなにはなくとも泡が命
シャンプーはしっかりと泡立ててやる。細かい泡が汚れを浮かせて取り込み、効率よく取り除いてくれるし、スポンジと塗装の間に入って、キズも防止してくれる。ポイントはいかに泡を大量に作るかにある。
ポイント5 正しい順番は効率のよさだけじゃない
洗車するのを見ていて、一番気になるのは順番だ。多いのは目についたところから洗い始めて、なんとなくクルマのまわりを移動しながら洗っていくというもの。最後に天井を洗うというのも多い。
正しくはまずはフロントガラスを洗う。あとで洗うと汚れたスポンジでキズが付きやすくなるからで、塗装は磨けばいいけど、ガラスにキズが付くとやっかいだ。だからまずはフロントガラスから。
そしてボディについては天井をまず最初に洗って、次にフロントまわり、リアまわりへ。最後にガラスも含めて両サイドを洗うと効率はいいし、服を濡らすこともない。
ポイント6 スポンジでこする前にひと絞り
とにかく洗車はキズとの戦いだ。洗車とはスポンジをこすることで汚れを落とすのだが、当然キズが付くリスクが出てくる。
このリスクを下げるためにもいきになりこすり始めるのではなく、まずはスポンジを絞ってシャンプーをボディ全面に落としてやる。汚れが浮いてくるし、スポンジのファーストタッチのダメージも和らげられる。
ポイント7 スポンジはマメに絞る
すでに紹介したように、シャンプー専用のスポンジは大ぶりで目が荒い。汚れを効率よく取り除き、スポンジ内部に取り込むためなのだが、しばらくするとスポンジ自体が汚れてくる。
そのままだとせっかく取れた汚れはまた塗装面に戻ってキズの原因になるので、パケツのなかで小マメにスポンジを絞って汚れを吐き出してやる。
ポイント8 ボディの上下を意識する
ボディで汚れやすいのは路面からの跳ね上げが多かったりする下側だ。砂や泥の付着も多くて、これまたキズの原因になることもあるので注意する。手順としては上側を先にやって、最後に下側を洗う。
またスポンジは下用だけ別で用意できるとベストだが、スポンジがひとつしかない場合は洗車後、揉むようにして取り込んだ砂や泥を排出しておきたい。また、ホイールは一番最後に洗う。
ポイント9 すすぎも上から順番にかけていく
シャンプーがけが終わったら、乾く前に水で洗い流す。シャンプーとはいえ、化学製品には変わりなく、最悪の場合、シミになるので要注意だ。
流す順番もなんとなく目に入ったところからというのが多いが、シャンプーがけと同じく、上から順にかけていく。逆だと、流したところにまたシャンプーが流れ落ちてきて付着したりして、二度手間になってしまう。
ポイント10 拭き上げは吸水力が命
すでに紹介したように、洗車中の乾燥は塗装にとって大敵。単なる水でも、乾くと含まれているカルシウムなどが点々シミのようになってしまい、取り除くのが大変となる。また晴れていると水玉によるレンズ効果で光線が集まり、焼けてしまうこともある。
ということで、シャンプーを洗い流したら、すぐに拭き上げていく。使うのはマイクロファイバークロスや人工セームなどで、吸水力が高いのを活かしてドンドンと拭き上げていく。
順番はシャンプーがけやすすぎと逆で前後左右をやって最後にルーフで、先にルーフをやると服が濡れてしまう。
ポイント11 イライラの原因!? 細かいところもしっかり拭き上げ
ボディ全体を拭き上げたら基本的には洗車は終了。ただ、仕上げとして細かい部分に入り込んだ水分も除去しておかないと、あとでツーッと水滴が垂れてきてイライラさせられることもあったりする。
まずはドアやボンネット、リヤハッチなど、開けられるところはすべて開けて拭く。またドアミラーのまわりやライトなどの境目については、拭き上げ用のクロスを押し当てるようにすると除去が可能だ。細かい部分が終わったら、洗車は完了。
細かく解説したが、ポイントを押さえれば30分ぐらいで洗えるので、ぜひ試してほしい。
(文、写真:近藤暁史)
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