プロでも難しい!? 視界確保の基本、ウインドウをきれいにする方法
ボディや足まわりが完了しても、まだ終わりではない。大きな面積を占めているガラス部分が残されている。ガラスがきれいだと、足まわり同様、全体のイメージも締まって見えるだけに美観という点でも重要なポイントになるし、また、視界確保という点では安全にもつながる。
ちなみに、長年乗っていると全体のイメージが薄ぼんやりしてくることがあるが、ガラスもその原因のひとつだったりするので、徹底クリーニングで新車の頃の輝きを取り戻そう。
ガラスは洗車のときだけでなく、日常的にきれいにするものだけに、しっかりとその方法を身に付けておきたいところだが、実際は、ガラスクリーナーを使うにしても、なんとなく拭いておしまいというのがほとんどだろう。
それでもきれいにはなるが、完璧にきれいにするのはボディケアのプロでも難しいというほど。とくに、終わったと思ったのにまだ残っている拭きムラは、イライラさせられるだけに、ポイントを押さえてクリーニングしよう。
手順1 ガラスクリーナーは「への字」でスプレー
ガラスをきれいにするにはガラスクリーナーを使うのが基本だ。水洗いだけだと頑固な汚れは落としにくいし、細かいレベルで言うとキズが付く可能性もある。ガラスクリーナー自体は好みで選べばいいが、家庭用は表面を輝かせるための成分が入っていることが多く、ギラツキの原因にもなるので自動車用を選ぶようにしたい。
作業的には、ガラス表面にスプレーをして拭き上げるのが基本。ここで気をつけたいのは塗り過ぎだ。ワックス同様、余分なクリーナー成分が残ったものが、拭きムラやイヤなギラツキになってしまうので、スプレーするのは最小限にするのが基本となる。
では、どうやって必要最小限にすればいいのかというと、じつは簡単で、ガラス表面に大きく「への字」を書けばいい。への字をよく見ると、全体に対してうまくバランスが取れた状態で成分が付いていることがわかるはずだ。あとは、全体に拭き伸ばすようにして拭いていけばいい。
手順2 じつは見た目に対して重要な外周部分
ウインドウをきれいにしたのに、見た目がシャキッリとしない原因のひとつが、周囲までキッチリと拭いていないから。最近のクルマのガラスは外周部分が黒くなっているので、汚れが目立ちやすい。足まわりのクリーニングで紹介したように、黒いところが黒々としていると全体のイメージも引き締まって見える。
全体を拭き上げたら、意識して外周を拭き上げてやる。改めて見ると砂ボコリが固まったようなものなどが溜まっていてかなり頑固だが、ガラスクリーナーを追加スプレーするなどしてしっかりと拭き上げよう。
手順3 ギラツキやムラを解消するために乾拭き仕上げ
ガラスクリーナーを最小限の使用に止めても、やはり成分は残ってしまい、ムラなどになっていることがある。仕上げとして大切なのが乾拭きで、これでキッチリと余分なクリーナー分を取り除いてやる。オススメなのがマイクロファイバークロスで、化学繊維の力で強力に余分なものを取り除いてくれる。マイクロファイバークロスの除去力を最大限に利用して、仕上げ拭きをして完成だ。
また、裏ワザとなるが、新聞紙も有効だ。おばあちゃんの知恵袋的なテクニックになるが、紙が余分な成分を取り除いてムラを消し、インクがツヤを出してくれる。実際に使ってみてもその効果は実感できるはず。ただし、スポーツ新聞のようなカラー紙面だと逆にムラになってしまうので、黒インクだけの紙面がベストだ。
手順4 意外に汚れている内側はどうする?
外側がきれいになったところで、次は内側。最近は少なくなったが、タバコを吸う場合はヤニが付いていたり、外気導入で入ってくる排気ガスなど、外側とはまた違った汚れが付いていたりするのが特徴だ。
使うのは外側で使ったガラスクリーナーで、問題なく汚れを落とすことは可能だ。ただし、使い方に注意点があって、直接ガラスにスプレーすると車内に飛び散ってしまうのでNG。タオルなどに一旦スプレーしてから拭いていくのが正解となる。
あとは拭いていけばいいのだが、さらなる問題は手が届きにくい部分があることで、たとえばフロントガラス前端の部分は傾斜がきついと非常に拭きにくい。こういった部分は定規を芯にして、押し込むようにして拭くと確実にきれいにできる。
最後に注意したいのが、拭き漏れだ。外側にも言えることで、とくにフロントガラスの場合は、一度に手が届かないので左右から手を伸ばして別々で作業することになる。そうなると真ん中部分に拭き漏れが発生しやすくなるため、対策としては、従来なら車検ステッカー (最近は運転席前に移動している)や、ルームミラーの付け根などを基準にしてやると作業しやすいだろう。
(文、写真:近藤暁史)
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