ハンドル&レバーの洗浄は中性洗剤でキレイにすべし!【自分でやってみる車内清掃】

  • ハンドル清掃イメージ

車内の清掃していますか? 筆者は基本放置……年に数回、コイン洗車したタイミングで車内を掃除機で吸い、マットを洗うのみです。ハンドルやレバー類に至っては、5年前に購入してからただの一度も、本気で清掃したことがありません。そんな放置車両のハンドル&レバーを、自宅にあるもののみで洗浄していきます。

ドナー車両は購入から5年間、ハンドル&レバーは未洗浄

  • ハンドル清掃前

    洗浄前のハンドル。特に目立った汚れは見当たらないが、ハンドルの10時と2時の部分は、ヌメっとした感触があります。

最初に、ドナー車両を説明しておきます。今から5年前となる2025年4月、コロナ禍の真っ最中に新車で購入したルノー「カングー」です。ライター業を営む筆者が取材で乗る以外では、近所の買い物に週一度、また国内の小旅行にも出掛けています。

メンテナンス等はすべてディーラー任せであり、洗車は年に数回、コイン洗車を行う程度。車内清掃は、そのタイミングで掃除機でゴミを吸い、マットを洗っています。今回の題材であるハンドル&レバー類の素材は合皮。購入してから5年間、ただの一度も洗浄したことがない放置車両です。

一方で、(あまり良くないことですが……)筆者は頻繁に、信号待ちなど運転中にも飲食しておりまして、某コンビニの唐揚げが大好物。ですので、ハンドルの10時と2時の部分は、良く言えば筆者の手に馴染んだ状態。悪く言うと、ヌメっとしている。そのため、筆者の妻がドライブする際には、ウェットティッシュなどでハンドルを拭いていたりもします。こんな車両のハンドル&レバーは、家庭にあるもので、汚れを落とすことができるのでしょうか?

ハンドルとレバー類の洗浄は中性洗剤と雑巾で行うべし!

  • 今回の清掃用品一式

    今回の清掃用品一式

あらかじめお伝えしておきますと、本稿は特定商品のPR記事ではありません。一般家庭にあるもののみ、でハンドル&レバーを洗浄したらどうなるか、の実験です。

そこで筆者が用意したのは、中性洗剤(食器用洗剤)、計量カップ(500mlと50ml)、雑巾(2枚)。雑巾については、家にあるからと筆者の履き込んだ下着を掲載するわけにはいかないため、100円ショップで購入してきました。

中性洗剤を選んだのは、メーカーが推奨しているから、に他なりません。トヨタのマニュアル(オンライン版)の「内装の手入れ」という欄に記載がありました。合成皮革部分の手入れをするには

  • 中性洗剤を水で約1%に薄めてやわらかい布に含ませふき取る
  • 水を浸した布を固くしぼり、表面に残った洗剤・水分をふき取る

とのこと。念のためホンダのマニュアル(オンライン版)を覗いてみたところ、希釈倍率こそ言及していませんが、トヨタと同じように、中性洗剤を薄めて使用すべし、と記載されていました。

ところで、家庭にある汚れ落とし用品としては、メラミンスポンジ(商品例「激落ちくん」)が思い浮かびます。また、自動車の清掃アイテムとして知られるマイクロファイバークロスの利用も考えました。が、本稿ではメーカーのマニュアルに従うこととしました。

なお、本革ハンドルの方については、トヨタのマニュアル(オンライン版)には、

  • ウール用の中性洗剤を水で約5%に薄めて使用する
  • 水を浸した布を固くしぼり、表面に残った洗剤をふき取る
  • 乾いた柔らかい布で表面の水分をふき取り、風通しのよい日陰で乾燥させる

と記載されています。これに従って洗浄すると良いでしょう。

中性洗剤を1%に薄めて拭き取る。続いて、洗剤と水分を拭き取る。

  • 洗剤の用意

    用意した洗剤

作業そのものは至って単純。中性洗剤を1%に薄める、とのことなので、一応、5mlを計るための50ml計量カップと500ml計量カップを用いて、大雑把に1%洗剤溶液を作りました。ここに雑巾を入れてモミモミすると、こんな具合に泡立ちましたが、想像していたより「濃い」感じがしました。

  • ハンドル清掃中

    ハンドル清掃中

続いてハンドルとレバーを拭いていきました。ハンドルについては、特に10時と2時の部分のヌメリが気になることがあるため、入念に拭いていきます。オートマ車ですから、そんなにシフトレバーに触れる機会はありませんし、ブレーキレバーなんか「お前いたのか!」ってくらい忘れられた存在ですが、ここもササっと拭きました。

続いて、もう一枚の雑巾を水に濡らして硬く絞り、これで洗剤と水分を拭きあげていきます。作業は超簡単で、撮影しながらでもトータル時間30分程度。あっという間に終わりました。

その結果は……

  • 清掃作業前
  • 清掃作業後

左が洗浄前、右が洗浄後。残念ながら実物の写真では、何の違いも伝わりませんね……

ですが、雑巾を見比べてみると、ご覧の通り!

  • 清掃の手応え

    左が1%洗剤溶液で拭いた雑巾の汚れ。右は未使用。かなりの汚れが落とせたことが分かります。

  • 二回目の拭き取り後

    二回目の拭き取り後

こちらは洗剤と水分を拭き取った後の雑巾。しっかりと汚れが付着しているではありませんか! 終わってみて気付いたのですが、最初の1%洗剤溶液で汚れを浮き上がらせて、二回目の濡れ雑巾で拭き取る、ということなんですね。

ということで、家庭用品でハンドル&レバー類を洗浄するには、中性洗剤+雑巾。これで十分に効果が得られます。10時と2時のところにあったヌメヌメもなくなり、さわやかな秋に相応しい心地よい手触りが復活しました。家庭にある中性洗剤でしっかり効果が出ますので、皆さんも是非やってみてください!

(文・写真:川島礼二郎)