シートは掃除機・コロコロ・中性洗剤でキレイにすべし！【自分でやってみる車内清掃】

家にあるもので車内清掃する本企画。前回はハンドル＆レバー類を中性洗剤で洗浄し、それなりに満足いく結果を得ることができました。続いて今回は「シート」を洗浄します。年に数回、コイン洗車したタイミングで車内を掃除機で吸う程度で放置し続けてきた車両のシートは、家庭にあるもののみで、キレイになるのでしょうか？

最初にドナー車両のシートを確認しておきましょう。特別に大きな汚れは見当たりませんが、そこは数ヵ月間放置している車両です。

助手席には"シミ"が！　液体等をこぼした記憶はありませんが、何故なのでしょうか？　これを落とすことが今回の大きな目標となりました。

後部座席全体とアップ

後部座席には"シミ"こそありませんが、気になったのは"埃"です。特に、合皮の縫い目部分に沿うように、"埃"が溜まっています。この"埃"を取り除くことも今回の目標と定めました。

続いては、今回のシート掃除に使用するアイテムをご紹介します。左はコロコロこと粘着カーペットクリーナー。その下に敷いてあるのは雑巾（2枚）。中央の白い物体は掃除機。そして右は中性洗剤（衣類用）です、

雑巾（2枚）は、前回ハンドル＆レバー洗浄に使用したものを洗濯して再利用。掃除機は妻が会社の忘年会のビンゴで勝ち取った自慢の一品です。吸引力は心もとないのですが、軽量コンパクトなので使うことにしました。中性洗剤は衣類用です。

前回、ハンドル＆レバー類の洗浄にあたり、トヨタ・ホンダのマニュアル（オンライン版）を参照したところ「中性洗剤」を1%に薄めて使用する、と記載されていたため、同じ中性洗剤でも「食器洗い用」を使用しました。

ところが、今回シートの洗浄にあたり参照したトヨタのウェブサイト（FAQ欄）「【クルマのいろは】シートが汚れた際のお手入れ方法は？」に、以下のような記載を発見しました。

中性洗剤を水で約1%に薄めて、柔らかい布に含ませ、汚れを拭き取る。（中略）食器洗い用洗剤だと泡立ってしまうため、「おしゃれ着用洗剤」をおすすめします。

中性洗剤を推奨していることは変わりないのですが、シート表面＝布には布用ということなんですかね？　また前回、筆者は「洗剤が思ったより泡立つ」と書きましたが、これは食器洗い用だったためだと思われます。

続いて手順ですが、トヨタが推奨するのは

• 掃除機で"埃"を吸い取る
• 粘着カーペットクリーナーで"埃"を除去
• 中性洗剤（衣類用）1%溶液で濡らした雑巾で表面を拭く
• 水で濡らし硬く絞った雑巾で、水と洗剤・汚れを拭き取る（シミが消える？）

となります。今回もこれに従って作業を進めていきます。

まずは掃除機を使って、大きな“埃”を吸い取っていきます。普段使いでは吸引力が不満でしたが、シート掃除にあたっては、なかなかに優秀！　大きな"埃"を吸い取るには十分でした。また、写真右のように付属品の差し込み式のヘッド（ブラシ付）を装着することで、縫い目に入り込んだ"埃"を浮き上がらせ、吸い込んでくれました。この時点で「十分キレイになっている！」と実感しました。

次に粘着カーペットクリーナーを投入したところ……これが素晴らしい働きをしてくれました！　掃除機では吸い切れない“埃”や髪の毛などを見事に吸着してくれたのです。後部座席については、“シミ”等もなかったので、これで完成としても良い感じでした。

最後に行ったのが、中性洗剤（衣類用）1%水溶液での拭き取り。水で約1%に薄めるとのことでしたので、洗剤を2プッシュして1Lの水で薄めました。そこに雑巾を浸して硬く絞り、シート表面を拭いていきます。特に気になっていた助手席の"シミ"部分は念入りに、しかし激しく押し付けることなく優しく、繰り返し拭き取ってみました。その後、もう1枚の雑巾を水に浸して硬く絞り、シート表面の水分と洗剤、汚れを拭き取りました。

トヨタの推奨する手順に従ってシート表面の洗浄を行った結果がこちら！

清掃後のシート

ご覧のように助手席の"シミ"は見事に消え去り、後部座席のシート縫い目等に散見された"埃"も消え去り、キレイなシートになりました。

キレイ好きな方ならば、定期的にシートの掃除、やっていると思いますが、筆者にとっては初めての経験でした。「掃除機」「コロコロ」「中性洗剤」で掃除することで、十分にキレイになることを体感しました。作業時間は撮影込みで小一時間ほど。皆さんも是非、家庭にある物で車内清掃、やってみてください！

（文、写真：川島礼二郎）