スチームクリーナーでシート洗浄!頑固なシミは落ちるのか? 【自分でやってみる車内清掃】

  • スチームクリーニングイメージ

家庭にあるもので車内清掃する本企画。前回の「車内の臭い対策」では、シート座面、フロアマット、フロアマット下を清掃したうえで、室内用の除湿機を2時間稼働させることで、臭い予防を実施しました。それに続く今回は、「スチームクリーナーでのシート洗浄」です。シートに関しては、既に「中性洗剤(衣類用)を水で薄めて雑巾を浸し、シート座面を優しくふき取る」というトヨタが推奨する方法で満足のいく結果を得ていますが、より強力だと思われるスチームクリーナーを使うことで、頑固なシミを落とすことができるのでしょうか?

使用した掃除グッズ

この企画ではトヨタが推奨する方法・手順に従って作業しています。過去記事で紹介した「中性洗剤(衣類用)を水で薄めて雑巾を浸し、シート座面を優しくふき取る」という方法は、トヨタ「シエンタ」の取扱説明書(オンライン版)に従ったものでした。

  • スチーム清掃作業前
  • スチーム清掃作業後

過去に実施した「中性洗剤によるシート洗浄」の作業前(左)と作業後(右)。中央部の縫い目付近にあったシミが、ほぼなくなった。

この中性洗剤による洗浄は地味ですが効果的で、助手席にあったシミが(ほぼ)見えなくなるくらい綺麗にすることができました。そのため現在は、ドナー車両のシートには目立ったシミやはありません。

なのですが、ちょっと気になる情報を発見しました。それはトヨタ認定中古車で実施している「まるごとクリーニング」。トヨタのホームページには……

シート・天井・インパネ・トランクまで洗剤を使ってしっかりクリーニング。特に室内のニオイの元であるフロアカーペットの汚れは、シートを外して徹底洗浄。さらに、消臭・除菌も実施。
※一部シートを外していないクルマもございます。※洗浄方法は販売店によって異なります。

と記載されており、スチームクリーナーでシートを洗浄している写真が掲載されています。ということは、スチームクリーナーは汚れを落とす効果が高いうえ、場合によっては臭いの除去や防臭にも効果を発揮すると考えられるのです。

  • スチームクリーナー

    今回使用する掃除アイテム

今回使用するアイテムはスチームクリーナー。実はコレ、筆者の所有物ではなく、実家にあったものを拝借してきました。ほぼ新品で一部のアクセサリーは未使用という極上モノです。

スチームクリーナーは掃除機のような小さなボディにボイラーを搭載しており、電気の力でボイラー内に入れた水を沸騰させて100℃近いスチーム=蒸気を吹き出します。高温の蒸気を吹き付けることで汚れを浮き上がらせ、ヘッドに装着した布(写真右の黄色い物体)や別の雑巾で汚れをふき取る、というものです。

なお、ドナー車両は筆者の愛車である2020年式ルノー「カングー」。本企画のお陰で「ハンドル・スイッチ類」⇒「シート座面」⇒「フロアマット」⇒「防臭」と、着々と車内清掃が進んできましたので、今や車内は綺麗な状態です。

シート座面の頑固なシミをスチームクリーナーで洗浄する

  • スチームクリーニング作業前

    作業前の助手席シート座面。中央の縫い目付近に微妙にシミが残っている。

あらためて全てのシート座面を眺めてみましたが、唯一の汚れは助手席のシミの痕跡。この汚れをスチームクリーナーで落とすことができるのか試すのが、今回のミッションになります。運転席と後部座席には目立った汚れはありませんので、防臭の意味を込めて作業します。

製品の説明は省略しますが、筆者が使用したスチームクリーナーは、幾つかのタイプのヘッドがアクセサリーとして標準装備されていました。そのなかで、取扱説明書に記載されていた「ハンドブラシ」と「カバー」を使用します。カバーとは、単なる黄色い布のこと。袋状になっていて、開口部にはゴムが入っています。フィット感が悪く、ちょっと改善の余地があるのではないかと思いますが先へ進みます。

  • スチームクリーナーの様子

本機を使うのは初めてですので、事前にスチームの具合を確認してみましたが……あまりの勢いに驚かされました。メーカーが「100℃近い温度の蒸気」というだけあって、高温であることも分かりました。

  • スチームクリーニング作業中

アクセサリーのハンドブラシを装着してカバーを被せたら、いざ出陣! 早速、助手席のシート座面に当てて動かしていきます。スチームで汚れを浮かせて、乾いた布でふき取っていきます。

事前に集めた情報によりますと、「長時間同じ場所にスチームを当て続けると、蒸気=水分がシートスポンジに吸われて湿気が残ることがある」とのこと。ゆっくり動かしては雑巾でふき取る、という感じで洗浄していきました。同じ要領で運転席と後部座席も洗浄しましたが、掛かった時間はものの数分。あっという間に作業は終わりました。

  • スチームクリーニング作業前
  • スチームクリーニング作業後

左が作業前、右は作業後の助手席シート座面。中央の縫い目付近にあったシミが消えている。

その結果は……ご覧の通り! 元々目立つシミではありませんでしたが、完璧に落とすことができました。なお本機のメーカー公式サイトには、頑固な汚れに対しては

  • 汚れのそばにタオルを用意
  • ヘッドを斜めにしてスチームを当てて奥のタオルに汚れを移す
  • 別の乾いたタオルで叩いて水分と汚れを取り除く
  • 色々な角度から数回繰り返す

との記載があります。頑固な汚れにはコレを試してみてください!

スチームクリーナーはかなり強力であり、頑固なシミを落とすことができることが分かりました。台所や風呂場などでも使用できますから、お金に余裕がある方は、購入しても損はないかなと思います。

一方で、コストパフォーマンスを考慮すれば、ほぼ無料でできる「中性洗剤(衣類用)作戦」の優秀さも実感しました。お財布の事情に合わせて、皆さんも家庭にあるものでシート洗浄、ぜひやってみてください!

(文と写真:川島礼二郎)

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