阿波踊りの提灯型に、こいのぼり型……変わったご当地ナンバープレートまとめ

2014年1月6日に、福島県須賀川市で「ウルトラマン」をあしらったナンバープレートの交付が始まり、改めて話題になったご当地ナンバープレート。道路運送車両法により形状や図柄が細かく決められている自動車にひきかえ、原付バイクは自治体が自由にデザインを決められるため、ユニークなナンバープレートを導入する動きが各地で広がっています。

調べたところ、原付バイクのご当地ナンバープレートは全国の自治体で積極的に採用されていて、その数なんと250種類!(日本経済研究所調べ 2014年1月現在) 今回は筆者が注目した特徴的なナンバープレートを紹介します。

背景に地域の特色を表現

  • 鹿児島県南種子町。JAXAの宇宙センターがあるこの町のシンボルはやはりロケット! 地元の高校生が南種子町の空や海、緑、町民の思いやりなどをイメージしてデザインしたそうです。(写真協力:南種子町)
  • 鹿児島県肝付町。同じ鹿児島県でもこちらは小惑星探査機「はやぶさ」が打ち上げられた場所として知られています。ナンバープレートには「はやぶさ」と、カプセルが回収されたオーストラリアのウーメラ砂漠の場所が描かれています。(写真協力:肝付町)

    はやぶさナンバープレートの交付(肝付町公式サイト)
  • ​岐阜県大垣市。俳人・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅を終えたむすびの地だということと、水の都と呼ばれることから、芭蕉のシルエットと大垣市の風景を合わせた構図となっています。(写真協力:大垣市)

    ご当地ナンバープレート(原動機付自転車の新課税標識)を交付しています​​​(大垣市公式サイト)

地域にまつわる有名キャラクターを採用

  • 福島県須賀川市。人気特撮ヒーロー「ウルトラマン」を生んだ円谷英二監督の出身地として知られ、「ウルトラマン」の故郷である「M78星雲 光の国」と姉妹都市提携を結んでいる(?)という経緯から、このナンバープレートを採用。ちなみに「M78」の標識番号は市の広報宣伝用のナンバーだそうです。(写真協力:須賀川市)
  • 東京都練馬区には、「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」で有名な漫画家の松本零士さんが在住。2008年には名誉区民にも選ばれたことから、「銀河鉄道999」のキャラクター・メーテルがナンバープレートに採用されました。(写真協力:練馬区)

    原動機付自転車のオリジナルナンバープレートについて(練馬区公式サイト)

名物をそのままナンバープレートの形に

さて、ここまで原付バイクの個性豊かなオリジナルナンバープレートを紹介してきましたが、「興味はあるけど、原付バイクは所有していない」という人もいますよね。実は、2015年中には2020年の東京五輪・パラリンピックを記念した自動車用の特別ナンバープレートが全国で発行されます。前述したように、自動車のナンバープレートに数字や文字以外のデザインを使うことは禁止されているのですが、五輪ムードを盛り上げるために省令を改正して例外扱いするとのこと。プレートの交付手数料と数百円程度の寄付金を支払えば手に入るので、自動車を所有している人はチェックしてみてはいかがでしょうか?

(杉山大祐/ノオト)