アウトドア男子のクルマ/ルノー・カングー編

アウトドアが好きな男性に、乗っているクルマを紹介してもらいながらプライベートにせまる本企画。第1回は、東京都在住、釣り具店オーナーの平野貴士さんです。

フライフィッシング専門店「HIRANOTSURIGU」のオーナーをつとめる平野さん。プライベートでもクルマに乗って釣りに行くことが多いそう。愛車は、6年前に購入したルノー「カングー」です。

――カングーを選んだ理由を教えてください。

平野さん「釣りに行くときはどうしても荷物が多くなるので、天井が高くて荷物がたくさん入るクルマを探していました。とはいえ、釣りをするのは山奥。細い田舎道でも運転しやすい、コンパクトで小回りのきくクルマの方がいい。2つの条件で探していくうちに、カングーと出会いました。人とあまりかぶらない、マニュアル車がある、というのもポイントが高かったです」

――マニュアル車を選んだ理由は?

平野さん「エンジンブレーキがよくきくので、山道の運転がラク、かつ速いですね。自分で回転数を変えられるので燃費もいいです。なによりクルマの運転が好きなので、操作していて楽しいですよ」

――実際にカングーに乗っていてどうですか?

平野さん「長い距離を運転することが多いので、乗り心地がやわらかく疲れづらいのがいいですね。釣りは朝早いので、仕事が終わってから夜に家を出て、釣り場についてから仮眠することも多いんです。その点、カングーは後部座席を倒すと、ギリギリのスペースですが寝ることができます。釣り竿を折りたたまずに入れられるのも便利です」

  • 車内で寝るときは、後部座席を前方に倒し、マットを敷いた上に寝袋を置く。意外と快適に寝られるそう
  • 釣りのポイントを移動するときなど、ちょっとした移動の際は釣り竿を折りたたまなくても大丈夫

――そもそも釣りをするようになったきっかけは?

平野さん「祖父が釣り好きで、幼稚園くらいから近くの川に連れていってもらい、一緒に釣りをしていました。そのうち近くの公園でブラックバスが釣れるようになり、ルアー釣りにはまりました。初めてフライで釣ったのは15歳くらいのとき。青春18切符を使って岐阜県まで行き、揖斐川の上流で釣りをしたりしていました」

――それが今ではお仕事に。

平野さん「大学生のときに、子どもの頃から通っていた釣り具店の人に誘われ、『釣り具が安く買える』と思ってアルバイトをはじめたのがきっかけです(笑)。結局、卒業してそのまま就職しました。その後、違う釣り具店に移り、去年退社して自分の店を始めました」

  • 平野さんのショップには、ビンテージのバンブーロッドやフライリール、小物などのフライ用品が並ぶ
  • 自分自身が使用して納得できるもの、よい時代に作られたよい品を中心に取り扱う​

――普段はどれくらいクルマに乗りますか?

平野さん「週に1回はクルマに乗っています。釣りはもちろん、運転も好きなのでドライブにでかけることも多いです」

――いままでで一番思い出に残っている場所は?

平野さん「去年、いままでの仕事を辞めてからお店を開業するまでの期間を利用して、クルマで1カ月間北海道に行きました。まずは東京から茨城県の大洗まで行き、そこからフェリーで北海道の苫小牧へ。釣りをしながら北上して、北海道を縦断しました。2,000キロくらい走りましたね」

――泊まる場所はどうしたのですか?

平野さん「北海道は温泉が多いので毎日温泉に入り、夜は公園などで車中泊。週1回は宿に泊まり、そこで洗濯をするという感じ。小さい頃から釣りのために野宿することもあったので、慣れているのかもしれません(笑)」

  • 釣りに行くときに必ず持っていくのはゴム製のバケツ。ぬれたものを入れるのに便利
  • クーラーバックはアウトドアの必需品。夏は冷たいもの、冬はあたたかいものを入れて

――これから行きたい場所は?

平野さん「やっぱり北海道が好きなので、もう一度長い休みを取って行きたいですね。自然が豊かで、きれいな魚が釣れます。それに北海道は“道”がいいですね。信号が少なくて走りやすいので、運転していても楽しいです」

  • お気に入りのきれいな渓流で、お気に入りの道具でフライフィッシングを楽しむ
  • 大物の虹鱒。北海道では放流されてから長い歴史があり、自然繁殖した虹鱒も釣れる

――平野さんにとってクルマとは?

平野さん「僕にとって、クルマは釣りの道具の一部です。クルマがないとなかなか釣りに行けないですからね。これからもカングーに乗って釣りを楽しみたいです」

  • 平野さんが乗っているのは初代カングーの最終モデル。ミント・ブルーがかわいい
  • ドライブするときは、FMラジオや音楽を聞きながら。ブルースやジャズがお気に入り

ひとつひとつのものにこだわりを持っている平野さん。その姿勢は、お店づくりやクルマ選びにもあらわれているようでした。

(平野友紀子+ノオト)

取材協力

HIRANOTSURIGU
TEL : 03-3960-5279
MAIL : info@hiranotsurigu.com

[ガズ―編集部]