【入門編】クルマのボディタイプ分類

クルマのタイプを表す「セダン」「ミニバン」「SUV」といった言葉。実は違いがよく分かっていない……なんて人もいるのでは? 今回は、クルマ初心者が知っておきたい、クルマのボディタイプの違いを紹介します。

ボディタイプの名称については、クルマメーカーによる違いはほとんどなく、ほぼ統一されています。メーカーのカーラインナップでは、セダンやワゴン、ミニバン、SUV、スポーツ、コンパクトカー、軽自動車などが代表的です。

早速それぞれのボディタイプを見ていきましょう。

セダン

代表車種:クラウン(トヨタ)、プリウス(トヨタ)、レクサスLS(レクサス)、フーガ(日産)

トヨタ・クラウン セダン

人が乗るスペース(居住スペース)とトランク(荷室)が分かれたクルマで、最もベーシックな形です。運転席、助手席、後部左右にドアがある4ドア車がほとんど。タクシーやハイヤーなどにも多く見られます。高級車も多く、足元が広いのでゆったりと乗ることができます。セダンに対して、居住スペースと荷室が一体化したボディで、後部に上下に開く(一部横開き)ハッチを設置したクルマを「ハッチバック」と呼びます。

ワゴン

代表車種:カローラフィールダー(トヨタ)、レガシィ(スバル)、アコード(ホンダ)、アテンザワゴン(マツダ)

​​トヨタ・カローラフィールダー

セダンの後方に大きなトランクルームをつけて引き伸ばしたような形のクルマ。居住スペースと荷室は同一。荷物をたくさん積んで長距離走る人にオススメです。

ミニバン

代表車種:アルファード(トヨタ)、ヴォクシー(トヨタ)、エルグランド(日産)、ステップ ワゴン(ホンダ)

トヨタ・アルファード

3列シートで6人以上乗れるクルマ。箱形の形をしていて背の高い車種が多いのが特徴で、以前はワンボックスと呼ばれていました。とにかく室内空間が広く、多人数が乗れ、荷物も多く積むことができます。

SUV

​​代表車種:ランドクルーザー(トヨタ)、ハリアー(トヨタ)、エクストレイル(日産)、 CR-V(ホンダ)

​​トヨタ・ランドクルーザー

Sport Utility Vehicle(スポーツユーティリティビークル)の略で、スポーツ用多目的車と訳されます。車高が高く、多くの車種に4WD仕様が用意されており、アウトドアを楽しむ人にオススメです。林道など舗装路以外のオフロードでも高い走行性能を発揮するクルマをクロスカントリー車(略してクロカン)と呼びます。

スポーツ

​​代表車種:86(トヨタ)、ロードスター(マツダ)、フェアレディZ(日産)、スカイライン クーペ(日産)

トヨタ・ 86

​​速く走るためにムダをそぎ落としたボディは見た目もスポーティー。乗車定員が4人となっていても、後部座席が狭く実質2人乗りと考えた方が良い場合も。2ドア車やオープンカーの車種もあります。特に運転を楽しめるボディタイプです。

コンパクトカー

​​代表車種:ヴィッツ(トヨタ)、マーチ(日産)、フィット(ホンダ)、デミオ(マツダ)

​​トヨタ・ヴィッツ

​​明確な定義はありませんが、エンジン排気量が小さく、ボディサイズが5ナンバーサイズ程度の小型車を一般的に指し、ハッチバックやミニバンの中でもコンパクトなものを指します。小回りが効き運転しやすい、燃費が良い車種が多いです。軽自動車の定員は4人までですが、コンパクトカーは5人乗車することができます。

軽自動車

代表車種:ピクシス(トヨタ)、ハスラー(スズキ)、コペン(ダイハツ)、タント(ダイハツ)

​​トヨタ・ピクシス エポック

​軽自動車は、排気量と大きさで決められています。現在の規格は、排気量660cc以下、長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下の三輪および四輪自動車です。
クルマは、自分のライフスタイルに合わせたボディタイプを選ぶことが重要。ボディタイプの特徴を参考に、ぴったりのクルマを見つけてくださいね。

※車種によって、複数のボディタイプに当てはまるものもあります。
詳しくは各自動車メーカーの公式サイトの分類をご参照ください。

(平野友紀子+ノオト)

[ガズー編集部]