所変わればルールも変わる! 世界の交通事情~インド~
インドの人口は12億人。100万都市は実に50以上にのぼります。中でももっとも人口が多いのは2000万人以上がひしめくデリー首都圏。そして同じく人口2000万人以上のムンバイ。コルカタも1400万人を越えます。
交通事情はいったいどんなことになっているのでしょう。
インドは自家用車が少ない
日本の一般道路でもっとも多いのは自家用車ですね。他には、自転車、小型トラック、大型トラック、バイクなどでしょうか。ダンプカーも見かけます。
一方インドで自家用車を持てるのは富裕層ですから、道路における自家用車の割合は非常に少ないのです。
では、何が走っているのか?
・バイク
一般の方が主に足がわりにしています。子供をふくめた4~5人が1台のバイクに乗っている光景もめずらしくありません。ヘルメットをかぶっていない人も多くみかけます。
そしてクラクションがすさまじい。日本のように、危険な時に「プッ」と軽く鳴らすのではなく「プープープープー!」と、「通るぞ~」と言わんばかりに鳴らしまくります。
これはインドに限ったことではなく、東南アジア、南アジアの多くで見る光景です。
・リキシャー
「人力車」が語源。エンジンがついたオートリキシャーと、人力で漕ぐサイクルリキシャーがあり、主にタクシーのように利用されます。
特にオートリキシャーはタクシーより価格も安く、サイクルリキシャーよりも遠くまで行けるので、観光客にとって便利な乗り物です。3輪バイクに屋根を付けたような簡易的な造りではありますが、小型なので小回りがきき、狭い道にも入れます。
ただ、運賃は言い値なので注意。観光客は高い料金を提示されることもありますので気をつけましょう。
・動物
ヒンドゥー教の聖なる存在である「牛」。悠々と歩いていたり、時には道路の真ん中で休んでいたり。たとえ邪魔でも、神聖な生き物ですから邪険に扱うことは許されません。
他にもヤギや豚が闊歩しています。日本では見られない不思議な光景ですが、これがインドではスタンダード。
・その他
バス、タクシー、トラック、馬車、くだもの屋台、自転車。とにかくいろいろ走っています。ちなみにレンタカーを自分で運転するのは、慣れていない者にとっては相当危険。運転手付きの車をチャーターするのが一般的です。
車線はあってないようなもの
片側3車線だったとしても、気づけば4台並んでいたり。隙間さえあればどんどん入ってきます。特にリキシャーは小型なので、いいのか悪いのか小回りが得意。ぐいぐいと入ってきます。
そのせいか、ぶつからないようにサイドミラーを折ったままの自動車もよく見かけます。
とにかくインドの交通は「混沌」という言葉がぴったり。いろいろなモノが縦横無尽に行き交っています。ルールはほとんどなし。日本の常識は通用しません。とにかく気を付けるだけです。
忘れていましたが、インドは日本と同じ右ハンドル、左側通行。とはいえ、あまり関係がないかもしれませんね。
(樋口暁子+ノオト)
[ガズー編集部]
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