タイヤの空気圧は見た目で分からない? 空気圧のチェック方法

気温が下がるいまの時期は空気の膨張率が下がるため、タイヤの空気圧が低下しやすく注意が必要です。空気圧が不足すると、走行時の安定性が悪くなると同時に、燃費も悪くなります。パンクやバーストの原因になることも。そこで今回は、タイヤの空気圧のチェック方法を紹介します。

見た目や運転しながらでは分からない!?

JAF(日本自動車連盟)が行ったテストによると、タイヤの幅に対する高さの割合を表す「偏平率」の違いによって、見た目や運転によりタイヤの空気圧の低下に気付きにくいことが明らかになりました。目視の場合、一般的な偏平率の65タイヤは空気圧の低下を正しく判断できましたが、45・50タイヤや80タイヤは全員が判断を誤りました。また運転テストでは偏平率の低い45タイヤの方が空気圧の低下に気付きにくいことが分かりました。

最近のタイヤは偏平率が低く、タイヤの厚みがない分、適正空気圧でも潰れて見えます。ドライバーがその状態にすぐ見慣れてしまうため、空気圧の低下に気付きにくいのだそう。見た目だけでチェックしていた人は注意しましょう。

タイヤの空気圧のチェック方法

それでは、タイヤの空気圧のチェック方法を紹介します。

エアゲージを使用する
自分自身で空気圧を点検する場合は、必ずタイヤの空気圧を計測するエアゲージを使用しましょう。エアゲージを持っていない場合は、タイヤ専門店やガソリンスタンドなどに器具が置いてありますし、自由に使える店舗も多いです。希望すれば点検してもらえることもあるので、不安ならお願いしましょう。

自分のクルマやタイヤの適正値を確認
クルマやタイヤの種類により、タイヤの空気圧の適正値が異なります。運転席のドア付近や給油口のフタ、取扱説明書などに表示されているので、適正値を確認しておきましょう。後輪で数値が異なる場合があるので注意しましょう。

タイヤは必ず冷えた状態で
高速道路での長距離走行の直後など、タイヤが温まった状態では、空気圧が高めに表示される場合があります。タイヤが温まっていない冷えた状態にチェックしましょう。

スペアタイヤも忘れずに
忘れがちなのがスペアタイヤ(応急用タイヤ)。トランクなどに入っているスペアタイヤも合せて点検しましょう。スペアタイヤの指定空気圧は、普通タイヤの約2倍に指定されていることが多いです。スペアタイヤの側面や普通タイヤの適正値と一緒に記載されていることが多いので、確認しましょう。

少なくても月に1回チェック
風船に穴が空いていなくても自然としぼんでいくように、タイヤはゴム製なので空気が自然と抜けていきます。月に1度は空気圧を点検するように心がけてください。

日頃からタイヤの空気圧を確認する習慣を身につけましょう。

(平野友紀子+ノオト)

[ガズー編集部]

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