目玉は日米2台のパトカー競演! 第1回カー&ブランチレポート

首都高速湾岸線大黒パーキング、横浜シンボルタワーの駐車場など、横浜にはクルマを愛する人たちが集まる場所があります。イエローハット新山下店は最近頻繁に、様々なミーティング、イベントを開催しているスポット。3月27日(日)、このイエローハット新山下店で開催された第1回カー&ブランチにお邪魔してきました。

奥は元NYPDのパトカーで車種はフォード・クラウンヴィクトリア、現在はJEEP CAFE東京所属で様々なロケなどの撮影に出演しているクルマ。手前はお馴染み、神奈川県警のトヨタ・クラウンのパトカー。間近で見ることができる機会は案外少なく、どちらも人気を集めていた

カー&ブランチは、都内で自動車販売やテレビ、映画、コマーシャル用の車両手配などを手がける「JEEP CAFE TOKYO」が主催。気軽に集い、週末のひととき、横浜でちょっと遅めのモーニング(ブランチ)でも取りながら、ゆったりとした時間を過ごすことができれば、と開催されたイベントです。

神奈川県警も「啓蒙」に終始するだけにとどまらず、参加者からの質問に答えたり、記念写真に応じたり。アットホームな雰囲気だった

今回は4月からの春の全国交通安全運動を前に、地元神奈川県警の協力で交通安全教室も開催。大人から子供まで、クルマに触れて過ごす機会になったばかりでなく、交通安全を改めて意識付ける機会になりました。

会場には今回の目玉でもある、元NYPDのフォード・クラウンヴィクトリアのパトカー(JEEP CAFE TOKYO所有)と、神奈川県警の現役のトヨタ・クラウンのパトカーという「日米2台のクラウンパトカーの競演」が実現。さらにアメリカの人気番組で、日本にも大変ファンの多い『ナイトライダー』に出てくるマシン「ナイト2000」を忠実に再現したトランザムも加わり、大変バラエティー豊かなクルマがイベントを盛り上げました。これらのクルマが参加者の間で注目の的だったのはもちろんのこと、実際に中に乗り込んだり記念撮影したりする人もいて、和やかな雰囲気に。

ホンモノと見紛うほどのナイト2000。内外装も精巧に作り込まれていて、日本語吹き替え版の「キットの声」もしっかり聞くことができるクルマだった

また厳選のフードショップも出店。カレー、沖縄そば、サンドウィッチなど、バラエティーも豊富。来場者の評判も上々でした。

正直おなかがひとつしかないことが悔やまれる厳選のラインナップだ

そして交通安全教室では、県警本部教育隊交通総務課の高橋さんと交通安全教室のキャラクター・よしぞうくん、神奈川県警のキャラクター・ピーガルくんが登場。具体的な事例をあげながら、様々な状況に対して具体的にどう対処していけば良いかを紹介していきます。子ども向けとはいえ「何度聞いても、もう十分ということはない」内容。積極的に回答する子どもたちを横目に周囲の大人たちも次第に真剣になっていくのがわかりました。
クルマに乗ったらすぐにシートベルトをする(親は子どもにさせる)、道路では遊ばない(子どもには遊ばせない)、道路を横断するときにはお家の人と手を繋ぐ……そして身長の小さい子どもが路上でどう見えているかも解説。聞いている人に納得できるような説明と共に、高橋さんとキャラクターの「寸劇」は進みます。最後に参加者に、夜道でも目立つ反射材のマスコットが配られ、安全を再度呼びかけていました。

県警交通総務課の高橋さんと交通安全教室の時には登場するよしぞうくん。どうしてそうしないといけないか。「ルールだから」ではない理由をしっかり参加者たちに訴えた
子ども達も交通安全の問題に積極的に答えていた

ドライバーも歩行者も自転車も、とかくほかの通行者の立場を忘れがち。「周りは自分をどう見ているだろう」という、実はとても大切なこの部分について学ぶことができました。

夜道でもしっかり目立つよう、反射材のブタのマスコットが配布された
当日会場では交通遺児等育成基金の紹介と募金活動が実施された。残念ながら交通遺児になってしまった人に対する少しでも有効な支援ができるようにと用意されている制度だ。この日だけで20,000円を超す募金が集まり、閉会時に基金にそのまま手渡された

交通課の志澤課長は「4月6日(水)から10日間は春の全国交通安全運動です。この時期、新入生の子どもに限らず大人でも、新たな環境で生活を始めたばかりの方が多数道路を通行します。そういった時期はどれだけ意識してもしすぎることがありません。普段以上に交通安全を意識していただくために事前プロモーションをしに参りました。神奈川県内の交通事故による負傷者、死者の数は減少傾向にはありますが、少なくない方が犠牲になっています。そしてちょっとの気の緩みで、すぐに事態が悪化しかねない問題です。交通事故ゼロを目指して、まずここに集まっているようなクルマ好きの方に交通安全を意識して欲しいのです」と話していました

石神隊員は昔からの憧れで白バイ隊を目指していたという。女性隊員ながら多い日は1日に300kmほど走るのだとか。初めて検挙したのは「一時不停止」のドライバー。ピタッと止まって「一時停止」、是非励行しましょう
石神隊員の白バイのキーには、白バイ女性隊員のマスコット「ホワイトエンジェル」のキーホルダー

最後に主催の「JEEP CAFE TOKYO」の和田代表から「長い間クルマに携わってきて、クルマが好きな仲間たちと地域に密着した交通安全啓蒙のお手伝いができることに、とても意義を感じています。今後も僕たちがクルマのある暮らしの喜びや楽しさだけではなく、率先して安全運転に努めていきたいし、そういうことを継続的に発信していきたいですね」とコメントいただきました。

主催した「JEEP CAFE TOKYO」の和田代表

クルマで気軽に集まれるイベントは最近増えてきましたが、集まるだけでなく交通安全を再認識できる内容も大切。そんなことを感じるイベントでした。

国、年式、クラスも様々なクルマが集う。分け隔てなくみんなでブランチできるのが「カー&ブランチ」だ

(中込健太郎+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road