もう怖くない! 首都高を運転するコツ<実践編>
首都高速道路(首都高)を運転するのが怖い……。そこで、首都高速道路株式会社による「首都高女子50人会プロジェクト」で首都高ドライブ講座に潜入! <事前準備編> に続いて、<実践編>を紹介します。
実際に首都高を走行しながら、ドライブテクニックを習得
- 箱崎入口から入り、三軒茶屋、幡ヶ谷で途中下車をしながら箱崎ロータリー清洲橋出口へぐるりと回るルート
講師であるモータージャーナリストの竹岡圭さんと一緒に全員でバスへ。実際に首都高を走行しながら、首都高を快適に運転するドライブテクニックを学びました。
それでは、首都高を運転するコツを紹介します。
入口名だけでなく、行き先も確認する
入口周辺には緑色の案内標識があるので、それに従って進みます。案内標識には(1)入口名称(2)入口番号(3)主な方向などが表記されています。入口名は同じでも、行き先(方面)によって場所が異なることが多いので、間違えないようにしましょう。
移ろうとしている車線の速度に合せてから車線変更する
短い区間で分岐や合流が次々に現れ、クルマが交差するジャンクション(JCT)は首都高の難所。JCTで分岐する手前3箇所に案内標識があるので、見逃さないようにして素早く読み取り、余裕を持って準備します。車線変更をする場合は、早めにウインカーを出し、周囲に自分の意思を知らせます。あらかじめ前のクルマとの車間距離を空けておき、移ろうとしている車線の速度に合わせます。ミラーと目視で確認してからゆるやかに車線を移りましょう。
特にJCT間の距離が短く、分岐部と合流部が近接してクルマが左右に交差する区間を「織り込み区間」と言います。1号線の芝浦JCT⇔浜崎橋JCT、5号線の板橋JCT⇔熊野町JCT、C2(中央環状線)の小菅JCT⇔堀切JCTが代表的。くれぐれも注意しましょう。
カーブは「もしも運転」を心掛ける
- カーブが多い首都高。曲がるときは近くの壁を見ず、できるだけ視線はカーブの先へ
首都高は河川や幹線道路の狭い公共空間などを利用して整備されてきたため、都心部にカーブやトンネルが多いです。首都高では交通量も多く、カーブの先の合流や渋滞による追突事故が少なくありません。カーブ手前にある情報板などをチェックする、前のクルマのブレーキランプの赤色が壁に映っていないか確認するなど、もしかしたら前のクルマがカーブの先で停止しているかもしれない、と考えるようにすると安心です。そのために、車間距離を十分にとる、カーブ手前の直線部分で減速するようにしましょう。
トンネル内では車間距離を広めにとる
トンネルに入る際、気付かないうちにクルマの速度が落ちています。前のクルマに追突しないように気をつけましょう。ライトは自分のクルマの存在を目立たせるのが目的なので、昼間も必ず点灯します。オートライト機能がついてない場合は、ライトをつけるのを忘れないようにしましょう。首都高のトンネル内には分岐や合流、アップダウンがあり、渋滞していることもあります。先の見通しが利かないところはとくに車間距離を十分にとって速度を抑えて走りましょう。
左右どちらに出口があるか覚えておき、余裕を持って車線変更する
普通の高速道路の出入り口は左側にありますが、首都高では全体の約3分の1の出入り口が本線の右側にあります。事前準備の段階で出口名称とともに、左右どちらにあるかを覚えておきましょう。もし可能なら1つ前の出口名を覚えておけば、余裕を持って車線変更などに対応できます。出口レーンに入ったら必ず減速して、前のクルマに追突しないように気をつけましょう。出口の先に信号があり、クルマが詰まっている場合があります。
他にも、出口レーンの下り先に急カーブ、そして下った先には信号がある出口もあります。その場合、速度標識をきちんと見て安全な速度で走りましょう。また、1つ目と2つ目の出口案内標識板の間に合流があるケースもあります。1つ目の標識の先にある「合流あり」の警戒標識を見落とさないようにして、左から合流してくるクルマに注意しながら左車線に移りましょう。
実際に首都高をドライブすると、他の高速道路とは異なる特性を実感することができました。首都高の特性を知った上でドライブのコツを学び、心の余裕を持って運転できるように頑張りましょう!
(平野友紀子+ノオト)
[ガズー編集部]
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