発火に破裂、機器の故障も……暑いクルマに潜む危険

季節の移り変わりは早いもので、もうすぐ6月に突入。梅雨が終わったら待ちに待った夏本番ですね! 家族や友人とのキャンプやバーベキューなど、クルマでお出かけの機会も増えると思います。でも、これから夏にかけて気を付けてほしいことがあるんです。
今回は、高温になったクルマに放置すると危険なモノをまとめました。

ペットボトル

ペットボトルの中身を飲む際、ほとんどの人は直接口をつけて飲んでいると思います。でも、直接口をつけて飲むと口の中の菌がペットボトルの中に入ってしまいます。そのペットボトルに入った菌は、ジュースなどの糖分をもとに増殖します。特に高温になると菌の増殖活動がより活発になり食中毒を起こす可能性があり危険です。
またペットボトルに入った菌が原因でペッドボトルが破裂したケースも。国民生活センターには、飲みかけのペットボトルを動かしたところ破裂して怪我をしたなどの相談が寄せられています。これらのことから、高温になるクルマにペットボトルを放置するのは避けた方がよさそう。カバンに入れて持ち歩くか、一度で飲みきれる量にしましょう。

未開封の炭酸飲料入り缶ジュース

暑い時期には、飲み物が欲しくなりますが、ペッドボトルと同様に未開封の炭酸飲料入りの缶ジュースをクルマに放置すると破裂や変形する恐れがあります。また破裂や変形しなくても高温になった缶に触れ火傷する危険も。夏の暑い時期は缶ジュースをクルマに放置しないようにしましょう。

ケータイ、スマホ、タブレット、ゲーム機などの電子機器

クルマにケータイやスマホを忘れてしまったことはありませんか? 電子機器は高温に非常に弱く、場合によっては正常に機能しなくなることもあります。また、外から見えるところにスマホやタブレットを置いておくと車上荒らしにあう可能性も。車内に放置せず、必ず持ち歩きましょう。

スプレー缶

冷却スプレー、ヘアスプレー、制汗スプレーなど意外とクルマに持ち込むことが多いスプレーも気をつけたいものです。スプレーの噴射用に可燃性ガスが使われているものは火気厳禁で高温に注意しなければなりません。クルマに放置してしまい、破裂やガスが漏れ引火するという事故も考えられます。筆者も制汗スプレーをうっかりクルマに置き忘れ、スプレー缶が思いのほか熱く驚いた経験があります。

電池

一般社団法人電池工業会によると、電池を炎天下クルマに放置すると液漏れ、発熱、破裂、発火の恐れがあるため、注意を呼びかけています。電池は車内に放置せず、カバンに入れて持ち歩くか、不要な電池はクルマに持ち込まないようにしましょう。

ダッシュボードの上は特に注意が必要!

少しの間ならクルマに放置しても大丈夫だろうという油断は禁物。例え外の気温が過ごしやすくても、クルマの中はそれ以上の温度になることもがあるからです。特にダッシュボードの上は直射日光が当たり、高温になりやすいので注意が必要です。

これから夏にかけて家族や友人と楽しくドライブできるよう、クルマに放置したら危険なモノを知ってたくさんの思い出を作ってください!

(唐沢未夢+ノオト)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road