エアコンONでも危険!? 車中の熱中症◯×クイズ

気温が高くなるこの季節。炎天下に停車しているクルマの室内は、50℃を超えることもあります。そこで、車中での熱中症をはじめ、高温になる車内で気をつけたいことに関する知識の○×クイズを用意してみました。それではさっそくどうぞ!

Q1 運転中のドライバーも熱中症になる場合がある。○か×か。
Q2 車内のエアコンをつけていれば熱中症にならない。○か×か。
Q3 短時間だったので、窓を少し開けて子どもを車内に寝かせたままにしておいた。○か×か。
Q4 ダッシュボードの上は便利なので、ガスライターやペットボトルを置いたままにしている。○か×か。

いくつわかりましたか? それでは、正解と解説を見ていきましょう。

Q1 運転中のドライバーも熱中症になる場合がある。○か×か。

A1 ○

運転席はサイドガラスだけでなく、フロントガラスからも日光が当たるので、体温が上昇しやすくなります。また、ハンドルから手が離せないので水分補給を忘れがちになる、トイレに行きたくなると困るという理由で水分を取らない、という場合も。さらに、運転に集中をしていると脱水や熱中症のサインに気付かないこともあり危険です。クルマを運転する際は、スポーツドリンクを持参する、こま目に休憩を取り水分補給をするなどして、気をつけましょう。

Q2 車内のエアコンをつけていれば熱中症にならない。○か×か。

A2 ×

エアコンをつけていれば大丈夫だと思いがちですが、ガラス越しに入ってくる陽射しが子どもや高齢者の頭を直撃することや、エアコンの風が後席まで届きにくい場合もあります。特にチャイルドシートに座っている乳幼児は、顔に汗をかいていなくてもチャイルドシートに密着している背中が汗でびっしょりということも……。寝ているからといって安心するのではなく、一口でもいいので水分を与えて脱水症状や熱中症に気をつけましょう。

Q3 短時間だったので、窓を少し開けて子どもを車内に寝かせたままにしておいた。○か×か。

A3 ×

JAFが行った実験では、8月の晴天で外気温35℃の中、エンジンを停止させたところ、30分後には車内温度は約45℃を記録していました。クルマの窓をそれぞれ3㎝程度開けた状態でも、30分後の車内温度は約40℃に上昇。締め切った車内温度と比べると温度は下がる傾向がみられましたが、この状態で車内に留まるには厳しい状況です。エアコンで適温が保たれている車内でも、エンジンを停止させて5分経過した時点で、車内温度は約5℃上昇。15分後には、熱中症の危険度を示す「熱中症指数」が危険レベルにまで達してしまいました。子どもや体力の弱い高齢者を少しの時間でも車内に残すことはやめましょう。

Q4 ダッシュボードの上は便利なので、ガスライターやペットボトルを置いたままにしている。○か×か。

A4 ×

車外の気温が30℃を超える真夏日には、直射日光が当たるダッシュボードは約70℃の熱さになることもあります。ガスライターや密封された炭酸飲料などをダッシュボードに放置すると、破裂するおそれがあります。くもり止めやタイヤのパンク修理剤といった高圧ガスを使用しているスプレー缶も車内に放置しないように気をつけましょう。

暑い日の車内には危険がいっぱい! 熱中症に注意をして、夏のドライブを楽しんでください。

(平野友紀子+ノオト)

[ガズー編集部]