スワロフスキーで飾ったランボルギーニも! 輸入車アラカルト【東京オートサロン2017】

国産車だけでなく輸入車も数多く飾られるのが東京オートサロンです。ストイックに走りを求めたスポーツカーから無骨なSUV、そして煌びやかなスーパーカーまで百数十台のインポートカーはまさに百花繚乱。そんな中から、興味深いモデルをピックアップしてお届けしましょう。

ロータスは公道を走れるレーシングカーを発売開始

イギリスのスポーツカーメーカーであるロータスは、オートサロン会場で新型車の日本導入を発表。世界でわずか311台しか販売されない「3-イレブン」と呼ぶモデルは、カーボンを使って重量900キロ前後に抑えた軽量ボディに416馬力のエンジンを積んだ「ロータス史上最速の量産車」。その仕立てはまるでレーシングカーです。性能を追求したサーキット走行専用仕様の「レースバージョン」と最低限の安全装備を備える公道走行可能仕様「ロードバージョン」があり、価格は前者が2025万円、後者が1495万8000円。高価なクルマですが、市販レーシングカーを買うよりは安い! といえるかもしれませんよ。

インテリアは潔いほどにシンプル。ベースのエリーゼ同様に、アルミむき出しの仕立てにロマンを感じます

軽自動車登録できる英国製スポーツカー

見慣れたSevenと雰囲気が違うのは、「キャンバーウィックグリーン」という専用のカラーリングと赤いシートをコーディネートしているから。「Seven Sprint」はカスタムカーではなくロータスの正規モデルで、「Seven」発売から60周年を記念し1960年代のエッセンスで作った特別な仕様です。2017年3月までオーダーを受け付けています。エンジンはスズキ製の軽自動車用で、軽自動車登録で公道走行が可能。ちなみに価格は469万8000円。

ランボルギーニは、きらびやかに!

それにしても数が多かったですね、ランボルギーニ。1台、2台、3台、4台……あまりの多さに途中で数えるのをやめてしまいましたが、感覚的には20台くらいは展示されていた気がします。日本での販売台数が急上昇していると聞いてはいましたが、オートサロンで流行っていることを再確認しました。そんなランボルギーニですが、カスタマイズの王道は「とにかく派手に目立たせること」みたいですね。街中で見かけたら思わず拝んでしまいそう。

「NAKAGAWA」という車両名で展示されていたムルシエラゴは60万粒で装飾したというスワロフスキーに眼がクラクラしそう。サイドステップが発光してスワロフスキーを輝かせる演出もおもしろいですね。エクステリアもインテリアもピンクとしたコーディネートで、恥ずかしがり屋さんはとても乗れません
「DJカオリンLB-WORKS AVENTADOR」もピンク×スワロフスキーの競演。こちらはスワロフスキーを敷き詰めるのではなくグラフィックを描いています。ところで洗車はどうするんでしょうね?

「ブラックバード」のような、硬派で武闘派ポルシェも

夜の繁華街のように光輝くランボルギーニとは対照的に、ポルシェ911はストイックに走りを求めたモデファイが多いですね。その中でも特に気になったのは、スタジオアリカが製作して来場者の投票などによって賞が送られる「東京国際カスタムカーコンテスト」のインポートカー(輸入車)部門で最優秀賞に選ばれた930型911。カーボンパネルを貼った黒いボディから漂う「本物感」がハンパありません。

ボンネット&フロントフェンダー、ルーフ、そしてリヤフェンダーなど外板パネルをカーボンとするなど、約200キロの軽量化を実施。車両オーナーの「パワーを上げるなら、そのぶん軽くして戦闘力を高める」という考えを反映したマシンメイクです。漫画「湾岸ミッドナイト」に登場するブラックバード号のようなストイックな仕立てですが、このボンネットとドアの開き方は目立ちますね

そのほかにも気になる車両がたくさん

百数十台の輸入車が並ぶ会場内は、ほかにも気になるクルマがたくさんありました。車両も改造の方向性もたくさんあって、どれだけ会場内をまわっても見飽きることがないのが東京オートサロンの魅力ですね。

PANDEMのE30型BMW3シリーズは旧車+男らしく張り出したリベット留めオーバーフェンダーの組み合わせが魅力。こういう感覚はたまりませんね。それにしてもすごい張り出し量です
スポーツカーにはこうやってルーフキャリアを取り付ければいいんだ! ……と思いきやこれはあくまで展示用。Haproというルーフボックスのデモですが、クルマがGT3っていうのもまた良いんです
天下のマクラーレン様にリベット留めオーバーフェンダーを装着するって神をも恐れぬ行為のような気がしますが、それをやってしまうのが「リバティウォーク」の凄いところ。意外と似合う?
昨年、惜しまれつつ生産を終了したランドローバー・ディフェンダーも何台か見かけました。RANGERSが出展した「ヘリテージエディション」は古きよき英国車の雰囲気を求めたドレスアップ。魅力的ですね

(工藤貴宏+ノオト)

[ガズ―編集部]

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