総勢80台以上!スーパーグリッドウォーク in モーターファンフェスタ2017
4月30日(日)に富士スピードウェイで開催された「モーターファンフェスタ2017」。先日は、フェラーリF1やマツダ787Bといったレーシングカーが走行したイベント全体のレポートをお届けしましたが、今回は「スーパーグリッドウォーク」に焦点を当ててみます。
スーパーグリッドウォークとは、国内最長となる富士スピードウェイのホームストレート(1.5km)に、80台を超える名車(と珍車)が並ぶ一大イベントです。とてもすべては紹介しきれませんが、写真多めでご覧ください!
ポールポジションにはあの名F1パイロットのマシンが!
この長いグリッドウォークのフロントローを務めるのは、元F1ドライバーのミハエル・シューマッハが現役時代にドライブしていた「ジョーダン191」と「フェラーリF310」。ジョーダン191は、シューマッハがF1ルーキー時代の愛機。リアルタイムで見ていた30~40代の来場者に人気が集まっていました。
日本のツーリングワゴンカーレースで活躍した名マシンの姿も
青いボディにCALSONICのロゴが入るマシンは今もスーパーGTで活躍していますが、グループAで活躍した日産・スカイラインGT-Rに懐かしさを感じる人も多いのでは? このあたりには、ホンダ・S600レーシングや日野・コンテッサ1300と、日本のツーリングカーシーンを賑わせたクルマが並んでいました。
希少車な市販モデルやラリーマシンの数々が
さらに足を進めていくと、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で一躍有名になったステンレス製ボディ+ガルウィングが特徴の「デロリアンDMC-12」を電気自動車にコンバートした「デロリアンEV」が。その後ろには、イタリアのスーパーカーメーカー「パガーニ」がたった5台だけ限定販売したサーキット専用車「ゾンダ・レボリューション」が並びます。
その次は、ラリーで活躍したマシンを中心としたゾーンに。1980年代のWRC(世界ラリー選手権)を席巻したグループBマシンであるシトロエン・BX 4 TCに、東京大学とホンダ学園が共同で運営しているヒストリックラリープロジェクトチーム「Team若武」のシビック1200RSがグリッドに着いています。シトロエン・BX 4TCは、日本に2台しか現存していない超希少車。
- シトロエン・BX4 TC。世界でも30台程度、日本には2台しか現存していない知る人ぞ知るフレンチスポーツカー
- Team若武のシビックは、ニュージーランドで開催されたヒストリックラリー「タルガ・ロトルア」をクラス3位で完走した実績を持つ
D1マシンにチューニングカーも並ぶ!
D1ゾーンでは、今年から2JZエンジンを搭載する「WANLI Bee☆R 86」やガルフカラーが鮮やかな「GULF ZESTINO SUPRA」に人気が集まっていました。チューニングカーゾーンでは、今年のオートサロンにも展示された、「トップシークレットVR32GT-R」やロータリーチューンの大御所、RE雨宮のマツダ・RX-7などが並んでいました。VR32GT-Rは、R35型GT-RのメカニズムとインテリアをR32型スカイラインGT-Rに丸ごと移植してしまったユニークなチューニングカー。
このトヨタ・2000GTは、愛知県のロッキーオートが製作・販売するスペシャルレプリカ「ROCKY3000GT 007 BOND CAR」。フレームをゼロから作り、現代の快適性と当時のアナロジーな雰囲気を見事に融合させた1台です。そのクオリティの高さは、当時の開発者も絶賛しているそう。
並んでいる姿もカッコいいけど、やはり走っている姿が一番!
1時間にわたって開かれたスーパーグリッドウォーク。終了時には、一部のクルマがコースを1周走行して、走る姿を楽しませてくれました。グリッドに並んでいる姿も十分美しいですが、やっぱりクルマは走っている姿が一番カッコいいですね!
2回にわたってお送りしてきたモーターファンフェスタ、いかがだったでしょうか? 筆者は普段、なかなか見ることができないスーパーカーや名車の数々を前に、ついつい仕事を忘れてしまいそうになりました。すべてのクルマを紹介できないのが残念でなりませんが、このイベントの感動を少しでも感じていただけたらうれしいです。
(クリハラジュン+ノオト)
[ガズー編集部]
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