東京2020オリンピック・パラリンピック特別仕様ナンバープレート、事前申し込み開始

国際的なスポーツの大会を、クルマのナンバープレートで応援する。こんな取り組みが行われているのをご存知でしょうか? スポーツもクルマも好きならこんな応援も良いですよね。

国道交通省はその第一弾として、2019年にアジア初開催となる「ラグビーワールドカップ2019」特別仕様のナンバープレートを交付しました。2017年8月末現在、申し込みは全国で、16万8,338件。内訳は、登録車が1万7,864件、軽自動車が15万474件。「ナンバープレートをつけて応援」は、一定の成功を納めているといえるではないでしょうか。

そして2017年9月4日、図柄入りのナンバープレート第二弾となる「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」特別仕様ナンバープレートの申し込みが開始されました。

大会コンセプトを反映した背景デザイン

採用された背景デザインは、さまざまな人々の個性(色)を尊重した未来の社会への希望を集約する光をイメージ。その様子を多彩色のグラフィックでナンバープレートにデザインしたもの。

デザインの公募が始まったのは今年1月。応募作品は96作品に上り、東京藝術大学大学美術館 館長・教授で金沢21世紀美術館の特任館長でもある秋元雄史さんを委員長として、カーレーサーやデザイナー、オリンピック・パラリンピックの金メダリストなどで構成された「デザイン選考委員会」が審査。

「大会開催を記念したデザインかどうか」、「自動車に取り付けた時の親和性」、「街並みとの調和」「2020年以降の利用しやすさ」、「大会の基本コンセプト『全員が自己ベスト』『多様性と調和』『未来への継承』を反映しているか」を基準に選んでいったそうです。

画像提供:国道交通省

国土交通省自動車局自動車情報課によると、決定のポイントとして、「さまざまな色を用いることで大会コンセプトの『多様性』『未来志向』が表現されている点」、「わかりやすく、スピード感溢れるデザインで、走行中でも記念のナンバープレートであることが容易に判別できる点」、「2020年の大会以降も長期にわたって使用できる普遍的なデザイン」という3点が挙げられています。

寄付金で大会の「足元」を充実

特別仕様ナンバープレートは、第一弾と同様2種類。エンブレムのみをあしらった寄付金なしのバージョンと、エンブレムと図柄があしらわれた寄付金付きバージョン。オリンピックとパラリンピックのエンブレムを2枚1組で交付し、車両の前後面のどちらにエンブレムのバージョンを取り付けるかは任意となります。新車・中古車の購入時はもちろん、現在お乗りのクルマにも交付可能です。

画像提供:国道交通省

対象車両は登録車(自家用・事業用)と自家用軽自動車。事業用軽自動車や二輪車、また自家用軽自動車のうち、車両番号のかな文字が「わ(貸渡)」や「A B (駐留軍)」は対象外。一般的な自家用車であれば、問題なく交付されます。ちなみに寄付金額は1000円から。寄付金は大会に向けて、リフト付きバスやユニバーサルデザインタクシーなどの導入促進を主とするバス・タクシーのバリアフリー化に充てられます。

申し込みは2020年9月30日まで

申し込みは2020年9月30日まで(予定)。専用ウェブサイトほか、ディーラー、整備工場などでも受け付けています。交付に際しては、寄付金の有無に関わらずナンバープレートの交付料が必要です。交付は2017年10月10日から2020年11月30日まで。

特別仕様ナンバープレートは、もちろん「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」終了後も、当該車両を廃車するまで使用可能。元のナンバープレートやほかの特別仕様ナンバープレートに変更することもでき、その場合、外した特別仕様ナンバープレートは、不正使用防止の穴を開けた後、記念品として保管することができます。

大会まであと3年。特別仕様のナンバープレートで一緒に盛り上げてみませんか?

(文:別役ちひろ 編集:木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]