トヨタ・プロボックスは車中泊に最適? 天体写真家に聞いてみた
過ごしやすい気候になり、旅行やイベントなどで遠出をする機会が増える時期になりました。キャンピングカーを買うとなると費用もかかりますが、愛車を寝床としても使用できたら行動範囲も広がりそうですよね。
実際に、車中泊をするときにはどんなクルマが向いているのか、どんなアイテムが必要なのか。そして、より過ごしやすい車内にするためのポイントなど、撮影や移動でトヨタのプロボックスを愛用している、天体写真家の吉田隆行さんに伺いました。
Q. プロボックスは、どういう点が車中泊に向いているのでしょうか?
吉田隆行さん(以下、吉田さん): 仕事柄、撮影で移動することが多く、機材をたくさん積む必要があるため、荷室の広いトヨタのプロボックスNCP160V Fグレードを購入し、2年半ほど愛用しています。撮影は夜間に行うため、車中泊をすることも多いので、車内は工夫をして使っています。
プロボックスの運転席のシートは、すっぽりと身体を包み込んでくれるので長時間の運転でも疲れにくく、車体もしっかりとしているため高速道路の運転時も安心です。車内は広々としていますが、車幅は小型乗用車サイズのため、狭い道を通るときにもスムーズです。
フルフラットになるクルマは段差が気になることが多いのですが、プロボックスは完全にフラットになるところが魅力です。奥行きが約180cmあるため、成人男性でも身体を伸ばして休むことができます。前座席を一番前までスライドすれば、2m近い広さを確保することもできますよ。
横幅は約140cmあり、大人二人が並んで寝ることも可能です。高さは約93cmあるので、座ったときにも頭をぶつけにくく、食事をするときにも困りません。
吉田さん: 寝心地を良くするために、キャンプ用のクッションを下に敷いています。撮影機材を積む必要もあるため、イレクターで作った棚の上に機材を起き、その下のスペースで横になれるようにしています。プロボックス以前のクルマで車中泊をしていたときには、寝返りを打つたびにクルマが上下に揺れて気になることがありましたが、プロボックスは貨物車のためか、揺れが少なく安眠できるようになりました。
他には、暗い中で物を探さなくて済むように定位置を決めています。とくに細かいものは、引っ掛けて収納できるように整理しています。アイマスクや耳栓、乾電池式のランタンも常備して、寒い時期には冬用のシュラフで防寒対策をしています。また、電源をとるためのディープサイクルバッテリーとインバーター、食料保管のためのクーラーも積んでいます。
Q. 車中泊をするときに気をつけた方が良いと思ったことは何ですか?
吉田さん: 周囲への配慮はもちろん、一酸化炭素中毒を避けるためにも必ずエンジンは切るようにしています。高速道路やサービスエリアはトイレやシャワー、ショップも充実しているところが多いので便利ですが、トラックや大型車のエンジンが気にならないように、できるだけそれらのクルマから離れた場所に駐車するのがおすすめです。
道の駅では温泉施設が併設されている場所をよく利用しますが、車中泊が禁止の道の駅もあるので事前に確認した方がいいと思います。ほかには、できるだけ平らな場所に駐車すると格段に寝やすくなりますね。
またプロボックスの運転席周りには格納式のテーブルが装備されているなど、遠出をする際にも便利な設備が整っています。冬の時期も寒さ対策さえしっかりすれば、十分に快適な睡眠をとることができると思います。
(文・写真:橋本結花 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
取材協力
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