本物のWRカーもやってきた!スバル・インプレッサ 誕生25周年ミーティング
WRC(世界ラリー選手権)を戦うためにスバル・レガシィRSの志を受け継いで生まれ、日本のみならず世界でも人気を博したスポーツ4WDカー、初代スバル・インプレッサ。このクルマが登場した日から25年目となる2017年10月22日、「スバル・インプレッサ誕生25周年ミーティング」が行われました。開催地は群馬県・榛名湖に多くの初代インプレッサが集まりました。
参加車両は約20台。貴重なWRカーもサプライズで登場!
- 榛名湖は、漫画「頭文字D」の主人公・藤原拓海のホームコース「榛名山(作品内では秋名山・秋名湖)」の頂上にある湖だ
この日は運悪く台風が接近しており、強い雨と冷たい風というミーティングにはやや厳しい天気。それでも20台あまりの初代インプレッサが、全国から集まっていました。参加者の中には、プロダクトデザインチームで中心的な役割を果たした初代インプレッサの開発メンバー、手島彰さんの姿も! 手島さんは2.2Lエンジンを搭載する限定車の「22B」に乗ってきていました。さらに、サプライズでこんな貴重なクルマも……。
このインプレッサは、なんとプロドライブ社が製作したWRカー(ラリーカー)です。1998年にWRCデビューを飾り、ポルトガルや英国選手権などのラリーで活躍したあと、日本にやってきたのだとか。完品でやってきたわけではなく、エンジンといった動力系は2代目GDB系のものを流用したもの。
オーナーいわく「雨漏りが心配」だったようですが、ルーフエアインテークを詰め物でキレイに塞ぐことでクリアできたそうです。手島さんによると、日本にはこの個体以外にも数台のインプレッサWRカーが輸入されているとか。そのうちの1台に出会えたのは奇跡でしょう!
初代インプレッサには20代の若いファンも多い
- 雨脚が強まる中、榛名山を背に記念撮影。悪天候の中、これだけのインプレッサが集まったことがすごい!
このミーティングでは、若いオーナーさんの姿が多く見られたことも印象的でした。20代の若い世代では、漫画「頭文字D」をきっかけに初代インプレッサを手に入れた人が多い模様。購入した時点で、そでにそれなりの年数と走行距離が経過しているだけに、トラブルに遭遇することもあるようですが、みなさん「買って良かった」と口を揃えます。
- 広島からやってきたこのインプレッサは、オーナーが手放すかどうか悩んで「自分が考えるラリーカー」をイメージして作りあげた1台
- このインプレッサのオーナーは、叔父から譲り受けてからエンジンなどをひと通りチューンアップ。ドライブを楽しんでいるという
- 地元群馬から参加したインプレッサは、消耗品交換のみで24万kmを走破。新井敏弘選手のファンで「Arai」のシールがポイント
- オークションサイトで発見して購入したという1台。KITサービス製のワイドボディキットが装着されている。インプレッサ界隈では有名な1台
実は筆者も、20代の初代インプレッサオーナーのひとり。やはり大小のトラブルは経験していますが、好きなクルマだけに多少の故障や修理は気にならないもの。参加していたオーナーさんたちも、同じ気持ちでインプレッサとの日々を楽しんでいるようでした。30周年、35周年……と、いつまでもこの姿と走りを残していきたいものですね!
(文・写真:クリハラジュン 編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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