「黒いヴェネーノ」が登場! 緻密に再現された1/10のランボルギーニ

「ランボルギーニ・ヴェネーノ」は、ランボルギーニが創業50周年を記念して、アヴェンタドールをベースにわずか3台だけが作られた幻のスーパーカー。300万ユーロ(当時のレートで約3億6000万円!)と、価格の面でもスーパーなクルマです。

そんなヴェネーノを、誰でも手に入れられる手段があります。すばり「RC(ラジオコントロール)」です。しかも、本物のヴェネーノにはないブラックメタリックのカラーも最近になって登場したとか。

このヴェネーノRCを販売しているのは、玩具メーカーの株式会社ハピネット。今回は、この製品の開発担当者に開発の裏話をお聞きしました。

ブラックカラーは美しく力強いカーラインからイメージ?

2017年10月末に発売された「1/10 RC ランボルギーニ ヴェネーノ バージョン ブラック」は、もともとハピネットが中国のメーカーから輸入販売をしていた「1/10RC ランボルギーニ・ヴェネーノ」のカラーチェンジモデル。

カラーリング変更に関しては、ハピネットがライセンシーを通じて、ランボルギーニ社に許諾を取ったとのこと。販売のきっかけについては「クリスマスの大型プレゼントとして位置づけているのですが、(通常カラーの)販売が3年目を迎えたため、新たにブラックにした」そうです。「ブラックを選んだのは実車のフォルムが力強く美しいので、似合うのでは? というのを“VENENO”が教えてくれたから(笑)」とのこと。

フロント/リヤのランプ類にはLEDが内蔵され、前進時にヘッドライトが、後退時にリヤライトが点灯するようになっている。
フロント/リヤのランプ類にはLEDが内蔵され、前進時にヘッドライトが、後退時にリヤライトが点灯するようになっている。

世界中にファンがいるスーパーカーメーカー、ランボルギーニに許可を取るのは大変そう……と思っていたら、「ランボルギーニはライセンス製品の出来具合いで許可を取りやすいんですよ」と意外な答えが返ってきました。カラーリングに関しては、ランボルギーニ社にカラーサンプルを提出して承認を得るという方法があるとか。以前にライバルであるフェラーリは、赤に強いこだわりがあることもあり、かなり厳しいという話を聞いたことがあるのでかなりビックリしました。

ただのブラックじゃない! さまざまなこだわりが細部に

「バージョン ブラック」のカラーは単純なブラックではなく、光沢がでるラメを少量含んだメタリック。これにより、ホイールの一部などに使われている赤や、ドア付近のイタリア国旗をイメージしたトリコロールカラーが映えるように工夫されています。また、RCは遊んでいると、どうしても傷や汚れがついてしまうものですが、メタリックにすることで目立たなくする効果もあるそうです。

さらに「バージョン ブラック」では、リヤのエンジンフードに「VENENO」のロゴを追加するなど、より実車の再現度も向上。全長約50cmという大型商品であることを活かし、動かすだけでなく、ダイキャストモデルのように飾れるクオリティを持っています。特徴的なシザーズドアやリヤ・ボンネットは開閉可能で、内装も忠実に再現されています。

6,980円で幻のスーパーカーが手元に!

箱にもランボルギーニのロゴなどがあしらわれており、かなり豪華な雰囲気。実は箱に関しての方が、ロゴの位置や文字のカラーなどに細かく注文があり、車体以上に苦労した部分もあったそう。

わずか3台しか存在しない実車は、その希少性からプレミアがつき、10億円以上の値がついたこともあるといいます。でも、「1/10 RC ランボルギーニ ヴェネーノ バージョン ブラック」なら、価格は6,980円(税別)です。伝説のスーパーカーを、雰囲気だけでも感じたいという方は、ぜひ手にとってみてくださいね。ご自身へのクリスマスプレゼントにしてもいいかもしれません。

(取材・文・写真:斎藤雅道、編集:木谷宗義+ノオト)