伝説のマシン「767B」も走った! 「リバイバル・モータースポーツ・クラブ・イン・茂原ツインサーキット」

千葉県のミニサーキット「茂原ツインサーキット」にて、クラシックカーの走行イベント「リバイバル・モータースポーツ・クラブ・イン・茂原ツインサーキット」が行われました。このイベントは、欧米で行われているように、ローカルサーキットを借りて気軽に仲間たちとサーキット走行ができる走行イベントとして、2011年より毎年開催されているもの。

今年は20台が参加してスポーツ走行が行われたほか、マツダのレーシングドライバー・従野孝司氏が会長を務める「ロータリーエンジン保存会(REPS)」の協力により、ロータリーエンジン車がフィーチャーされ、1989年のル・マン24時間レースに出場した「マツダ767B」と、1970年のスパ・フランコルシャン・サーキット24時間レースに参戦したマシンを完全再現した「マツダ・ファミリア・ロータリークーペ(R100)」のデモランが行われました。

1960~1970年代のクラシックスポーツクーペが本気走り!

イベントの中心は、市販のスポーツモデルからフォーミュラカーまで、さまざまなクラシックカーによるスポーツカーの走行です。一般的な走行会のようにただ走るだけではなく、スターティンググリッドに並んで一斉にスタートする「レース形式」で行われました。参加車両の多くがオーナーカーで、しかもサーキットまで自走しての参加です。貴重なクラシックカーだからこそ、思いっきり走らせて楽しむオーナーが多いのですね。

上のクルマは、「フルニエ マルカディア バルケット FM01」という大変めずらしいフランスのレーシングカー。調べてみると、RR(リヤエンジン)レイアウトを持つルノー8・ゴルディーニのエンジンとミッションを流用・搭載したミッドシップ車で、1960年代にキットカーとして販売されていたようでした。こんな希少なクルマが見られるのも、このイベントならではでしょう。

動画をご覧いただけるように、どのクルマも全開で走行。抜きつ抜かれつのデッドヒートが繰り広げられる、迫力満点の走行シーンが見られました。また、ゲストとして全日本GT選手権やル・マン24時間レースなど数多くのレースで活躍した、自動車評論家の太田哲也氏も参加。アルファロメオやロータス・ヨーロッパを走らせていました。

4ローター・ロータリーエンジンのサウンドが響き渡る

今回の目玉のひとつが、1989年のル・マン24時間レースに参戦した伝説のマシン「マツダ767B」のデモランです。参加者のみなさんは、このマシンがトラックから降ろされるときから注目し、エンジンに火が入る瞬間を待ち構えていました。何度かのレーシング(空吹かし)でエンジンの調子を確認したあと、ゆっくりとコースイン!

走行している間は、ロータリーエンジン特有の甲高いエキゾーストノートが聴こえる以外は静まり返っていました。最初はゆっくりとした走行でしたが、徐々にペースを上げていき、ホームストレートではまるで当時のレースシーンの一コマを観ているかのような姿とともに、ロータリーサウンドが響き渡りました。

参加台数20台、場所も茂原ツインサーキットとコンパクトな走行イベントですが、それだけに参加者同士のコミュニケーションも多く、だからこそ思い切った走りを楽しんでいるように感じました。マツダ767Bの走る姿をここまで近く観られる機会は貴重です。「リバイバル・モータースポーツ・クラブ」の走行イベントは、来年も開催予定とのこと。今度はどんなマシンが走るのでしょうね!

(取材・文・写真:クリハラジュン 編集:木谷宗義+ノオト)