日本で唯一! 蒜山高原サービスエリアで初詣

高速道路利用時の休憩や食事に利用されるサービスエリアですが、岡山県と鳥取県を結ぶ米子(よなご)自動車道にある「蒜山高原サービスエリア(下り線)」内には日本で唯一の神社があるのだそう。なぜサービスエリアに神社ができたのか、どんなご利益があるのか、蒜山高原レストラン下り店支配人の佐藤雅宏さんにお話を伺いました。

Q. まず、蒜山高原SAの魅力について教えてください

蒜山高原サービスエリア(下り線)から見える大山連峰
蒜山高原サービスエリア(下り線)から見える大山連峰

佐藤さん:蒜山高原は、大山連峰に囲まれた岡山県と鳥取県の県境にある西日本屈指の観光スポットです。蒜山高原サービスエリアは眺望が良いことでも人気で、「蒜山三座」と呼ばれる3つの山「上蒜山(かみひるぜん)」「中蒜山(なかひるぜん)」「下蒜山(しもひるぜん)」に加えて、晴れた日には鳥取県の大山(だいせん)を一望することができる自然あふれるサービスエリアです。

下り線は、ジャージー牛を放牧する「蒜山ジャージーランド」や日本名水100選にも選ばれている「塩釜の冷泉」「蒜山ベアバレースキー場」など、季節問わず大自然を楽しめるスポットへの玄関口にもなっています。蒜山高原では、蒜山高原名物のジャージー牛乳をはじめ、春には山菜、夏には蒜山産とうもろこし、秋には蒜山大根や蒜山そばなど、四季折々の蒜山の食材も楽しむことができます。

Q.どうしてサービスエリアに神社を作ろうと思ったのですか?

蒜山高原サービスエリア(下り線)にある「金持神社」
蒜山高原サービスエリア(下り線)にある「金持神社」

佐藤さん:1992年12月に米子道が開通し、鳥取県と岡山県の交通の利便性が向上しました。そのため、もっと鳥取県や岡山県の魅力を知っていただきたいと思い、鳥取県日野町にある「金持神社(かもちじんじゃ)」というとても縁起の良い名前の神社をサービスエリア内に分社として祀ることが決まりました。観光バスなどのツアーで参拝されることも多く、地元の方にも身近な神社として親しまれています。定期的に参拝に来られる方もいらっしゃいますよ。

神社の広さは1畳ほどであまり広くはないのですが、営業時間内にはお賽銭箱もご用意しております。ご参拝時には「二礼・二拍手・一礼」でお参りをしていただいています。

Q.金持神社にはどんなご利益がありますか?

金持神社の開運グッズ(左上「金持黄色いハンカチ」 左下「招福銭」 右「金持箸」)
金持神社の開運グッズ(左上「金持黄色いハンカチ」 左下「招福銭」 右「金持箸」)

佐藤さん:「金持神社」という名前の通り、金運成就や商売繁盛などにご利益があるといわれています。810年に出雲の神官の次男が伊勢神宮参拝のためにこの地を通りかかった際に、身につけていた神前の根付の玉石が急に重くなったそうです。そして、この地に宮造りをするようにと神夢があったことがきっかけだと伝えられています。黄金より価値のあると言われた「玉鋼(たまはがね)」の産地で、原料の新砂鉄が採れる場所でもあり、鉄のことを金(かね)と呼んでいたことから、「金持(かもち)」と呼ばれるようになりました。

蒜山高原サービスエリアでは開運グッズも販売しており、開運長財布や金持黄色いハンカチなどが人気を集めています。金持黄色いハンカチに宝くじやお財布を巻いてご参拝される方もいらっしゃいます。

金持神社には、宝くじに当たったり商売繁盛にご利益があったりと、喜びの声も多く届いているのだそう。日本唯一のドライブスルー初詣ができる蒜山高原サービスエリアで、縁起の良い一年の始まりを迎えてみてはいかがでしょうか。

<スポット情報>
蒜山高原サービスエリア(下り線)
岡山県真庭市蒜山西茅部上ノ山2062
0867-66-4344
https://w-holdings.co.jp/sapa/2440.html

(取材・文:橋本結花 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]