数百台のフェラーリが富士スピードウェイに集結!【フェラーリ・レーシング・デイズ 富士2018】

ランボルギーニとともにスーパーカーの双璧をなすフェラーリ。街中で走っているクルマとは明らかに違うデザインとサウンドは、クルマに興味のない人でも思わず視線を向けてしまうほどの存在感を放ちますが、高価なだけに見かける機会は多くはありません。

そんなフェラーリが、一堂に会する数百台も集結するイベントがあります。その名も「フェラーリ・レーシング・デイズ(FRD)」。フェラーリオーナーはもちろん、フェラーリ好きやスーパーカー好きが日本中から集まって、青空の下で疾走するフェラーリを思う存分楽しむ壮大なイベントです。

ナイジェル・マンセルが乗ったF1マシンも走った!

このイベントはフェラーリ・ジャパンが主催し、年に一度富士スピードウェイで行われているもの。走行イベントのほか、新車の展示やワンメイクレース「フェラーリチャレンジ」といったプログラムが行われました。それではフェラーリ・レーシング・デイズの見どころを、写真とともにご紹介してきましょう。

このイベントの一番の見どころは、レーシングフェラーリの走る姿が見られること。市販モデルももちろん素晴らしいですが、オーナーでさえ見る機会は決して多くないF1マシンや「XXプログラム」のマシンが走る姿が観られるのです。上の写真のマシンは、ナイジェル・マンセルが1989年シーズンのF1を戦った「フェラーリF1-89」。

「XXプログラム」とは、「599」や「ラ・フェラーリ」といった高性能モデルをベースにしたサーキット専用車「599XX」と「FXX-K」を用いるプログラムで、レースに参戦するのではなく、顧客がドライビングし、そこから得たデータを分析して新型車の開発にフィードバックしていくというもの。

XXプログラムの1台、「FXX-K」。「FX」はエンツォフェラーリの開発コード、「X」は計り知れない可能性、「K」はF1技術の「運動エネルギー回生システム(KERS)」からつけられた名称
XXプログラムの1台、「FXX-K」。「FX」はエンツォフェラーリの開発コード、「X」は計り知れない可能性、「K」はF1技術の「運動エネルギー回生システム(KERS)」からつけられた名称
こちらは「FXX-K」のアップデート版「FXX-K EVO」。後方のシャークフィンやフロントカナードが外見上の違い
こちらは「FXX-K」のアップデート版「FXX-K EVO」。後方のシャークフィンやフロントカナードが外見上の違い

XXプログラムは、フェラーリのモータースポーツ活動(F1を除く)を管理、実施している部門「コルセ・クリエンティ」のサポートで行われています。同部門は、ミハエル・シューマッハやナイジェル・マンセルといった名ドライバーが実際にハンドルを握ったF1マシンを顧客に販売したり、走行する際のスタッフの派遣などを行ったりするものです。このイベントも、同部門が中心となって開催されています。

比較的、最近のF1マシンもこの通り。どれもオーナーが持ち込んだもので、「コルセ・クリエンティ」のスタッフがマシンの調整を行った
比較的、最近のF1マシンもこの通り。どれもオーナーが持ち込んだもので、「コルセ・クリエンティ」のスタッフがマシンの調整を行った
F1マシンのステアリングについて解説するフェラーリGTドライバー、オリビエ・ベレッタ選手。彼の指先が触れているのは、発進時に使うパドルクラッチ。ステアリングのお値段は「市販のフェラーリ1台ぐらいかな?」と同氏
F1マシンのステアリングについて解説するフェラーリGTドライバー、オリビエ・ベレッタ選手。彼の指先が触れているのは、発進時に使うパドルクラッチ。ステアリングのお値段は「市販のフェラーリ1台ぐらいかな?」と同氏

ピットパドックには市販モデルのフェラーリがずらり!

ピットパドックに足を向けると、来年で生産終了から20年となるにも関わらず人気の衰えない「F355」から、最新のスペチアーレモデル「ラ・フェラーリ アペルタ」まで、オーナー所有のフェラーリがぎっしりと駐車されていました。

またピットではフェラーリの最新モデル、全ラインナップの展示も。下のシルバーの1台は、フェラーリの日本進出50周年を記念した「J50」というスペシャルモデルで、この日、その第1号車がオーナーに引き渡されました。

フェラーリオーナーのみが入れるホスピタリティエリアにて公開されたJ50(フェラーリ・ジャパン提供)
フェラーリオーナーのみが入れるホスピタリティエリアにて公開されたJ50(フェラーリ・ジャパン提供)
取材した7月1日(日)限定で最新モデル「488ピスタ」の一般展示がされた
取材した7月1日(日)限定で最新モデル「488ピスタ」の一般展示がされた

これだけたくさんのフェラーリが並ぶと実車にばかり目が行ってしまいますが、ミニカー好きの筆者はグッズエリアでイギリスの超高級モデルカー「アマルガム」のブースを構えているのを発見。愛車と同じ内外装やナンバープレートまで再現してくれる、オーダーメイドも用意しているそう。フェラーリを所有した際には、ぜひオーダーしてみたいものです。

1/8スケールの「F40LM」(上)と「ラ・フェラーリ」(下)。塗料は、フェラーリから実車と同じものを提供されているという。後輪下のお値段に注目!
1/8スケールの「F40LM」(上)と「ラ・フェラーリ」(下)。塗料は、フェラーリから実車と同じものを提供されているという。後輪下のお値段に注目!

「コルセ・クリエンティ」の責任者に話を聞いてみた

このイベントを運営する「コルセ・クリエンティ」の責任者、アントネッロ・コレッタ氏にお話を聞く時間がありましたので、同部門やXXプログラム、そして日本のフェラーリオーナーについて伺いました。

Q.コルセ・クリエンティについて教えてください

A.約70名弱の「レーススタッフ」と「工場スタッフ」で構成されています。コルセ・クリエンティは今回のイベントや各プログラムのマシン整備・ロジスティクスを主な業務としており、すべてマラネロを中心にして行われています。この部署は、フェラーリを愛するお客様からの特殊なリクエストに応えるために設立されました。

Q.FRDの魅力はなんでしょうか?

A.「市販車」「GTカー」「XXプログラム」「F1」を一度に楽しめる、ほかのメーカーにはできない魅力があります。特に日本はプライオリティが高いマーケットなので、今後も開催していきたいです。

世界最高峰のワンメイクレースとして人気高い「フェラーリチャレンジ」。マシンは「488チャレンジ」。このイベントでもレースが開催された。
世界最高峰のワンメイクレースとして人気高い「フェラーリチャレンジ」。マシンは「488チャレンジ」。このイベントでもレースが開催された。

Q.「XXプログラム」について

A.プログラムの趣向は変わりつつありますが、予想以上に成功しています。このプログラムの参加者全員がジェントルマンドライバーで20~30%はレース参戦をしています。週末にサーキット走行を楽しんでもらい、我々はその走行データを今後の開発に役立てていくのが目的です。ちなみに、「このプログラムに参加するには?」と聞かれることがありますが、実は具体的な条件はありません(笑)。強いて言えば「タイミング」です。(筆者は、フェラーリブランドへの貢献やフェラーリチャレンジでの実績等々の総合的な判断だと推測)

Q.コレッタさんからみた日本のフェラーリオーナーについて

A.アジア地域の中でも日本はレース好きが多く、GTカー(フェラーリチャレンジ)が年々増えつつあります。トレンドにも注視し、日本市場向けに様々なプランを検討しています。今はお話できないのが残念ですが……。

イベント内のスポーツ走行でもかなりのペースで走っていたオーナーが多数見受けられた。(フェラーリ・ジャパン提供)
イベント内のスポーツ走行でもかなりのペースで走っていたオーナーが多数見受けられた。(フェラーリ・ジャパン提供)

フェラーリを身近に感じられるイベント

筆者は毎年、いくつもの自動車メーカー主催イベントを取材していますが、フェラーリ・レーシング・デイズもほかのメーカーイベントと同じように、気軽に楽しめるものでした。また、フェラーリオーナーの方々はとてもフレンドリーで、来場者の質問や写真撮影に応じていたのも印象的でした。これだけフェラーリの魅力を見せつけられてしまうと「いつかは自分もフェラーリで……」と思わずにはいられません!

(取材・文・写真:クリハラジュン 編集:木谷宗義+ノオト)

[ガズー編集部]

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