10~20代が中心の「ゆーるピアンミーティング」が10回目に!長野県・車山高原に260台が参加
10~20代のクルマ好きを中心にスタートした「ゆーるピアンミーティング」の記念すべき第10回目が、7月8日(日)に長野県の車山高原で行われました。
このミーティングは、“ゆるく”をモットーに、ジャンルも国籍も年式も問わずに参加できる、ピュアなクルマ好きのためのミーティング。今回は、筆者が気になったクルマのオーナーと、「ゆーるピアンミーティング」運営陣へのインタビューとともに、幅広い車種が集まったイベントをレポートします。
国産旧車から最新のランボルギーニまで、過去最大の260台が参加
まずは、どんなクルマが参加していたのかを、写真で見ていただきましょう。初代 日産マーチやフィガロ、ダイハツ・シャレードといった国産車の合間に、アルファロメオや最新のランボルギーニの姿も見えます。
昨年、会場を横浜からこの車山高原に変更したことで中・西日本からの参加も増え、あっという間に駐車場は一杯となりました。
オーナーインタビューその1:スーパーカーな感じが好き!
会場を埋め尽くした260台はいずれも、オーナーのこだわりがあり、気になるクルマばかりでしたが、その中でも筆者が特に気になった5台のオーナーにお話を伺いました。
最初に紹介するのは、マツダが1990年代前半に発売していた超ライトウェイトKスポーツカー「オートザムAZ-1」です。オーナーは現在20歳。購入してから半年、普段の足として乗っているのだそう。
「軽自動車なのにスーパーカーの要素であるガルウィングドアや、超軽量なボディによる軽快なフィーリングに惚れ込んでいます。購入した価格は140万円と決して安くはありませんでしたが、このクルマに乗るようになってクルマ仲間も増えたので、買ってよかったですね」
すでに発売から20年以上が経過しているだけでなく、生産台数4000台あまりと、もともとの生産台数が少なかったこともあって、なかなか維持が難しい車種ですが、これからも大事に乗り続けてほしい1台でした。
オーナーインタビューその2:スモールシックス”のフィーリングが楽しい!
次に紹介するのは、なんと26歳にして20台目の愛車だと言う「BMW 320i スポーツバージョン」。発売からおよそ30年が経過した今でも人気を保つE30型です。「スポーツバージョン」は、日本仕様で唯一マニュアルトランスミッションが設定され、スポーツシート・サスペションなどが装着された希少なグレード。オーナーによると、クルマ仲間からこのクルマを紹介され、「18歳のときに乗っていたE30型M3を思い出して購入した」とのこと。
「決してパワフルではありませんが、“スモールシックス”と呼ばれる直列6気筒 2.0Lエンジンのフィーリングが楽しいですね」とオーナーさん。これ以外にもクルマを所有しており、最近E36型M3が納車され、次回の「ゆーるピアンミーティング」はこのクルマで参加したいと話してくれました。
オーナーインタビューその3:このクルマに乗るために就職先を決めた!
「この日産スカイラインGT-R(R32型)が、就職して買った初めてのクルマです」と語ってくれたのは、21歳の若いオーナー。話を伺うと、ともかくR32スカイラインが大好きで、日産系ディーラーに就職。最初は「GTS」を探していたそうですが、川崎のとあるショップでこのGT-Rと出会い購入したのこと。
お気に入りのポイントは初期型の1989年式であること、そしてニスモ直営店である「大森ファクトリー」にてリビルトされていること。手に入れてからあえてレトロな1DINオーディオやポータブルナビを装着したりマップル地図をドアポケットにしまってみたり、細かなこだわりが伺えます。
「2速でターボが効き始めたときの“ドン“という加速が気持ちいいですね」というオーナーさん、実はミーティング参加が初めてだったそう。「ネットでしか見たことがないクルマが間近で見れて、とても楽しかったです」と話してくれました。
オーナーインタビューその4:あえて選んだ自然吸気6気筒エンジン
このスバル・レガシィは「3.0R」という3.0L水平対向6気筒エンジンを載せた、当時のフラッグシップモデルです。このクルマを手に入れた4年目だというオーナーにお話を聞くと、「スバルといえばターボですよね。だからあえてこの、自然吸気6気筒エンジンモデルを選びました。やや足は硬めですが、加速がスムーズで長距離ドライブがとっても楽です」と教えてくれました。
「いろいろなオフ会に顔を出していますが、『ゆーるピアンミーティング』ほど個性的でおもしろいクルマが集まるミーティングはないですね。車高を下げたクルマが特に好きで、今回の参加車両で黄色のフォルクスワーゲン・ゴルフR32が気になりました」とオーナーさん。
余談ですが、このレガシィの前は先代の日産・マーチに乗っていたとのことで、同じくマーチからレガシィに乗り換えた車歴を持つ筆者と大いに盛り上がりました。
オーナーインタビューその5:第1号車に乗りたい!
今回、もっとも注目を集めた1台がこちら。日本でも正式発表されたばかりのフレンチスポーツカー「アルピーヌA110」です。「まだ納車は始まっていないのでは?」と思った方は鋭い。このクルマは並行輸入で、なんとの日本上陸1号車なのだそう。SNSでも注目を集める1台です。
- たまたま会場で居合わせた初代アルピーヌA110と並ぶシーンに会場が湧いた
オーナーは、昨年の「ゆーるピアンミーティング」に、同じく日本上陸第1号車の「アルファロメオ・ジュリア」で参加されていた方で、「馴染みのショップが輸入すると聞いて購入しました」とのこと。「想像以上に軽快で、とにかく運転が楽しい。燃費もいいし最高のクルマです!」と、このクルマには大満足のようです。こういった予想だにしないクルマがやってくるのも「ゆーるピアンミーティング」の魅力です。
こんなにも“クルマが好き”を共有してくれる人がいることにビックリ
最後は「ゆーるピアンミーティング」を運営するスタッフの皆さんに、10回目という節目で今までを振り返ってのコメントをいただきました。
「始まりは、2015年2月に大黒パーキングエリアで友人たちと集まったことでした。今回は260台も参加していただけたようで、こんなにも“クルマが好き”を共有してくれる人がいることにビックリしています」
「基本的に僕たちは、場所を提供するだけで特にミーティング中は何もやりません。みなさんのやり方で楽しんでもらって、安全に帰ってもらうことを主体としています。回を重ねるごとにディープな感じになって、参加台数が増えていくことが嬉しいです」
「SNSでの影響力を感じます。でも、それにともなって起こりがちな“アンチ”がまったくいないのが、ゆーるピアンミーティングの一番の素晴らしさだと思いますね。参加したみなさんが自発的に会場の清掃などをしてくれるのもうれしいです。レストランでの食事などを通じて地域の活性化にも貢献できていたらうれしいです」
「力を抜いてフラッと来れるイベントなので、クルマのことをあまり知らない方にでも、ドライブのついでや、自転車や徒歩でもいいので遊びに来てほしいですね!」
筆者もいち参加者として、こののんびり“ゆる~く”平和な「ゆーるピアンミーティング」が、長く続いてほしいと願っています。
(取材・文・写真:クリハラジュン 編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
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