西部警察にあぶ刑事……ハチマルミーティング2018は「なりきり」車両がアツかった!
“ハチマル”という言葉を世に広めた80~90年代車専門雑誌「ハチマルヒーロー」誌(芸文社)が主体となって開催されているハチマルミーティング。8回目となる今回は、エントリー開始から半日足らずで500台のエントリー枠が埋まってしまうという超大人気イベントとなっていました。
当然ながら一般エントリーは80~90年代車が条件となるのですが、実は「なりきり刑事ドラマ」と「なりきり漫画アニメ」というジャンルは、この条件にとらわれません。そのため、穴場なジャンルとして、ひそかに筆者が注目しているのです。
細部まで再現! なりきり刑事ドラマ
「なりきり刑事ドラマ」とは、今まで多く放送されてきた多くの刑事ドラマに登場する車種のレプリカが対象となるジャンル。伝説的な刑事ドラマとして未だに多くのファンを抱える「西部警察」シリーズや「あぶない刑事」シリーズに登場した車種のレプリカがエントリーしていました。
本来は存在しないガルウィング仕様となった西部警察の「スーパーZ」をほぼ完全に再現した車種もエントリー。何度もいいますが、レプリカであり当時のドラマに登場した車両ではありません。
もちろん外観だけではなく内装の造り込みもハンパなく、本物と言われたら素直に信じてしまいそう。そのクオリティの高さはもちろんですが、当時の刑事ドラマの力の入れようも驚きですね。
もちろん、メインを張った車種だけではなく、脇を固めた車種も登場。こちらは「もっともあぶない刑事」で、主人公の所属する港署の覆面パトカー「港305」を再現したもの。ナンバープレートも当時の劇用プレート(撮影用プレート)を再現する力の入れようです(敷地内での走行の様子)。
こちらは西部警察でお馴染みの430型セドリック。当時はスポンサーにアルミホイールメーカーであるエンケイ(当時は遠州軽合金)が名を連ねていたことから、パトカーでもエンケイホイールが装着されていました。今回のなりきりカーは、それを完全再現。当時はクラッシュしまくる“やられ役”でしたが、いまとなっては貴重なクラシックカーとして、大切にされていることが伺えます。
クルマ系作品が人気! なりきり漫画アニメ
一方の「なりきり漫画アニメ」はその名の通り、漫画やアニメに登場した車種が対象となります。クルマがメインとなる漫画アニメ以外でもOKとのことですが、やはりクルマ系漫画アニメが人気。中でもAE86が大活躍することでお馴染みの「頭文字D」のレプリカは複数台がエントリーしていました。中には漫画内と同じく内装の天井をサンルーフ用に換装しているツワモノも(当時、作者が乗っていたAE86がサンルーフ付で、その内装を漫画で描いてしまった)。
頭文字Dレプリカは主人公のAE86だけでなく、ライバルでありよき理解者である高橋涼介のRX-7(FC型)もエントリー。AE86と並ぶ人気車種だけに多くの注目を集めていました。
こちらはアラフォー世代にとっては非常に懐かしい「よろしくメカドック」のセリカXX。漫画版はシルバーでアニメ版はレッドだったので、こちらはアニメ版を意識していると思われます。完全な再現ではありませんが、自己流のアレンジも含めてキマっていますね。
まだまだエントリー台数自体はすくなかった「なりきり」コーナーですが、メインの一般エントリーと同じく「ここをきたか!」となるようなスキマな車種を再現する人がそろそろ現れるのではないかと密かに期待している筆者。来年はどんな「なりきり」が登場するか、楽しみに待ちたいと思います!
(取材・文:小鮒康一 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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