コンパウンドでキズが消えるのはなぜ? きれいに仕上げるコツは使う順番にあった!
クルマについてしまったキズの対処方法として使われる「コンパウンド」。液体やペースト状のコンパウンドだけでキズを消すことができるという優れものです。磨くだけでキズが消えるのはどうしてなのでしょうか?
コンパウンドの原理や、よりきれいに仕上げるためのコツについて、株式会社ソフト99コーポレーション広報部 田中亜以子さんにお話を伺いました。
コンパウンドでキズが消える原理
――コンパウンドとはどういうものなのでしょうか。
コンパウンドは、研磨粒子が含まれた液体やペーストの「磨き剤」のことです。
コンパウンドをスポンジやクロスにとって磨くことで、クルマのキズをきれいにすることができるものです。
――どうしてキズが消えるのか、仕組みを教えてください。
コンパウンドをつけて磨くことで、コンパウンドに含まれる研磨粒子がキズついた塗装面を転がりながら徐々に表面を研磨します。何度も表面を磨いていくことで、研磨粒子が徐々につぶれて小さくなっていき、やがて粒子の研磨力は無くなるのですが、これを繰り返すことで、キズついた塗装面は研磨粒子の粗さに応じたなめらかさになり、キズにより生じた細かい段差もなくなることでキズが見えなくなります。細かい研磨粒子で磨くほど、より滑らかな鏡面仕上げに近づいていくんですよ。これは、チューブタイプも液体タイプも同じ原理です。
――消えるキズと消えないキズの判断方法は?
キズを水で濡らして見えなくなるような浅いキズであれば、コンパウンドで目立ちにくくすることができますよ。
コンパウンドを使ってみよう!
――まずは、コンパウンドの使い方を教えてください。
使い方は簡単です。コンパウンドをつけたタオルや布、コンパウンド専用のスポンジなどで、キズを少しずつ磨いて拭き取るという工程を繰り返すだけ。タオルなどでも磨くことはできますが、コンパウンド専用のスポンジはムラなく均一に磨けるのでおすすめです。
――コンパウンドにはどんな種類がありますか?
まず、コンパウンドにはチューブタイプや液体タイプがあります。その中でも、研磨粒子の大きさが異なるコンパウンドが存在します。商品によっても、数字や「細目」などと表し方が異なりますが、粒子が細かいほど数字が大きく、粗くなるほど小さくなっていきます。
基本的には、キズの状態に合わせて粗いタイプから細かいタイプの順で使い、キズが消えて艶が出るまで磨きます。
きれいに仕上げるためのコツ
――磨く時のコツはありますか?
先ほど、粗いタイプから順に使うとお伝えしましたが、逆に研磨粒子が細かいものから使う「リバース研磨」という方法もあります。粗い研磨粒子のコンパウンドを浅いキズに使ってしまうと、反対に塗装面にキズをつけてしまう可能性があるので、その場合は細かい粒子から使うことでクルマに余計なキズをつけず磨きすぎることなく処置ができます。
――キズの状態が判断しづらい時にはどうしたらいいでしょうか。
判断できないときには、まずは細かい研磨粒子のもので磨いて消えるかどうかを確認するのもおすすめです。使い分けが難しいときだけでなく、浅いキズを磨く時も無駄がなく、作業効率もいいですね。
キズが気になっていたけど修理に出すほどでもない……というときに便利なコンパウンド。ソフト99 では、コンパウンド選びに困ったときや初めてチャレンジする人におすすめの「コンパウンドトライアルセット」も販売しているのだそう。愛車のキズが気になる人は、試してみてくださいね。
<取材協力>
株式会社ソフト99コーポレーション
URL:http://www.soft99.co.jp/
(文:橋本結花 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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