高速道路でクルマトラブル! 正しい対処・退避の方法
一般道路と比べて、高い速度域で車両が走行する高速道路。もしもトラブルが起きたら……、考えただけで恐ろしくなります。でも、いつ何が起きるかわかりません。ちゃんと対処方法を覚えていたらパニックにならず、安全に次の行動を取ることができます。目的地まで安全に走行するためにも、今一度しっかり、高速道路でのクルマトラブルの正しい対処・退避方法を覚えましょう。
対処方法をおさらい
何においても言えることですが、「私は大丈夫」はありません。「もう何年も運転しているから大体わかる」、「なんとなくわかっているから大丈夫」が命取りになります。今一度、対処方法をおさらいしましょう。
- 本線上でむやみに歩いたり、クルマの状況を確認したりするのはもってのほか! 絶対にNG
1. ハザードランプを点灯し、すみやかに路肩に停車
やむを得ず停車した場合、本線はもちろんのこと、路肩もむやみに歩き回ってはいけません。「あまりクルマが来ないし……」と安易に構えてしまうのはもってのほか! 次の行動に移す前に、何度も周囲を確認しましょう。
- 必ずガードレールの外側など通って、タイミングを見計らい発炎筒など設置
2. 発炎筒や停止表示を設置
「すぐに発炎筒を!」と焦ってしまいますが、その前に深呼吸。周囲をよく確認して、発炎筒や停止表示を設置してください。クルマから降車する際は、走行車線側のドアを開けて降車するのが危険な場合には、路肩側に移動して降車しましょう。そしてガードレールの外側を通って車両の後方側へ移動。無理のない範囲で発炎筒や停止表示器材を設置しましょう。ガードレールの外側に移動する際は足元に十分注意してください。
3.運転手・同乗者ともに安全な場所へ退避
後続車の追突も予想されるため、停車したクルマの車内にとどまることは危険です。運転手・同乗者ともに全員クルマから降車しましょう。この時もできる限り路肩側から降車。 そしてすみやかに自車より後方のガードレールの外側に退避します。
- 近くの非常電話などからすぐに通報しましょう
4. 必ず退避してから通報
110番、非常電話、道路緊急ダイヤル(#9910)などで通報してください。道路緊急ダイヤルはケータイ・スマホからも発信できます。非常電話は本線上1kmおきに、トンネル内では200mおきに設置しています。扉を開けて、受話器を取れば、すぐに道路管制センターにつながるので、事故や故障の状況、負傷者の有無などを伝えてください。
あのアイテム、ちゃんとありますか?
いつ何時起こるかわからないトラブル。だからこそ、停止表示器材(三角表示板など)や発炎筒の積載は必須です。発炎筒は助手席の足元に設置されています。
※事故や故障などでやむを得ず路肩や非常駐車帯に停止する場合、道路交通法の定めにより、車両が停止していることを表示する義務があります。
発炎筒の使い方
発炎筒の側面に使用方法は書かれていますが、念のため、ご紹介します。
- ケースとキャップを握り、ひねりながら引き抜く。
- キャップ付きボールペンと同じ要領で、ケースの後ろ側に引き抜いたキャップを差し込む。
- 新たに出てきた白キャップを外す。
- 白キャップの頭頂部にあるマッチと同じような擦り面に、引き抜いた先をこすり着火。
- 停車車両の後方に置く。
トンネルで火災が発生したら……
トンネルという閉ざされた空間で火災が発生してしまったら、焦らず、次の行動を。
後続車両に十分注意しながらすみやかに車外へ避難し、50mおきに設置してある「押しボタン式通報装置」、または「非常電話(200mおき)」で通報しましょう。通報後は、まず非常口の確認し、50m間隔に2本ずつ設置されている消火器を使い、身の安全確保を最優先のうえ、できる限り初期消火をしましょう。トンネル内での火災は二次被害、三次被害を招く恐れがあります。被害拡大を食い止める意味でも、できる限り、初期消火を。
とはいうものの、相手は炎。火災が拡大し、手に負えなくなったら、すみやかに安全な場所へ避難。その時、トンネル内のスピーカーやラジオ放送を通じて情報や指示が流れるので、その指示に従い、落ち着いて行動しましょう。煙は温度が下がると下方を漂います。煙にまかれないように、細心の注意を!
高速道路トラブルは、起きないに越したことはありません。でも万が一、起きてしまったら、とにかく落ち着いて、安全を確保しながら、上記のような行動を取りましょう。「知ってる」と「知らない」では、その後が変わります。安全運転はもちろんですが、それとともに、しっかり対処方法を知り、準備を行いましょう。
(文:別役ちひろ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
<取材協力>
▼NEXCO東日本
URL:https://www.driveplaza.com/
[ガズー編集部]
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