日本復活したRAV4。平成の歴史とともに歴代モデルを振り返ってみる
ついに新しいRAV4が日本でも発売されましたね。登場した新型RAV4は、初代から数えて5世代目。初代がデビューしたのはなんと1994年のことでした。25年も前のこととは驚きです。
そんな初代RAV4のCMキャラクターを務めたのが、当時まだ若手だった木村拓哉さんだったことを覚えている世代は、もう40代以上かもしれませんね。
そこで今回は、RAV4の歴史を振り返ってみましょう。
発売直後から大ヒット!! エポックメイキングな初代。
初代RAV4のデビューは1994年5月。まずは3ドアが発売され、追って1995年の4月にはロングボディの5ドアが追加されました。
ポイントは、シティユースを目的とし乗用車系の車体構造で作られたSUVだということ。それまでのSUV(「クロスカントリーカー」と呼ばれていた)は、悪路走行を前提としてトラックのようなフレームを使った丈夫な車体構造が常識でした。しかしRAV4は極悪路性能よりも乗用車感覚で乗れる快適性や使い勝手の良さなどを重視。また、価格もリーズナブルにしました。それまでなかった新しい考え方でSUVを作ったのです。トヨタだけでなく自動車業界にとっても、革新的なクルマでした。
大きな冒険でしたが、その考え方は世の中に受け入れられ、さらには“キムタク効果”もあって大ヒット作に。初代デビューから四半世紀たった今、SUVの構造はこの初代RAV4が提案した「乗用車系のメカニズムで作る」というのが常識になっています。つまり初代RAV4はSUVの世界を変えたクルマだったといえるでしょう。
5ドアをメインで開発し、海外市場も視野に入れた2代目。
2000年5月には2代目へバトンタッチ。より広い室内を求めて、ボディサイズはひとまわり大きくなりました。初代は3ドアを中心としたラインナップでしたが、2代目からは5ドアをメインとした展開になったのも大きな違い。この2世代目からは本格的に海外市場を視野に入れた開発となったこともRAV4の歴史においては重要なトピックです。
ちなみに2000年といえば、携帯電話でインターネットができる「iモード」が広まり、サザンオールスターズの「TSUNAMI」がCDシングル歴代売り上げ1位に。そして、日曜が祝日の場合、翌月曜が休みとなる「ハッピーマンデー制度」がスタートした年でもあります。今ではあたりまえになったハッピーマンデー制度ですが、当初は不思議な感覚でしたね。いっぽうで、あれだけ普及したiモードはすっかり過去のものとなってしまいました。厚底ブーツが流行ったり、2000円札が発行されたのもこの年のこと。そんなに前だったんですね。
3ドアモデルを廃止。3列シートの「ヴァンガード」も登場。
2005年にデビューした3代目は、RAV4の原点ともいえる3ドアモデルを廃止。いっぽうで、さらに長い「ロングボディ」が登場しました。ロングボディは北米などでRAV4として販売されたほか、日本では「ヴァンガード」という3列シート7人乗りの別車種として販売されました。アメリカでは、なんとテスラと共同開発(テスラ流のユニットを搭載)した「RAV4 EV」も発売されていたんですよ。
ちなみに2005年は、名古屋で「愛・地球博」が開催された年。「クールビズ」とか「ちょい不良オヤジ」なんていう言葉が流行ったのもこのころです。クールビズはすっかり定着しましたね。
日本未発売ながら世界ナンバーワンを獲得。ハイブリッドも登場した4代目
2012年末に公開され、2013年から北米で販売がはじまった4代目。SUVブームが盛り上がってきた欧州でも販売されました。「こんなRAV4見たことない!」という人も多いかもしれませんね。実は、日本では売っていなかったのです。
2015年には欧州でRAV4初となるハイブリッドモデルも追加。SUVブームの追い風に乗って販売台数もどんどん増えていきます。そして2016年には「SUV世界売り上げ台数ナンバーワン」を獲得し、17年や18年もその座をキープ。2018年は、北米において「もっとも売れた乗用車」にも輝きました。日本未発売ながら、世界的な人気者の座へと駆け上がった世代なのです。
ちなみに2012年は東京スカイツリーが開業した年。食べ物では「塩麹」が流行ったの覚えていますか?
そして待望の日本復活。ハイブリッドも選べる5代目
そして2019年、RAV4が日本に復活しました。フルモデルチェンジして5代目となった新しいRAV4は、直線基調のシャープなデザインが特徴。2.0Lエンジン車のほか、2.5Lエンジンを組み合わせたハイブリッドも選べます。
令和という新しい年号とともに再スタートしたRAV4が、どれだけ人気者になれるか注目ですね。
(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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