クルマを見せずに車検総額で比較ができる「カービュークリア車検」はどのように生まれた?
自動車を所有していれば、避けて通れない車検。定期的に受けなくてはいけないものとはいえ、「最終的な総額が分からない」や「想定より高くなってしまった」など、料金に関して不明瞭というイメージを持っている人は少なくありません。
そこで株式会社カービュー(以下:カービュー)は、クルマを見せずに車検総額がわかり、車検当日に車検に通らない不具合が発見された場合、追加でかかった費用をカービューが負担する画期的なサービス「カービュークリア車検」を2019年2月25日にスタートしました。まずは、東京都内かつ国産車限定という条件つきでのサービス開始ですが、どんな狙いがあって作られたサービスなのでしょうか? カービューを取材しました。
クルマを見せずに車検総額で比較ができ、追加費用なし
まずはカービュークリア車検がどんなものかを説明しましょう。
ユーザーは所有するクルマの情報を事前に入力。その情報をもとに、複数店舗から見積もりがユーザーに届けられます。そしてユーザーは回答を得た店舗を比較し、気に入った店舗とチャットなどのやり取りを通じて車検の整備内容を決定。この時点で最終的な支払い総額(法定費用+保安基準整備代+カービュー手数料)が決まるので、クレジット決済で車検費用を支払います。あとは、車検当日に愛車を持っていくだけ。
カービュークリア車検利用時には、サービス利用料として15,000円(税抜)がかかりますが、もし車検整備時に車検に通らない不具合が発見され追加整備が発生しても、その費用はカービューが負担(虚偽申告や車検に関連しないパーツ交換は対象外)。「車検総額が事前に決定できる」という点が、今までの車検にはなかった大きな特徴です。また、「法定費用を含めた車検費用をクレジット決済できる」というのもユーザーにとって大きなメリットと言えるでしょう。
ユーザーが安心して車検を受けられる仕組みを作りたい
今回のサービスの発案者である株式会社カービュー カーライフ事業本部の中川祐太郎さんに、このサービスが生まれるきっかけをお聞きしました。
「サービスを考える上で、ユーザー自身が抱える課題に振り切ろうと考えました。車検代行サービスを提供している業者にとっても、“クルマを実際に見ないとわからない”という現状もあり、ユーザーにとって、“車検を探す・比較”するのに、時間も費用もかかるため、何が適正なのか不透明になりがちです。それらをクリアにして、ユーザーに安心して車検を受けてほしいと思い、このサービスを発案しました」(中川さん)
実際にサービスを構築する前に、自動車ユーザーへのアンケートやヒアリングを実施したほか、同じクルマで複数の業者を回り、車検見積もりを取るなど調査を続けてきたそうです。
「そこで見えてきたのは、比較することに手間がかかることや、金額やサービスの振れ幅が大きく、クルマに詳しくないユーザーが、“何が正しい情報なのか”が不明瞭と感じていること。このユーザーの課題を解決する仕組みを考え、カービュークリア車検が誕生しました。」(中川さん)
まずは、国産の自家用乗用自動車(検査対象外軽自動車を除く)を対象に、東京都限定でサービスを実施し、今後は対象車両と利用可能なエリアを広げていく予定とのこと。現在は東京都限定ですが、生活にクルマが欠かせない地方のユーザーにこそ、ニーズがありそうです。ぜひ、全国で利用できるサービスになってほしいですね。
(取材・文:西川昇吾 写真:西川昇吾、カービュー 編集:木谷宗義+ノオト)
[ガズー編集部]
あわせて読みたい!
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-