アクセルとブレーキの踏み間違いを防ぐ! 交通事故を起こさないためにドライバーが今日からできること
昨今、クルマが歩行者を巻き込んでしまった交通事故が多く報道されています。
たとえばいくつかの事故ではブレーキとアクセルの踏み間違いなどの運転ミスが原因とされています。現実問題として運転操作に人が介在する以上はヒューマンエラーをゼロにするのは難しいのですが、いっぽうでドライバーは少しでも運転ミスを減らすように努力しなければなりません。そして、日ごろからの習慣をあらためることで踏み間違いなど運転ミスを起こす可能性も下げることができそうな運転要素もあります。
今回はそんな「ドライバーが事故を防ぐために再確認したい、今日からできること」をふたつ紹介しましょう。ひとつは運転姿勢、もうひとつはアクセル&ブレーキペダルの踏み方です。
もう一度見直してみよう、運転するときの姿勢を
みなさんはクルマを運転するとき、どんな姿勢をとっていますか?
結論から言うと、正しい姿勢をとっている人は意外と少ないのが現状。理想的な姿勢とは、どんな状況でもしっかりとハンドルやアクセルを操作できる姿勢のことです。
実際のところ、ドライバーを見ているとシートを後方にスライドしすぎ、背もたれを寝かせすぎの人が多いですね。そのほうがゆったりとしてリラックスできる(と思っている)からかもしれません。
まずシートスライドは、背もたれに腰を密着させた状態でブレーキペダルを奥まで踏んでも、膝が伸び切らない位置にしましょう。
そして背もたれは、背中をしっかりと背もたれに密着させた状態でハンドルを握ってもひじが伸び切らない位置に調整。この機会に、その2点を守ってもう一度分の運転スタイルを見直してみましょう。意外とハンドルやペダルに近い、と感じる人もいるかもしれませんね。そう感じるならば、今までが遠すぎたということです。
どうして正しい運転姿勢が事故防止に重要なのか? それは、しっかりとクルマを操作するため。ハンドルが遠くて腕が伸び切ってしまってしっかりと操作できなかったり、ブレーキが奥まで踏み込めない運転姿勢では、万が一の際の操作ミスの原因となり、本来なら防げた事故が防げなくなってしまいます。リラックスできる姿勢ではなく、とっさのときもしっかりとクルマを操作できる運転姿勢にすることが大切です。また、しっかりとした運転姿勢をとることで運転中の姿勢の変化が減り、アクセルとブレーキの踏み間違いを防ぐ効果もあります。
運転姿勢については過去の記事、
「シートポジション」 I Love Cars! ドライビングスクール (2話/5話)も参照してみてください。
踏み間違いを防ぐために、ブレーキペダルは床にかかとを付けて操作
もうひとつ注意すべきは、ブレーキのペダルの踏み方。アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故は日本において年間5000~7000件発生していると推測されます。そしてペダルの踏み間違いの理由のひとつにペダルの踏み方があり「ペダルの操作方法の改善で踏み間違いを低減できる可能性がある」という研究結果もあります。※一般社団法人交通科学研究会で論文が発表されています。
その提言によると重要なのは、ブレーキペダルを踏む際にはかかとを床につけること。そのほうが「踏み込み時の足の位置がより安定するから、踏み間違いがしにくくなる」とされています。それには、アクセルとブレーキで異なる踏み方(操作)をすることで、とっさの際の踏み間違い事故を防ぐという意味もあるでしょう。
また、サーキットを走るドライバーなどはアクセルを踏む際もブレーキを踏む際もかかとを床につけたままにし、かかとを支点に操作するのでアクセルとブレーキの踏みかえをしない、という運転方法とる人も多いです。この方法はアクセルを踏む時とブレーキを踏む時で足の角度が異なるので、踏み間違いをしにくいし、踏みかえ時の足の動きが最小限(足首より先だけで済む)なので万が一の際にタイムラグなく、さっと踏みかえられるメリットもあると考えられます。
ペダルの踏み方は過去のこちらの記事を参考にしてみてください。
「ペダル操作」 I Love Cars! ドライビングスクール (4話/5話)
自動運転の時代になれば、ペダルの踏み間違いなど事故の原因となるヒューマンエラーも大きく減らすことが可能となります。しかし、現段階ではヒューマンエラーをいかに減らすかを考えないといけません。そのためにドライバーがおこなうべき対策のひとつとして、運転ポジションとブレーキペダルの踏み方をもう一度見直してみましょう。事故を防ぐために、今日からできることです。
(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
あわせて読みたい!
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-