1/64「サニトラ」のカプセルトイが6月下旬に発売!細部へのこだわりを聞いた
働くクルマとしてはもちろん、カスタムベースとして今も人気の日産・サニートラック。“サニトラ”の愛称で親しまれるこのクルマが、6月下旬にカプセルトイになって発売されます。なぜ、今サニトラのカプセルトイを発売するのでしょうか? また、そのこだわりはどこに? 発売元の株式会社トイズキャビンに伺いました。
サニトラってどんなクルマ?
本題に入る前に、まずはサニトラについておさらいしておきましょう。日産・サニートラックは、小型乗用車であるサニーをベースにしたピックアップトラックで、初代モデルは1967年にデビュー。今回、カプセルトイで再現されたのは、1971年から販売された2代目モデルで、日本国内では1994年まで、海外ではなんと2008年まで生産されたロングセラーモデルです。
- 2代目サニートラックのベースとなった2代目サニー(B110型、GAZOOカタログより)
今も人気の理由は、ノスタルジックなデザインであることとFRレイアウトでパーツの流用がしやすいことで、カスタムベースやチューニングベースとして用いられます。長い期間生産されたモデルなので何度もマイナーチェンジが行われていますが、大きく分けると前期型・中期型・後期型に区分され、今回、カプセルトイ化されたのは後期型です。
ノーマルとカスタムをラインナップ。細部にもこだわりが
それでは本題へ。なぜ今、サニトラがカプセルトイになったのでしょうか? トイズキャビン代表の山西秀晃さんにその経緯をお聞きしました。
「カプセルトイに長く携わっているので、クルマのカプセルトイが人気を集めることは把握していました。そんな中で、カプセルトイのメインターゲット層となる30~40代の方にヒットする車種を考えた結果、サニトラという答えに行きついたんです。サニトラは、旧車好きやカスタムカー好きはもちろん、サーファーにも愛用されているクルマ。そのため、幅広い層を狙えると考えました。もちろん、私自身サニトラが好きというのもありますが(笑)」(山西さん)
こうして生まれたのが、「1/64 日産サニートラックGB122 コレクション」です。1/64スケールにも関わらず精巧に作られているのは、「青葉オート」というサニトラの専門店で実車を取材したからだそう。製品化にあたっては、バリエーションも用意されました。
「ノーマル2色、カスタム2色の4種類展開となっています。カスタムベースとして人気のサニトラですから、当然カスタムモデルは必要だと思いましたが、ジオラマなどを楽しんでいる人向けにノーマルも用意しました」(山西さん)
カスタムモデルには、チンスポイラーとアルミホイール、そして丸目のヘッドライトを持つフロントマスクが採用されました。このカスタムにも、当然こだわりがあります。
「ノーマルモデルが後期型に純正採用される“角目”、カスタムモデルは前・中期型の“丸目”にしました。サニトラは丸目の方が人気は高く、サニトラというと丸目をイメージする人はたくさんいます。後期型を所有しているオーナーさんでも、わざわざ丸目に変更している人も多いようです。ホイールは、SSRのMK-Iを選びました」(山西さん)
ホイールは、ワタナベの8スポークやハヤシといった旧車の定番ホイールも候補に上がったそうですが、山西さんのこだわりでSSRに決められたそう。さらに、内装にもこだわりが。
「弊社では、カプセルトイであっても内装を造りこみます。サニトラは、最後まで純正でエアコンが装備されず、オーナーさんの多くは、後付けのクーラーを助手席のダッシュボード下に設置していました。制作に当たって取材した車両でも、後付クーラーを装備したものが多く、カプセルトイでも再現しました。といっても、ほとんど見えないと思いますが」(山西さん)
- 取材した際に撮影した写真、後付けのクーラーが見える
こだわりのカプセルトイはこれからも続く
こだわりがたくさん詰まった「1/64 日産サニートラックGB122 コレクション」は、6月下旬の発売だそう。サニトラファンやミニカーファンの方は、ぜひ期待していてください。
「昨年、9月にはスズキ・ジムニーのカプセルトイを発売して、ご好評をいただきました。もちろん、これからもクルマのカプセルトイは販売していく予定です。ほかと同じようなものではつまらないので、私たちにしかできない細部までこだわった製品を世に送り出しますよ!」(山西さん)
- 2018年に発売したスズキ・ジムニーのカプセルトイ
次はどんな車種のカプセルトイが待っているのか、こちらも目が離せません!
(取材・文:西川昇吾 写真:西川昇吾、トイズキャビン 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
株式会社トイズキャビン
https://toyscabin.com/
トイズキャビンTwitter
https://twitter.com/TOYSCABIN
[ガズー編集部]
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