東京おもちゃショー2019に「乗れるラジコン」や「運転できるロボットトイ」が登場!

さまざまなおもちゃの新製品が公開される日本最大級の玩具見本市「東京おもちゃショー2019」が、6月13日(木)から16日(日)にかけて、東京ビッグサイトで開催されました。今や子どもだけではなく、大人も楽しめるイベントとして年々盛り上がっていますよね。ここではクルマに関連した製品もたくさん並ぶのが通例。そこで、筆者が注目した製品を一挙にご紹介します!

「乗って動かす」異色の子ども向け大型ラジコン

クルマのおもちゃというと、ミニカーを始めとした小さな製品を思い浮かべるものですが、西1ホールでひときわ目立っていたのが、全長1m以上もあるアイジュの大きなラジコンカーでした。一見すると、子ども用の乗り物玩具を精巧にしたものという印象を受けますが、乗って走れる「乗用ラジコン」なのだとか。

担当者に話を聞くと「専用のコントローラーでの操作のほか、実際に乗車してハンドルとペダルで動かすことができます。ちょっと豪華な乗用玩具といったイメージです」とのこと。写真のフォードやマクラーレンのほかに、レンジローバーやメルセデス・ベンツ、ランボルギーニなどをモデルにしたものもあり、すべてメーカー監修によるライセンス品だそう。

マクラーレンは、ドアの開閉機構まで再現した本格派でした。さすがに大人は乗れないようですが、子どもたちにとっては夢のような製品ですね。

乗って遊べるレンジローバーのキャリーケース

野中製作所も、メーカー監修による精巧な乗り物玩具を作るメーカーとして忘れてはいけない会社のひとつ。今回はレンジローバーをモデル化した製品を展示していました。

単なる乗り物玩具ではなく、なんとキャリーケースになっています。ちなみに、キャリーケースとしては子ども用ですが、大人が乗っても耐えられる設計になっているそうです。

ルーフが電動で開閉するフェラーリのラジコン

ラジコンメーカーとして知られる京商では、来場者の中心となるファミリーを意識してか、キャラクターモノの完成品ラジコンが多く展示されていましたが、筆者が注目したのはラスター社製の1/14フェラーリの完成品ラジコン。スケールモデルのような精巧さに加え、アペルタの方はドアの手動開閉機構が、458スペチアーレではなんとルーフの電動開閉機構が備わっています。

実車と同じようにボタンひとつでルーフが開閉できるなんて、遊び心たっぷりのラジコンですね。

クルマ好きなら身の回りにもクルマを置きたい!

フェイスのブースに行くと、フォルクスワーゲン・ビートルや日産・フェアレディZの形をしたマウスやスピーカー、モバイルバッテリー、USBメモリーなどが展示されていました。

元々はビートルのスピーカーなどを輸入・販売していたそうですが、ブースにいたスタッフさんによると「国産車はないの?」「クルマ型の充電器が欲しい!」「USBメモリーがあると助かる」といったお客さんの声を聞くうちに、自社で企画して製品を開発するようになったのだと言います。社長さんもクルマ好きだそうで、まだまだ新しい展開を考えているそうです。

クルマの運転を意識したロボットトイも登場!

同時期にロサンゼルスで開催されていた世界最大のゲーム見本市「E3(Electronic Entertainment Expo)」で今回出展を辞退し、波紋を呼んでいたソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のブースが、なんとおもちゃショーにありました。

ブースで大きくアピールされていたのは、2019年秋に発売予定のロボットトイ「toio」専用タイトル第4弾「トイオ・ドライブ」。同製品はキューブ型ロボット「toioコアキューブ」を専用コントローラーの「toioリング」で操作するというものです。

コアキューブにプログラムを組むことも可能で、自律した動きもしてくれるので、遊びとしての拡張性もかなり高そう。会場では、逃走車両としてプログラミングした車両をプレイヤーの警察車両が追いかけるゲームが試遊できるようになっていました。

担当者によると、まだまだ「toio」の可能性は未知数で、教育現場からも高い注目を得ているそうです。今までビジュアルプログラミングを組める環境はMacのみでしたが、2019年度中にはWindowsにも対応するとのことで、さらに楽しみの幅が広がりそうですね。

実車の展示や体験試乗会も

こちらは大きなラジコン……ではなく、トヨタのキッズ向けコンセプトカー「CAMATTE(カマッテ)」です。CAMATTEは、クルマの楽しさを親子で一緒に楽しめるようにと、子どもも運転できるように作られた小さなクルマ。東京おもちゃショーの会場では、このCAMATTEの体験試乗会が行われていました。

さらに会場を歩いていると、実車のJPN TAXIが! 東京都内のタクシーグループ、チェッカーキャブによる展示です。

会場に持ち込まれたJPN TAXIは、都内で数台しか走っていない「チェックルタクシー」と呼ばれる特別仕様で、チェッカーキャブ公式キャラクター「チェックル」が行灯にあしらわれています。運よくチェックルタクシーに乗車できた人には、チェックルのキーホルダーや乗車記念証がプレゼントされるそう。街でめぐり逢えたらうれしいですね。

アイデア満載のおもちゃには驚かされるばかり。おもちゃの世界もチェックしてみると、きっと新しいクルマの楽しみに出会えますよ!

(取材・写真・文:斎藤雅道 編集:木谷宗義+ノオト)

<関連リンク>
東京おもちゃショー
http://toys.or.jp/toyshow/

[ガズー編集部]

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