【初心者向け】タイヤの表示「185/60R15 84H」って何を表しているの?
軽自動車、コンパクトカー、ミニバン、SUV……、クルマのタイプやサイズが変われば、タイヤもそれぞれに対応したものを選ぶ必要があります。交換するときには、ご自身のクルマにあったサイズのタイヤを購入することが大切です。そこで知っておきたいのが、タイヤの側面に印字された「表示」です。
「185/60R15」はタイヤのサイズを表す
タイヤの表記は、「ISO(国際標準化機構)」に則った表記が一般的に使われています。といってもそこまで難しくはなく、パターンを覚えてしまえば解読は簡単です。
上の写真のタイヤを例に、それぞれの数字や文字が表す意味を見ていきましょう。
<タイヤ幅>
タイヤの断面の幅。一般的にmm(ミリメートル)で表示します。「185」の表示があれば、タイヤ幅が185mmだということ。
<扁平率>
タイヤ断面の高さ(H)と断面の幅(S)の比率(%)。「60」の表示があるとき、断面幅に対する断面高さの割合が60%であることを示します。扁平率が低い(数値が低い)ほど、“薄いタイヤ”となります。
<構造>
「R」は、タイヤの構造が「ラジアル構造」であることを表します。ラジアル構造とは、表面のゴムで覆われたタイヤの骨格部分(カーカスと呼ばれます)を放射状に配置し、それをベルトで上から締め付けるというもの。かつてはカーカスを斜めに配置した「バイアス構造」というものもありましたが、現在はほとんどのタイヤがラジアル構造です。
<リム径>
リム(ホイール)の直径を示します。タイヤ幅が「mm」で表示されるのに対し、リム径は「インチ」で表示されるのが一般的です。
実際のタイヤで見てみると、それぞれは以下の部分を示します。
「84 H」はタイヤの性能を表す
ここまで説明してきた表示は、タイヤの「サイズ」を表すものでした。例に上げたタイヤでまだ紹介していない「84」と「H」は、それぞれタイヤの性能を示す表示です。
- このタイヤの場合、赤丸で囲んだ場所に84Hと書かれている
<ロードインデックス(LI)>
規定の条件下でタイヤ1本が支えられる最大荷重を示す数値「荷重指数」のこと。指数であるため、「84だから84kg」ではないことに注意。84の場合は「500kg」となります。数字の対応表は、「ロードインデックス一覧表」で検索すれば、タイヤメーカーのホームページなどで確認することができますよ。
<速度記号>
「スピードレンジ」とも言い、規定の条件下で、そのタイヤで走行可能な最高速度を示す表示です。一例の「H」の場合は、「210km/h」が、走行可能な最高速度。もっとも最高速度の高いタイヤは「Y」規格で、「300km/h以上」となります。
ロードインデックスと速度記号は、タイヤの種類(乗用車用、スポーツ車用、ミニバン用)などである程度、決まってきます。一般的な乗用やミニバンなどのタイヤ交換をするときにまず重要なのは、タイヤのサイズの表示です。ロードインデックスと速度記号について詳しく知りたい人は、タイヤメーカーのホームページに載っているので、参考にしてみてくださいね。
(取材・写真・文:木谷宗義 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
[ガズー編集部]
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